【京都・南禅寺】野村美術館で愛でる季節の移ろい|2026年春季特別展「春爛漫―春の茶の取りあわせ―」

【京都・南禅寺】野村美術館で愛でる季節の移ろい|2026年春季特別展「春爛漫―春の茶の取りあわせ―」

京都・南禅寺北門のほど近くにある野村美術館では、2026年春季特別展として、館蔵品茶道具による「春爛漫―春の茶の取りあわせ―」が開催されます。

野村美術館が所蔵する茶道具を用い、春をテーマに「茶の取りあわせ」を紹介する内容です。立春から初夏へと移ろう季節の中で、節句や行事に焦点をあてながら、道具同士の関係性や意味を読み解く構成となっています。

春の行事や暦に関心のある方、日本文化を丁寧に味わいたい方にとって、季節の風情を深く堪能できる展覧会です。

実業家・野村得庵が愛した茶の湯と能楽の美術館

野村美術館は、野村證券や旧大和銀行の創業者・二代目野村徳七(号・得庵)のコレクションを基礎に、1984年に開館した私立美術館です。

茶道具や能面、能装束、書画、工芸などを中心とする得庵コレクションを所蔵し、春季と秋季の年2回、テーマを設けた展覧会形式で公開しています。展示替えのたびに、道具の組み合わせや見せ方が変わるため、同じ場所を訪れても異なる発見があるのが魅力です。

閑静な別荘地にあり、ゆったりと鑑賞できます。

春の節目に寄り添う、前期展示の見どころ

2026年3月7日(土)から4月19日(日)の前期展示では、「立春のころ」「上巳の節句」「桜の咲くころ」といった春の節目を軸に、茶道具の取りあわせが紹介されます。

立春のころをテーマにした展示では、新しい季節の始まりを意識した道具選びがなされているのが特徴です。上巳の節句では、桃の節句にちなんだ意匠や意味を持つ道具の取りあわせが並びます。

桜の咲くころをテーマにした展示では、季節の象徴を直接的に示すのではなく、形や色、由来を通して春を想起させる構成が見どころです。道具の背景や使われ方を知ることで、展示の理解が深まります。

古染付輪花三足皿[前期展示]

鴇地梅蝶紋長絹[前期展示]

初夏へと向かう、後期展示の見どころ

2026年4月25日(土)から6月7日(日)の後期展示では、「端午の節句」「葵祭」「梅雨入りのころ」をテーマに、春から初夏への移行を意識した取りあわせが展開されます。

端午の節句に関する道具や、葵祭にちなんだ意匠を持つ作品などは、京都の年中行事と茶の湯の関係を物語るものです。

梅雨入りの時季に焦点を当てた内容では、季節の変化をどのように茶席で表現するのかが示され、前期とは異なる視点で春の終わりが捉えられます。会期を2期に分けて鑑賞することで、移ろう季節をより鮮やかに体感できる趣向です。

音羽焼葵文茶碗 [後期展示]


田中訥言筆 錺鎧図 [後期展示]

鑑賞後の余韻に浸る、立礼席での呈茶

館内には、椅子席の茶室「呈茶席」が設けられており、10:00から16:00まで呈茶を楽しめます。

展示鑑賞後に、一客1,000円(税込)で楽しめる抹茶と上生菓子を味わいながら一息つける体験です。実際に茶をいただくことで、展示で見た道具や取りあわせへの理解が深まり、茶の湯の世界を身近に感じられます。座敷ではなく椅子席のため、茶道に馴染みのない方や海外からのお客様でもリラックスして過ごせるのが特徴です。

展示とあわせて呈茶を体験することで、視覚と味覚の両面から春を感じられます。

春の京都で、茶の湯の季節感に触れる

「春爛漫―春の茶の取りあわせ―」は、野村美術館のコレクションを通して、春という季節を丁寧に読み解く展覧会です。同じ「春」をテーマにしながら、節目や行事の違いによって、道具の選び方や意味が変わる点に注目すると、より理解が深まります。

会期中に複数回訪れることで、春の表情が少しずつ変化していくような、新しい発見に出会えます。

南禅寺周辺で日本文化に触れたい方、茶道具や季節の行事に関心のある方にとって、足を運ぶ価値のある内容です。

展覧会名

2026年春季特別展「春爛漫ー春の茶の取りあわせー」

会期

前期:3月7日 (土) ~4月19日 (日)
後期:4月25日 (土)~6月7日 (日)

館名

野村美術館

開館時間

10:00-16:30(16:00最終入館)

住所

京都市左京区南禅寺下河原町61

アクセス

市バス「南禅寺・永観堂道」から徒歩約5分

休館日

月曜日

電話番号

075-751-0374

入場料

大人1,000円/高大生300円/中学生以下無料/団体 (20名以上) 800円

公式サイト

https://nomura-museum.or.jp/
search

ページ最上部へ戻る