観光お寺・神社清水寺の見どころ・おすすめスポット8選

清水寺の見どころ・おすすめスポット8選

清水寺は、数ある神社仏閣のなかでも京都を代表する観光スポットとして認知されている寺院です。清水の舞台で有名ですが、ほかに見どころはどこにあるのだろうと感じる方も多いはず。本記事では、そんな清水寺のおすすめスポットを8つご紹介します。

 

 

清水寺とは?

清水寺は、世界文化遺産に指定されている京都の寺院です。北法相宗の大本山としても知られており、平安時代の武将である坂上田村麿が鹿狩りの途中に出会った僧の延鎮から、そのむやみに命を奪う行為を強く戒められたことから、夫人とともに千手観音のお堂を建てました。これが寺の起源とされています。「清水の舞台」として知られる幻想的な本堂の姿は京都の歴史と優美さを伝えるシンボル的存在として認知され、京都の観光スポットの定番として知られています。

 

仁王門

清水坂をまっすぐ登ると目に入る「仁王門」は清水寺の正門です。丹塗り(にぬり)がきれいなことから、「赤門」とも呼ばれています。応仁の乱で一度焼失し、その後再建されました。

仁王門はお寺を守るために2体の金剛力士を安置した門です。門の中に安置されている仁王像は鎌倉時代の作品。京都で最大の大きさを誇ると言われています。向かって右側が「那羅延天(ならえんてん)」、左側が「金剛力士(こんごうりきし)」です。

門の正面に掲げられている「清水寺」の額は、平安時代の書道の達人「三跡」の一人である藤原行成が書いたものと言われています。

 

三重塔

高さ30メートルほどある国内最大級の三重塔です。大日如来を祀っており、塔内の天井や柱には密教仏画や龍が描かれています。清水の舞台とならび、清水寺を象徴する建造物として知られています。

 

随求堂胎内めぐり

随求堂の本尊である大随求菩薩は、すべての動物の願いや求めを叶えてくれる仏様です。随求堂では「胎内めぐり」という体験ができます。胎内めぐりの中は暗闇でまったく何も見えず、「仏様の胎内にみたてた真っ暗な道を歩いていき、自分の中の光を感じる」という儀式を体験できます。

 

千体石仏群

(出典:京都フリー写真素材

清水寺の本坊にあたる成就院の石仏群です。この石仏様たちはかつて京都の各町内にお祀りされていたものでした。明治時代に廃仏毀釈(仏教を排斥して、神道を優先しようとする運動)の機運が高まっていたころ、石仏様を捨てることができなかった人々によって清水寺に運び込まれました。現在も有志の方によって、各石仏様に前垂れがかけられています。

 

本堂

「清水の舞台」として有名な本堂は、長い柱で床を支える舞台造りの建築物です。その壮大な姿から、決意を表すことわざとして「清水の舞台から飛び降りる」という言葉が生まれました。本堂は延暦寺との度重なる抗争によって焼失しましたが、後に徳川家光によって再建されました。本堂の北側にある礼堂には、33年に一度しか公開されない貴重な秘仏の十一面千手千眼観音像が安置されています。

毎年年末に行われる「今年の漢字」の発表はこの本堂にて行われています。

 

弁慶の高下駄と錫杖

本堂舞台の入口、大黒さまの向かいにあるのは、大きく重い鉄下駄と錫杖です。諸説ありますが、誰がどのような目的で清水寺に奉納したのかはわかっておらず、いつしかその大きさと重さから「弁慶の高下駄」「弁慶の錫杖」と呼ばれるようになりました。高下駄に触れたものは浮気をすることがなくなると言われています。

 

濡れ手観音

音羽の滝の真上に建つ「奥の院」裏側にあるのは、1メートルにも満たない小さな石造り観音立像「濡れ手観音」です。隣にある蓮華状の水盤から柄杓で水を掬い上げ、こぼさずに観音様に水をかけてあげましょう。水をかけたら観音様が冷水で身体の穢れをおとす「水ごり」の行を代わりに行ってくれると言われています。

 

音羽の滝

清水寺の由来となった清水が湧き出る小さな滝です。3本に分かれた筧(かけい)には、向かって右側から「健康」「恋愛や美容」「学業や出世」と、それぞれ異なるご利益があると言われています。用意された柄杓を使って、筧を選んで水を飲みましょう。飲み過ぎると願いが叶わなくなると言われているので、複数の筧から水を飲んではいけません。

 

近隣のスポット

その他、清水寺近辺にある名所をご紹介します。どちらも清水寺から徒歩5分程度の場所にあるので、清水寺に参拝したときにはぜひ立ち寄ってみてください。

 

地主神社

「地主神社」は清水寺に隣接する神社です。大国主神を祀っており、縁結びの神社として知られています。社伝によれば日本建国以前からある神社と言われており、実際に境内にある「恋占いの石」は縄文時代からのものであることがわかっています。ほかにも、お地蔵様に水をかけて祈願する「水かけ地蔵」や、五寸釘を打たれた跡が確認できる「いのり杉(のろい杉)」などがあります。

 

阿弖流為・母禮の碑

阿弖流為(あてるい)と母禮(もれ)は、現在の岩手県奥州市のあたりで勢力を誇った「蝦夷(えみし)」のリーダーです。平安時代初期、桓武天皇の命により派遣された坂上田村麻呂率いる官軍と戦いました。のちに降伏した阿弖流為と母禮は、田村麻呂による助命の嘆願もむなしく、処刑されてしまいます。この碑は、2人の鎮魂慰霊を願い1994年に建立されました。

 

名称

音羽山 清水寺

住所

京都府京都市東山区清水1丁目29

拝観時間

6:00〜18:00

*時期により変動/詳しくは公式HPをご確認ください。

拝観料金

▼境内

小/中学生:200円

大人(高校生以上):500円


▼随求堂拝観料(胎内めぐり)

100円

アクセス

市バス/京阪バス五条坂駅より徒歩10分

京阪電車清水五条駅より徒歩20分

HP

https://www.kiyomizudera.or.jp/