
京都国立博物館「新収品展」で出会う、未来へと受け継がれる名品たち
特集展示 新収品展
京都国立博物館では、2025年7月8日(火)から8月24日(日)まで、特集展示「新収品展」が開催されます。
京都国立博物館では、展示や研究に活用するため、美術品・文化財を計画的に購入しています。今回の展示では、同館が令和6年度(2024)までに新たに収蔵した美術品・文化財の中から、約60件の名品が紹介されます。
なかでも注目したいのが、「山水図」と「八尾狐図」。
重要美術品 山水図(部分)江西龍派・心田清播賛 伝周文筆(京都国立博物館)
「山水図」は、室町時代の画僧・周文の筆と伝わるもの。彼は15世紀の京都で活躍し、足利将軍家にも仕えた実力派。
この作品では、そびえ立つ山と霧に包まれた渓谷、控えめに描かれた人影と対角線を生かして大きな余白をとった構図などに、中国画の深い学びを感じさせます。筆のかすれ、墨の濃淡ひとつひとつに、数百年の時間がにじむようです。
八尾狐図 狩野探幽筆(京都国立博物館)
「八尾狐図」は、三代将軍 徳川家光が夢に見た不思議な狐を描かせたもの。
描いたのは江戸時代を代表する狩野派の絵師、狩野探幽です。
将軍家にまつわるエピソードも含め、歴史的意義の高い作品です。
ほかにも必見の作品が目白押しです。
博物館のなかで静かに息づく新たな名品たちと過ごしてみてはいかがでしょうか。
店名 | 京都国立博物館 |
営業時間 | 9:30〜17:00(金曜日は20:00まで開館。入館は各閉館の30分前まで) |
住所 |
京都市東山区茶屋町527 |
アクセス |
京阪七条駅 徒歩7分、市バス 博物館三十三間堂前下車 徒歩すぐ |
定休日 | 月曜日 ※月曜日が祝日・休日の場合は開館、翌火曜日を休館 |
電話番号 |
075-525-2473(テレホンサービス) |
公式サイト |
https://www.kyohaku.go.jp/ |