嵐山の見どころ 渡月橋や天龍寺、竹林の小径を巡る旅
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京都の代表的な景勝地「嵐山」
京都嵐山は、桂川の渡月橋両岸一体をさす地名です。桂川右岸にある山「嵐山」が地名の由来です。古くから嵐山は平安貴族の別荘地として知られており、歌枕として多くの歌に詠まれてきました。また、嵐山はかつて日本映画の撮影の中心地である京都太秦からほど近く、多くの映画スターが訪れた地域でもあります。
周辺には天龍寺・苔寺・竹林の小径・松尾大社など多くの観光名所があります。渡月橋周辺もお土産店・グルメが林立し、ショッピングや飲食に困ることはありません。
嵐山の見どころ
嵐山には観光名所が多く、その魅力は語り尽くせません。ここでは特におすすめのスポットを紹介します。
天龍寺
臨済宗天龍寺派の大本山で、古都京都の文化財として世界文化遺産に登録されているお寺です。天龍寺は、室町幕府を開いた足利尊氏が、建武の新政に失敗した後醍醐天皇の冥福を祈るために創建しました。開山(創始者)である夢窓疎石が手がけた「曹源池庭園」は、亀山と嵐山を背景に取り込んだ借景式庭園として有名です。
曹源池庭園は、日本で初めて史跡・特別名勝に指定されました。春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪と、四季折々の美しさを楽しむことができる場所です。
竹林の小径
天龍寺北門を出ると続く竹林の小径は、京都の観光名所の一つ。平安貴族が別荘地として愛した時代の面影を残しています。
大河内山荘
日本映画の時代劇俳優、大河内傳次郎が作り上げた庭園。嵐山、比叡山、保津峡を借景にした美しい景色が広がっています。
野宮神社
ここには、かつて伊勢神宮に仕える斎王(伊勢斎宮)が伊勢に向かう前に身を清めるための野宮社があったと伝えられています。また、野宮神社は『源氏物語』第十帖「賢木の巻」の舞台としても有名です。光源氏が紫の上と結婚したことを知った六条御息所は、源氏への想いを断ち切り、伊勢へ下る決意をします。御息所の悲しみを知った源氏が訪れた場所が、この野宮神社でした。
現在野宮神社は良縁、子宝、学問のご利益があるとされ、境内にある「神石(亀石)」を撫でると願いが叶うと言われています。
引用:京都フリー写真素材
渡月橋
嵐山の象徴ともいえる渡月橋。その周辺には、飲食店やお土産店が立ち並び、観光を楽しむことができます。おすすめのグルメスポットは、「嵯峨野湯」と「嵐山よしむら」です。
嵯峨野湯
もとは銭湯だった建物を改装したカフェで、1階にはタイル絵や番台が残され、昭和のレトロな雰囲気を感じられます。2階は真っ白な空間で、まるでお城の中にいるような感覚を味わうことができますよ。
嵐山よしむら
嵐山の美しい景色を望む嵐山よしむらは、画家・川村曼舟の旧邸宅を改装したもの。かつて北大路魯山人や横山大観といった文化人が集まった邸宅で、店内には魯山人の直筆の書も展示されています。そばは、職人が石臼で挽いた国産そばの実を使った手打ちで、その香り豊かな味わいが特徴です。
嵐山へ行くには
電車:JR嵯峨野線を利用し、嵯峨嵐山駅で下車するのがおすすめです。JR嵯峨野線は二条駅や嵯峨嵐山駅を経由し、園部駅に向かう路線で、京都駅の32・33番ホームから乗車できます。京都駅から嵐山までは約20分とスムーズにアクセスできます。
バス:京都駅から市バスを利用する方法もあります。73番のりばから「嵐山・苔寺行き」のバスに乗り、「嵐山」で下車します。バスの混雑具合によりますが、所要時間は約40分から1時間ほどです。
タクシー:タタクシーは乗り換えの手間もなく、便利な移動手段です。交通状況によりますが、所要時間は約20分から30分程度です。