東山(清水寺・二寧坂・八坂神社・祇園)京都のおすすめ観光コース
コースの観光スポット | 清水寺・二寧坂・産寧坂・八坂神社・花見小路 |
おすすめポイント |
京都っぽさを満喫できる |
所要時間(1人で歩いた場合) |
2~3時間 |
服装 |
自由(歩きやすい格好推奨) |
楽しみ方 |
#歴史文化 #写真撮影 #グルメ #ショッピング |
目次
東山ゆったりコースをご紹介
見どころの多い京都。限られた時間のなかで、たくさんある観光スポットのなかから、どのように回れば良いのかわからない方のために、京都のおすすめ観光コースをご紹介します。
今回ご紹介するのは、清水寺・産寧坂・二寧坂・八坂神社・祇園を巡る東山ゆったりコース。京都駅から市営バス206系統で行くことができます。
東山ゆったりコースは、京都市東山区の人気観光スポットを無難に、のんびり歩けるコースです。京都の観光を検討しているけど、どこを回ればよいのか思いつかない人におすすめのコースです。1人で黙々と歩くと2~3時間ほどかかるコースなので、友達や恋人と歩くコースには丁度良いと言えるでしょう。舗装されているとはいえ山道を歩くコースなので、歩きやすい格好をおすすめします。
東山コースは京都でも特に人気の観光スポットを巡るため、大変混雑しています。コースに沿ったお店も混雑していると考えてよいでしょう。喫茶店などの一息つけるお店は周辺にはあるので、コースから少し外れてみると良いかもしれません。有名なお店に行きたい場合は、事前に計画を立てて予約してみることをおすすめします。
京都タワー方面からすぐ!市内をグルっと巡回する市営バス206系統とは?
今回ご紹介するコースは、乙回り(反時計回り)のバスで向かいます。京都駅の北側のバス乗り場の【Dのりば】から乗りましょう。A3のりばから乗るバスは逆方向になるので要注意です。
(出典:https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page)
206系統は、京都の中心地の周囲を2時間かけて循環するバスです。京都駅のバス停(京都タワー方面)から乗ることができます。
歩き方1:清水寺をめざす
京都駅から15分ほどで着くバス停「清水坂」でバスを降りましょう。目の前に東山区役所があるバス停です。
バス停から徒歩でもう少し北側に行くと、東側に坂道が見えます。この坂をまっすぐ進みましょう。
坂道をしばらく歩きます。道は混雑しており、かつ車が通過することがあるので注意しましょう。
清水坂公園を抜けると、お土産屋さんで賑わうメインストリートにたどり着きます。京都でも一番賑わう観光スポット清水寺のメインストリートであるため、有名なお土産のお店も多くあります。「茶の菓」で有名なマールブランシュや、京ばあむ、西尾八ツ橋などを購入することができます。
この坂を更に進むと見えるのが赤い仁王門。清水寺の入口にあたる美しい門です。
おすすめスポット1:清水寺
清水寺は北法相宗という仏教の宗派のお寺です。「清水の舞台」として知られる本堂からは、京都の街を一望することができます。ほかにも、学業成就、恋愛成就、延命長寿のご利益があるとされる音羽の滝や濡れ手観音、数珠を辿りながら暗闇の道をまっすぐ進む随求堂胎内めぐり、撫でた男は浮気をしなくなる弁慶の高下駄などが有名です。
歩き方2:二寧坂・産寧坂を目指す
清水寺を堪能したら、清水寺仁王門に戻りましょう。お寺の境内は一周して入口に戻るように整えられているので、道に迷う心配はありません。仁王門につづく清水坂を、今度は下ります。土産店が立ち並ぶ道を下り、
老舗の「七味屋本舗」を曲がると、
石塀小路と木造の町家が続く産寧坂にたどり着きます。
おすすめスポット2:産寧坂・二寧坂
産寧坂は三年坂、二寧坂は二年坂とも呼ばれています。京町家が軒を連ねる美しい道として有名ですね。産寧坂には「転んだ人は三年以内に死んでしまう」という習わしが有名ですが、「お産が寧(やす)らかであるように」という願いを込めて、豊臣秀吉の妻「ねね」が清水寺にお参りしていたことで名付けられたともいわれています。
歩き方3:ねねの道を歩いて高台寺を目指す
二寧坂をまっすぐ進みましょう。
曲がり角を曲がっていくと、これまでとは違い静かな石畳の道が続きます。「ねねの道」です。
この道をさらに歩いていくと、右手に石段が見えます。
この石段を登ると、高台寺の入口にたどり着きます。
おすすめスポット3:高台寺
ねねは秀吉の正室として知られている人物です。当時まだ信長の身分の低い家来に過ぎなかった秀吉と大恋愛の末に結婚し、天下人となるまで支え続けました。秀吉の死後は家康の支援のもと高台寺を建て、「高台院(こうだいいん)」という名の尼僧となって、亡き夫と母の冥福を祈ったと言われています。
高台寺の西側を通る道は、この地で約20年の余生を送ったと言われる高台院にちなみ、「ねねの道」と呼ばれるようになりました。
歩き方4:ねねの道をさらに歩いて円山公園を目指す
ねねの道に戻り、北に直進していきましょう。
祇園閣(緑色の屋根の塔)のふもとまで直進し、
つき当たりの大雲院を右折して道なりに進み、
円山公園音楽堂の入口(イベント開催時以外は閉鎖中)が見えたら左折します。
さらに道なりに進んで、
かつてのタバコ王村井吉兵衛の元別邸である長楽館を右折すると、円山公園に入ることができます。
おすすめスポット4:円山公園
ねねの道をさらに進むと見えるのは円山公園です。1886年に開設された京都市最古の公園で、周囲には料亭 左阿彌や菊乃井本店などの有名料亭、カフェやレストランの長楽館が点在します。ここにある「祇園の夜桜」はとても有名で、京都随一の桜の名所として知られています。
円山公園音楽堂は、1980年代におけるフォークソングの聖地として知られており、当時若者文化を代表した伝説のフォークシンガーたちがここで歌いました。現在でも京都のコンサート会場として活用されています。
長楽館の入口から歩いて徒歩数秒のところで、円山公園の中心地にたどり着きます。
ここをすぐ左折して、直進すると
八坂神社の入口にあたる小さな鳥居が見つかります。
おすすめスポット5:八坂神社
円山公園の長楽館付近を西へ行くと、八坂神社内に入ります。
一説によると、八坂神社は794年の平安遷都より以前からあるとても古い神社です。素戔嗚尊・櫛稲田姫命・八柱御子神を祭っており、有名な祇園祭はこの神社の祭礼です。本殿以外に17ものお社があり、美容を司る美御前社(うつくしごぜんしゃ)、厄除けの悪王子社、縁結びの大国主社などがあります。
歩き方5:花見小路を目指す
八坂神社の西楼門を出ると、四条通が西に向かって続きます。
「ツルハドラッグ」が見える左側の横断歩道を渡って更に直進します。
スターバックスを越えて更に直進すると、
舞妓さんで有名な花見小路の入口に到着します。
おすすめスポット6:花見小路
花街の中心として有名な花見小路では、石畳のとてもきれいなお茶屋が軒を連ねています。舞妓さんや芸妓さんのお茶屋もあります。
日本を代表する料亭や小料理屋が立ち並ぶ花見小路。一度舌鼓を打ってみたいという人は、「一見さんおことわり」ではないかを確認したうえで、気になるお店を予約してみるのも良いかもしれません。
観光地としてとても人気が高くなった祇園では、観光客のマナー違反が問題となっています。特に、花見小路から少し外れた私道への無断立ち入りや舞妓さんや景観に対する無断での撮影には厳しくなっているので、注意しましょう。
歩き方6:花見小路を歩いて建仁寺を目指す
つづいて、臨済宗の大本山である建仁寺を目指します。建仁寺は花見小路の奥にあります。
料亭が軒を連ねる道を抜けて
ギオンコーナーで有名な祇園甲部歌舞練場をさらに進みましょう。
建仁寺の入口が見えてきます。
おすすめスポット7:建仁寺
建仁寺は、鎌倉時代の初期からある臨済宗のお寺です。臨済宗を広めたのは栄西というお坊様でした。栄西はお茶の文化を日本に広めた人物としても知られています。京都最初の禅寺として格式の高いお寺として知られており、俵屋宗達の風神雷神図(国宝)や海北友松の図屏風、方丈の天井に描かれた双龍図などが有名です。
歩き方7:四条通に戻って祇園を歩く
建仁寺を一通り楽しんだら、ふたたび四条通に戻り、京都の歴史ある繁華街「祇園」を楽しみましょう。
おすすめスポット8:祇園
その昔、八坂神社は「祇園社」とよばれ、境内は鴨川まで広がっていたと言われています。その名残で、この地域は花見小路も含めて「祇園」と呼ばれてきました。花街はもちろん、芸能人やスターがお忍びで通うお店が数多くあります。
本来は観光地ではなく、花街として知られる祇園。日本を代表する料亭やレストランが立ち並びます。こうした高級店は一般の人にはなかなか手が届きません。ここでは、そんな観光客の皆さんでも気軽に利用できる有名店をいくつか紹介します。
①祇園辻利
宇治茶を取り扱うお店として800年の歴史を持つ辻利の本店です。2階にある「茶寮都路里」では、お店の抹茶を使用したパフェやかき氷、ぜんざいを味わうことができます。
②京都祇園 おかる
深夜2時ごろまで営業している有名なうどん屋さんです。カレーうどんやたぬきうどん(京都のあんかけうどん)が人気。京阪祇園四条駅からほど近くにあるお店で、芸能人や花街の人々に長く愛されてきました。
③壹錢洋食
大正時代から愛される、京都のお好み焼き文化のルーツのひとつとして知られる「壹錢洋食」を食べることができます。お店の中ではこれまでご紹介した京都のお店や寺社とは異なる、京都のお茶目な側面を知ることができることも魅力です。
歩き方8:四条通を歩いて四条河原町を目指す
祇園を楽しんだ後は、ゴール地点である四条河原町を目指します。
歌舞伎発祥の地であり、日本最古の劇場のひとつとして知られる南座を進むと、
晴れた日にはカップルが等間隔で座っていることで知られている鴨川をわたり、
四条通のシンボルとして存在感を放つ老舗中華料理店「東華菜館」を更に進むと、
ゴール地点の四条河原町へとたどり着きます。髙島屋につづく横断歩道を渡らずに、左折すると、京都駅に帰るバス停に到着します。
京都駅への帰り方
(出典:https://oneday-pass.kyoto/)
バス停は、四条河原町の交差点にある「京都河原町ガーデン」を南に進んだところにあります。ここから京都駅行きの市営バスに乗ると、スタート地点の京都駅に戻れます。
ちょっと寄り道
祇園の裏側、東山安井にある安井金比羅宮は縁切りや縁結びの神社として有名です。大化の改新で活躍した藤原鎌足が藤原家の繁栄を祈願した仏堂を建立したのがこの神社のはじまりであると言われています。
くぐり抜けることで縁切りや縁結びの願いが叶うとされている「縁切り縁結び碑」には祈願の作法があるので注意しましょう。作法については公式サイトにて説明されています。
東山コースは観光スポット・グルメともに豊富なエリア
今回ご紹介した、市バス「206」で行く東山コースは京都でも有数の観光スポット・グルメが集中しているエリアを歩きます。ザ・京都観光をしたい方におすすめできますがつねに混雑しているため、混雑した場所が苦手な人や体調がすぐれない人にはおすすめできないかもしれません。
また、道中に気になるお店も多いですが、どこも人気なので「どうしても体験したい」「どうしても食べてみたい」お店は、事前予約をして計画的に行動しましょう。