堂本印象美術館「第7回京都工芸美術作家展」4人の作家が生み出す美の世界
京都府立堂本印象美術館で、2026年7月7日(火)から9月23日(水・祝)まで「第7回京都工芸美術作家展」を開催。京都ゆかりの工芸作家4名が出展し、陶芸、染織、ガラス工芸、漆芸の作品を一度に鑑賞できる展覧会です。
会場となる堂本印象美術館では、同じ会期で〈開館60周年記念〉特別企画展Ⅰ「印象、美術館をつくる」も開催されており、堂本印象が手がけた美術館の歩みとあわせて楽しめます。
京都の工芸に触れたい方はもちろん、美術館建築に関心がある方にもおすすめです。
京都工芸美術作家協会は、1946年に創立された作家団体で、京都を中心に活動する工芸美術分野の作家が所属や会派を越えて参加しています。
今回参加するのは、今井眞正さん、羽田登喜さん、德力竜生さん、服部一齋さんの4名です。陶芸、染織、ガラス工芸、漆芸という異なる分野の作品が並び、素材や技法の違いを見比べながら鑑賞できます。
京都の工芸は、長い時間をかけて受け継がれてきた技法を大切にしながら、今の時代に合う表現を探り続けています。本展では、伝統をそのまま見せるだけではなく、作家それぞれが現代の感性を生かして制作した作品に出会えます。
作品では、作家がつくった形が炎の中で変化し、土の質感や焼成による表情が加わります。形、色、表面の質感が一体となって見えるため、陶芸ならではの力強さを感じられるのが特徴です。
展示作品《貔貅 吽形》では、焼き物としての存在感だけでなく、土と炎によって生まれる自然な表情にも注目したいところです。
今井眞正《貔貅 吽形》
羽田さんは古典をなぞるのではなく、モチーフを決めてスケッチし、新しい文様を生み出すことを大切にしています。着物はファッションでもあるため、流行を感じ取りながら色や文様に取り入れ、そのうえで長く愛されるものづくりを目指していると語っています。
展示作品《春の譜》では、染めや織りによる色の重なり、文様の細かさ、布ならではのやわらかな見え方を楽しめます。陶芸や漆芸とは異なり、布を通して表現される工芸の美しさを感じられる作品です。
羽田登喜《春の譜》
作品制作では、常に自然体でいることを心がけ、自分自身を表現したものが作品であると語っています。その時々の感情に左右されながらも、今の自分を見つめて制作しているという姿勢が作品に反映されています。
展示作品《IMAGINE》では、ガラスならではの透明感や反射、光を受けたときの見え方が見どころです。見る角度や展示室の光によって印象が変わるため、近くからだけでなく、少し離れた場所からも鑑賞したくなる作品です。
德力竜生《IMAGINE》
服部さんの作品は、蒔絵の技法を多く取り入れている点が特徴です。深く艶のある漆黒と、さまざまな技法で施される蒔絵の美しさが互いを引き立て合う作品を目指していると語っています。
展示作品《朱金地高蒔絵飾箱 しだ》では、漆ならではの艶、蒔絵の細やかな表現、箱という形の中に込められた装飾性を鑑賞できます。漆芸は光の当たり方によって表面の見え方が変わるため、角度を変えながら見ると、技法の細かさがより伝わります。
服部一齋《朱金地高蒔絵飾箱 しだ》
堂本印象美術館は、1966年に日本画家・堂本印象が自ら設立した美術館で、外観から内装、椅子やドアノブまで、印象自身がデザインを手がけました。
「印象、美術館をつくる」では、美術館誕生までの歩みや、開館に向けて描かれたデザイン原画、堂本印象の作品などが紹介されます。
第一回展に出品された作品や、当時の展示風景がわかる写真資料も展示されるため、美術館そのものがどのようにつくられていったのかを知ることができます。
堂本印象美術館は、建物自体にも見どころが多い美術館です。工芸作家展で現代の京都工芸を見たあとに、堂本印象が手がけた建築や装飾の展示を見ると、京都の美術と工芸のつながりをより感じやすくなります。
同じ入館で両方を鑑賞できるため、時間に余裕を持って訪れるのがおすすめです。
作品を見ているだけではわからない制作の背景や、素材への考え方を作家本人の言葉で聞ける機会です。工芸に詳しくない方でも、話を聞くことで作品の見方がわかりやすくなります。
土、布、ガラス、漆という異なる素材が、それぞれの技法によってどのような表情になるのかを見比べられる点が大きな見どころです。
また、同時開催の〈開館60周年記念〉特別企画展Ⅰ「印象、美術館をつくる」では、堂本印象が自ら手がけた美術館の成り立ちやデザインにも触れられます。作品だけでなく、美術館建築にも目を向けることで、堂本印象美術館ならではの鑑賞ができます。
衣笠エリアでアートに触れたい方や、京都の工芸をじっくり見たい方におすすめの展覧会です。
会場となる堂本印象美術館では、同じ会期で〈開館60周年記念〉特別企画展Ⅰ「印象、美術館をつくる」も開催されており、堂本印象が手がけた美術館の歩みとあわせて楽しめます。
京都の工芸に触れたい方はもちろん、美術館建築に関心がある方にもおすすめです。
第7回京都工芸美術作家展とは
「第7回京都工芸美術作家展」は、京都工芸美術作家協会による展覧会です。京都工芸美術作家展は、京都工芸界の活性化を目的に、協会所属の作家たちの作品を発表する場として2020年に始まりました。京都工芸美術作家協会は、1946年に創立された作家団体で、京都を中心に活動する工芸美術分野の作家が所属や会派を越えて参加しています。
今回参加するのは、今井眞正さん、羽田登喜さん、德力竜生さん、服部一齋さんの4名です。陶芸、染織、ガラス工芸、漆芸という異なる分野の作品が並び、素材や技法の違いを見比べながら鑑賞できます。
京都の工芸は、長い時間をかけて受け継がれてきた技法を大切にしながら、今の時代に合う表現を探り続けています。本展では、伝統をそのまま見せるだけではなく、作家それぞれが現代の感性を生かして制作した作品に出会えます。
4つの工芸分野、それぞれの魅力を楽しめる
<陶芸 今井眞正>
陶芸の分野からは、今井眞正さんが出品します。今井さんは1961年に京都市東山区で生まれ、東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了した作家です。陶芸について、土を焼くことそのものに魅力があると考え、薪による焼成が土の持つ力を引き出すと語っています。作品では、作家がつくった形が炎の中で変化し、土の質感や焼成による表情が加わります。形、色、表面の質感が一体となって見えるため、陶芸ならではの力強さを感じられるのが特徴です。
展示作品《貔貅 吽形》では、焼き物としての存在感だけでなく、土と炎によって生まれる自然な表情にも注目したいところです。
今井眞正《貔貅 吽形》<染織 羽田登喜>
染織の分野からは、羽田登喜さんが出品します。羽田さんは1968年に京都市で生まれ、京都市立芸術大学工芸科を卒業後、同大学大学院で染織を学び、羽田工房で手描き友禅の修業を本格的に始めました。羽田さんは古典をなぞるのではなく、モチーフを決めてスケッチし、新しい文様を生み出すことを大切にしています。着物はファッションでもあるため、流行を感じ取りながら色や文様に取り入れ、そのうえで長く愛されるものづくりを目指していると語っています。
展示作品《春の譜》では、染めや織りによる色の重なり、文様の細かさ、布ならではのやわらかな見え方を楽しめます。陶芸や漆芸とは異なり、布を通して表現される工芸の美しさを感じられる作品です。
羽田登喜《春の譜》<ガラス工芸 德力竜生>
ガラス工芸の分野からは、德力竜生さんが出品します。德力さんは1964年に京都で生まれ、米国カリフォルニア州立大学ロングビーチ校美術学部を修了しました。京都工芸の精華展や台日玻璃藝術交流展など、国内外で作品を発表しています。作品制作では、常に自然体でいることを心がけ、自分自身を表現したものが作品であると語っています。その時々の感情に左右されながらも、今の自分を見つめて制作しているという姿勢が作品に反映されています。
展示作品《IMAGINE》では、ガラスならではの透明感や反射、光を受けたときの見え方が見どころです。見る角度や展示室の光によって印象が変わるため、近くからだけでなく、少し離れた場所からも鑑賞したくなる作品です。
德力竜生《IMAGINE》<漆芸 服部一齋>
漆芸の分野からは、服部一齋さんが出品します。服部さんは1975年に京都で生まれ、国立高岡短期大学専攻科を卒業後、服部峻昇さんに師事し、2018年に独立しました。日工会展や工芸美術創工会展などで受賞歴があり、日展にも出品を重ねています。服部さんの作品は、蒔絵の技法を多く取り入れている点が特徴です。深く艶のある漆黒と、さまざまな技法で施される蒔絵の美しさが互いを引き立て合う作品を目指していると語っています。
展示作品《朱金地高蒔絵飾箱 しだ》では、漆ならではの艶、蒔絵の細やかな表現、箱という形の中に込められた装飾性を鑑賞できます。漆芸は光の当たり方によって表面の見え方が変わるため、角度を変えながら見ると、技法の細かさがより伝わります。
服部一齋《朱金地高蒔絵飾箱 しだ》
堂本印象美術館の企画展もあわせて楽しめる
今回の「第7回京都工芸美術作家展」は、〈開館60周年記念〉特別企画展Ⅰ「印象、美術館をつくる」と同時開催されます。堂本印象美術館は、1966年に日本画家・堂本印象が自ら設立した美術館で、外観から内装、椅子やドアノブまで、印象自身がデザインを手がけました。
「印象、美術館をつくる」では、美術館誕生までの歩みや、開館に向けて描かれたデザイン原画、堂本印象の作品などが紹介されます。
第一回展に出品された作品や、当時の展示風景がわかる写真資料も展示されるため、美術館そのものがどのようにつくられていったのかを知ることができます。
堂本印象美術館は、建物自体にも見どころが多い美術館です。工芸作家展で現代の京都工芸を見たあとに、堂本印象が手がけた建築や装飾の展示を見ると、京都の美術と工芸のつながりをより感じやすくなります。
同じ入館で両方を鑑賞できるため、時間に余裕を持って訪れるのがおすすめです。
作家によるギャラリートークも開催
会期中には、出品作家によるギャラリートークも予定されています。作品を見ているだけではわからない制作の背景や、素材への考え方を作家本人の言葉で聞ける機会です。工芸に詳しくない方でも、話を聞くことで作品の見方がわかりやすくなります。
日時:7月18日(土)14:00〜(羽田登喜、德力竜生)
7月25日(土)14:00〜(今井眞正、服部一齋)
場所:堂本印象美術館 新館展示室
申込:不要・要観覧券
7月25日(土)14:00〜(今井眞正、服部一齋)
場所:堂本印象美術館 新館展示室
申込:不要・要観覧券
工芸と美術館建築、どちらも楽しめる企画展
「第7回京都工芸美術作家展」は、京都ゆかりの4人の工芸作家による作品を通して、陶芸、染織、ガラス工芸、漆芸の魅力を一度に楽しめる展覧会です。土、布、ガラス、漆という異なる素材が、それぞれの技法によってどのような表情になるのかを見比べられる点が大きな見どころです。
また、同時開催の〈開館60周年記念〉特別企画展Ⅰ「印象、美術館をつくる」では、堂本印象が自ら手がけた美術館の成り立ちやデザインにも触れられます。作品だけでなく、美術館建築にも目を向けることで、堂本印象美術館ならではの鑑賞ができます。
衣笠エリアでアートに触れたい方や、京都の工芸をじっくり見たい方におすすめの展覧会です。
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展覧会名 |
第7回京都工芸美術作家展 |
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会期 |
2026年7月7日(火)~9月23日(水・祝) |
館名 |
京都府立堂本印象美術館 |
開館時間 |
9:30〜17:00(入館は閉館の30分前まで) |
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住所 |
京都市北区平野上柳町26-3 |
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アクセス |
京都市バス、JRバス 立命館大学前 下車すぐ |
休館日 |
月曜日(ただし、7月20日[月・祝]、9月21日[月・祝]は開館)、7月21日[火] |
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電話番号 |
075-463-0007 |
入場料 |
一般600円/高・大学生450円/65歳以上300円/中学生以下無料 |
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公式サイト |
https://insho-domoto.com/ |






