円山公園の見どころ 八坂神社や高台寺など、周辺観光も楽しめる京都の名所
目次
フォークソングの聖地「円山公園」
円山公園は1886年に開設された京都市最古の公園です。かつて神仏習合の名残を持つ安養寺がありましたが、明治維新後の神仏分離令により寺は取り壊され、その跡地に円山公園が造営されました。
公園の開設当初は若者文化の中心地でもあり、1980年代にはフォークソングの聖地として多くの若者が集まっていました。特に「円山公園音楽堂」は、当時のフォークシンガーたちの伝説的なライブの舞台となり、今でも音楽や文化イベントが頻繁に開催されています。
円山公園の見どころ
七代目小川治兵衛による作庭
円山公園の何よりの見どころは、やはり公園中央の美しい庭園でしょう。この庭園は1913年に造園家・七代目小川治兵衛によって作庭されました。池には滝の水が注ぎ、ひょうたん池にはおもしろい石橋が架かっています。庭園は東山へと続き、山並みを臨む景色に囲まれ、繁華街の喧騒を忘れさせてくれる心和む憩いの場となっています。
公園内には祇園小唄の歌曲碑もあり、毎年11月23日には芸妓・舞妓さんが歌碑に花を添え、歌詞を朗読する祇園小唄祭が行われます。また、南東には坂本龍馬と中岡慎太郎の銅像が建ち、幕末の志士たちの活躍を偲ぶことができます。西側に位置する洋館「長楽館」は明治時代の実業家・村井吉兵衛の別邸跡であり、現在はホテルやレストラン、カフェとして利用されています。
円山公園の料亭文化と桜の名所
周囲には名料亭「左阿彌」や「菊乃井本店」「いもぼう」、そしてカフェやレストランのある「長楽館」など、格式高い料亭や飲食店が点在しています。特に「祇園の夜桜」は有名で、円山公園は京都随一の桜の名所として多くの人々に親しまれています。
園内には「円山公園音楽堂」という屋外ホールがあります。市民の情操教育や音楽趣味の向上を目的に寄付金を集めて竣工されたもので、最大3600名を収容できます。特に1980年代にはフォークソングの聖地として知られ、当時若者文化を代表した伝説のフォークシンガーたちがここで歌い、若者文化の象徴的な場所となりました。現在もコンサートなどさまざまなイベントが行われる京都のコンサート会場として活用されています。京都東山エリアの観光スポットからほど近いところに位置するところも円山公園の魅力です。
坂本龍馬と中岡慎太郎の銅像
公園内には、幕末の志士・坂本龍馬と中岡慎太郎の銅像が建っています。この銅像は公園の南東側に位置し、京都の激動の歴史を感じさせる名所となっています。龍馬や中岡が活躍した時代の空気に触れながら、円山公園を訪れる人々は歴史的なロマンに浸ることができますよ。
ねねの道と高台寺
円山公園の南側に位置するのは、ねねの道。かつての室町時代の風情を残す石畳の小道で、美しい町並みや伝統的な建物が並ぶ風情あるエリアです。散策しながら、古都京都ならではの雰囲気を楽しむことができます。
ねねの道を西へ進むと見えてくるのが高台寺です。正式には「鷲峯山高台聖寿禅師」と呼ばれ、臨済宗建仁寺派に属する禅寺です。境内には、石庭や枯山水といった禅の精神を反映した美しい庭園が広がっており、心が安らぐ空間が広がっています。高台寺は豊臣秀吉の正室である北政所(ねね)によって創建されました。秀吉の菩提を弔うため、徳川家康の支援を受けて建てられたと言われています。特に紅葉の季節には色鮮やかな紅葉が境内を彩り、散策にぴったりの静寂な雰囲気を楽しむことができます。
八坂神社
円山公園の北側に位置する八坂神社は、京都を代表する神社の一つです。特に有名なのは、夏に開催される祇園祭。日本三大祭りの一つとして、多くの観光客や地元の人々が訪れ、賑わいます。八坂神社の境内には、趣のある神社建築が点在しており、歴史と文化を感じながらゆっくりと見学することができます。
八坂神社・円山公園 情報
名称 | 円山公園 |
住所 | 京都府京都市東山区円山町 |
駐車場 | 30分/300円 八坂神社 駐車場リンクはこちら |
アクセス | 市バス 祇園 下車すぐ 京阪 祇園四条駅より徒歩8分 |
HP | 円山公園 八坂神社 |