漢字ミュージアム「ぼくらの漢字動物園」で遊びながら学ぶ夏
ぼくらの漢字動物園

漢字ミュージアム「ぼくらの漢字動物園」で遊びながら学ぶ夏

祇園の中心にある漢字ミュージアムで、10月12日(月・祝)まで夏の企画展「ぼくらの漢字動物園」が開催中です。

毎年夏休みシーズンにあわせて実施される企画展ですが、今年のテーマは来館者アンケートでも要望の多かった「動物園」。広報担当の塩見さんによると、「子どもから大人まで楽しめるテーマとして、以前から動物園を望む声を多くいただいていました」とのことです。

会場では、犬や猫といった身近な動物から、パンダやペンギン、ヘビなどの人気動物、さらに麒麟やヌエといった伝説上の生き物まで幅広く紹介されています。動物を入口にしながら、漢字やことば、文化の背景に触れられる体験型の企画展となっており、大人も子どもも一緒に楽しめる内容です。

動物を入口に、漢字の面白さを発見

企画展の特徴は、漢字や言葉の世界を身近に感じられる参加型の展示にあります。動物にまつわる漢字やことわざ、言葉の成り立ち、文化的な背景などを体験しながら学べるよう工夫されており、自然と漢字への興味が深まっていきます。

会場には「犬と猫のことば公園」や「動物コラム」をはじめ、各動物に関連する漢字や表現を紹介する展示が並びます。犬や猫に関することわざを読んでみると、普段何気なく使っている言葉にも動物が深く関わっていることに気付かされます。







また、「国によってちょっと違う!十二支の動物たち」のコーナーも見どころのひとつです。

日本では当たり前に親しまれている十二支ですが、国によって登場する動物が異なる場合があります。同じ文化圏であっても表現が違うことを知ると、言葉と文化の関係がより身近に感じられます。



親しみやすい展示内容ながら、大人も思わず引き込まれる内容で、漢字や日本語の奥深さを改めて知る機会になります。

遊びながら学べる体験型コンテンツ

館内を巡る中で目を引くのが、数多く用意された参加型展示です。

漢字の中に隠れている動物を探し出す「動物かくれんぼ」は、文字をじっくり観察しながら挑戦する人気コーナー。子どもだけでなく、大人も楽しめる内容になっています。



「動物視力検査」では、視力検査表のように並んだ漢字を読み進めていきます。普段は見慣れない動物の漢字も登場するため、家族や友人同士で答え合わせをしながら楽しめます。



広報担当の塩見さんがおすすめするのが、オリジナルゲームアプリ「どうぶつ漢字ポケット」です。

こちらは漢検協会のシステム部門が開発したオリジナルコンテンツで、iPadに表示された動物をタッチすると対応する漢字が現れます。制限時間内にどれだけ多くの漢字を集められるかに挑戦するゲームで、会場内のモニターにもプレイ画面が映し出されるため、周囲の来館者も一緒に盛り上がれる仕掛けになっています。



そのほかにも、「漢字ふれあい広場」では三択クイズに挑戦できます。ゲーム感覚で参加できる内容が中心となっているため、漢字の勉強という感覚よりも遊びながら自然に知識が身につくのが魅力です。


 

漢字ミュージアムならではの「幻獣」の世界

もう一つ、担当者がぜひ注目してほしいと話していたのが、「幻獣ものがたり」のコーナーです。漢字ミュージアムらしさが感じられる展示であり、大人の来館者からも人気を集めています。

例えば動物園でもおなじみのキリンは、漢字で「麒麟」と表記されます。しかし本来の麒麟は、中国で古くから伝わる想像上の生き物として知られています。

企画展では、実際に存在する動物としてのキリンと、伝説上の麒麟の両方を紹介しながら、なぜ同じ漢字が使われるようになったのかを解説しています。

さらにヌエなどの伝説上の生き物も取り上げられており、漢字の背景にある歴史や文化への理解も深まります。普段何気なく使っている漢字の中に、長い歴史や異文化との関わりがあることを知ると、新しい発見につながります。

海外の人も楽しめる展示へ

今回の企画展では、ほぼすべての展示に英語表記が導入されています。会場内で手に入れられる園内マップも日本語版と英語版の両方が用意されており、海外からの来館者も楽しみやすい環境が整えられています。

「海外からのお客様にも楽しんでいただけるよう工夫しました」と塩見さん。
近年は漢字や日本文化への関心から来館する外国人観光客も増えているそうです。

会場には、来館者が動物にまつわる四字熟語や母国語の表現を紙に書いて壁に貼る参加型コーナーも設けられています。海外からの来館者が書いた表現には、スタッフが日本語訳を添えることもあり、言葉を通じた交流の場にもなっています。

例えば英語の「The early bird catches the worm」は「早起きの鳥は虫を捕まえられる」という意味で、日本語の「早起きは三文の徳」に近い表現として紹介されています。

ミッションに挑戦して館内を探検

会場では園内マップを片手にミッションへ挑戦することができます。展示を見ながら課題をクリアしていく仕組みになっており、館内全体を巡りながら楽しめるのが特徴。ミッション達成者には先着5,000名限定でオリジナルステッカーがプレゼントされます。



また、会場にはフォトスポットや企画展限定グッズも用意されています。缶バッジやポストカード、クリアファイルなどのオリジナル商品も販売されており、企画展の記念として持ち帰ることができます。

なお、館内はフラッシュを使用しなければ写真撮影や短い動画撮影が可能です。展示の記録や旅の思い出として撮影を楽しめるのも嬉しいポイント。また、展示を巡りながら自然と館内全体を歩けるため、子どもたちも飽きることなく参加できそうです。


祇園散策とあわせて訪れたい夏限定企画

漢字ミュージアムは八坂神社のすぐ隣にあるため、祇園散策とあわせて立ち寄りやすいスポット。当日に限り再入館も可能なため、ランチや周辺散策を楽しんだあとに館内へ戻ることもできます。

また、企画展は常設展示とあわせて見学できるため、体験型ゲームが混み合っている場合は先に常設展示を巡るなど、自分のペースで楽しめます。

クイズの答えが分かった瞬間に歓声を上げる子どもたちや、難読漢字に挑戦する大人たちの姿が見られるそうです。世代を問わず楽しめる企画展であることがよく伝わってきます。

「気づけば漢字が身についている体験をしてほしいんです」と話す塩見さん。

動物という親しみやすいテーマを通して、漢字やことば、文化のつながりを楽しく学べる「ぼくらの漢字動物園」。この夏、親子三世代で楽しめる京都の文化体験スポットを探している方は、足を運んでみてはいかがでしょうか。

展覧会名

ぼくらの漢字動物園

会期

2026年5月28日(木)~10月12日(月・祝)

開館時間

9:30-17:00

住所

京都市東山区祇園町南側551

アクセス

京阪本線 祇園四条駅 徒歩5分

休館日

月曜日(休館日が祝日の場合、翌平日に振り替え)、臨時休館・開館あり

電話番号

075-757-8686

入場料

大人900円/高校生・大学生600円/小学生・中学生400円
※すべて平日料金。休日はプラス100円。
小中高生と同伴の大人は300円引

公式サイト

https://www.kanjimuseum.kyoto/
search

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