観光お寺・神社永観堂(禅林寺)の見どころ 秋色に染まる「もみじの永観堂」

永観堂(禅林寺)の見どころ 秋色に染まる「もみじの永観堂」

京都を代表する紅葉名所として名高い「もみじの永観堂」は、浄土宗西山禅林寺派の総本山という深い歴史を持ち、永観律師をはじめとした先人の想いを多彩な表情で今に伝えています。秋が深まると、境内は朱や黄金に染まる紅葉の世界が広がります。このページでは、秋色に包まれた永観堂が見せる魅力を、歴史や美術、紅葉狩り、そして周辺散策の楽しみ方とともに、わかりやすくご紹介します。

 

 

永観堂の見どころ

1. 「もみじの永観堂」と呼ばれる紅葉の絶景

「もみじの永観堂」といわれるように、永観堂は京都でも屈指の紅葉名所。秋が深まると、境内のカエデやモミジたちは豊かな色彩できれいな景観を生み出します。日に透ける鮮やかな葉が織りなす光景、夕暮れの柔らかな光の中で深まる色彩、足元に敷き詰められた落ち葉の絨毯……どこを切り取っても、新鮮な驚きと心地よい余韻を残してくれます。

 

 

2. 永観堂の歴史と名の由来

永観堂の始まりは平安時代初期、空海の弟子の真紹僧都が建立したのがはじまりと言われています。その後、浄土宗西山禅林寺派の総本山として歩みを続け、平安末期に教化と復興に尽力した永観律師にちなんで「永観堂」と名付けられました。宮廷や貴族文化とも深い縁を持つ長い歴史があります。

 

 

3. 「みかえり阿弥陀」がもたらす穏やかなひととき

本堂に安置された「みかえり阿弥陀如来」は、首を後ろへ振り返る独特のポーズで、多くの人の心をとらえます。まるで歩んでくる人に「こちらへ」と優しく呼びかけるような姿は、紅葉に包まれた境内でいっそうあたたかみを増し、その表情からは静かな安らぎが伝わってきます。紅葉に揺らめく光を浴びる阿弥陀如来像は、古くから受け継がれてきた思いと、今ここに訪れた私たちとをやわらかくつないでくれるようです。

 

 

4. 方丈・画仙堂・法然上人御廟所で感じる文化と伝統

方丈や画仙堂には、今もなお生き生きとした襖絵や障壁画が残されています。また、境内には浄土宗の宗祖・法然上人の御廟所があります。紅葉を眺めながら、その背後に続く美術や信仰の深みを感じられるのも、永観堂ならではの楽しみ方です。

 

 

 

 

5. 紅葉狩りを存分に楽しむ

永観堂を訪れたら、ゆっくり境内を散策し、紅葉狩りに没頭してみましょう。回廊を歩きながら、目を楽しませる紅葉はもちろん、風に落ち葉が舞う音や、葉陰からこぼれる光を感じる瞬間も味わい深いものです。基本的には日中の拝観が中心ですが、時期によっては夜間拝観が行われ、ライトアップされる紅葉が闇夜に浮かび上がります。昼と夜で異なる表情を楽しめるのは、ちょっとした贅沢。秋の京都ならではの特別な時間が、ここにあります。

 

 

 

6. 周辺散策とアクセスの便利さ

永観堂は、南禅寺や哲学の道など、人気スポットが点在するエリアにあるので散策コースとしても最適です。寺院めぐりの途中で、趣きある茶屋でひと休みしたり、水辺を歩きながら揺れる木々を楽しんだりと、ゆるやかな時間を過ごせます。時代を超えて受け継がれてきた心と、自然が織りなす空間で、特別なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

 

永観堂(禅林寺)

名称

永観堂(禅林寺)

住所

京都市左京区永観堂町48

拝観時間

9:00~17:00

拝観料金

一般600円、小中高生400円 ※団体割引あり

アクセス

市バス5・100系統「南禅寺・永観堂道」バス停下車、徒歩約3分

HP

https://www.eikando.or.jp/