観光京都タワー 見どころと近隣スポット

京都タワー 見どころと近隣スポット

京都駅の目の前にそびえ立つ京都タワーは、古都・京都のランドマークとして地元の人や観光客から親しまれている存在です。外観の美しさだけでなく、内部には京都を見渡せる展望室を備えているなど、訪れる人を楽しませてくれます。今回は、そんな京都タワーの見どころをまとめました。

京都タワーとは?

京都タワーは、JR京都駅中央口の正面に立つ高さ131メートルの塔です。京都中央郵便局の跡地に京都市の産業や文化、観光の活性を目指して建設され、1964年に開業しました。20244月からは、ニデック株式会社がネーミングライツを取得し「ニデック京都タワー」という名称になっています。

土台となるビルが京都市の建築基準いっぱいの31メートルで、タワー部分が100メートルあります。白く美しい外観はろうそくに例えられることが多々ありますが、本来は京都市内を照らす灯台をイメージしたデザインなのだそうです。海のない京都の街に連なる家々を波に見立てているのだとか。

京都タワーを支えているのは鉄骨の柱ではなく、周りを囲んでいる「殻」の部分です。「モノコック構造」と呼ばれる日本で初めて採用された建築技術のおかげで、なめらかなフォルムが実現しているのだそうですよ。

360度の景色を見渡せる展望室

京都タワーの展望室45階にある「ニデック京都タワー展望室」は、地上100メートルの高さから360度のパノラマビューを楽しめるスポットです。展望室へは、ビル1階の展望券売り場でチケットを購入してエレベーターで上がります。5階には無料の望遠鏡も設置されているので、ぜひ覗いてみましょう。

四季折々の風景や歴史ある観光スポットが見えるほか、晴れていれば大阪方面まで見渡せます。また夕焼けや夜景もきれいなので、時間を変えてぜひ訪れてみてください。

3つの魅力が詰まったKYOTO TOWER SANDO

KYOTO TOWER SANDO(京都タワーサンド)は、京都タワービルの地下1階から地上2階までをリニューアルし、2017年にオープンした商業フロアです。「美食・土産・体験」の3つの要素で、それぞれのフロアを楽しめます。

FOOD HALL

「集う・憩う」がコンセプトの「FOOD HALL(フードホール)」は、京都タワービルの地下一階で京都のグルメを堪能できるフロアです。

京都ならではの老舗店や話題の人気店など、幅広い飲食店が20店舗ほど揃っています。フロア内は自由に飲食可能で、一度に複数の店の味も楽しめますよ。京都駅からは地下通路で直結しているため雨に濡れることなく、ランチからディナーまで利用できるので便利です。

MARKET

MARKET」は京都タワービルの一階にあり、「買う・探す」をコンセプトに京都らしいお土産や雑貨が揃うフロアです。老舗の和菓子や漬物、話題のスイーツを購入できるほか、京都タワーでしか買えない限定品に出会えることも。

カフェを併設した店舗もあるのでちょっとした休憩にも利用でき、ドリンクやスイーツを楽しめます。

WORKSHOP

京都タワービル2階の「WORKSHOP」は、「学ぶ・遊ぶ」をコンセプトにした体験型のフロアです。和菓子体験教室や自分で握る寿司セミナー、清水焼の絵付けなど、京都らしい文化を体験できます。また着物レンタルもあるので、着物姿で京都の街を歩いてみるのもおすすめです。

夜のカラーライトアップ

夜にライトアップされた京都タワーの姿も人気です。通常はホワイトですが、ピンクリボンなどさまざまな啓発活動に合わせてカラーライトアップされることもあります。

毎月14日には下京区の防犯の日として、日没から21時までスカイブルーに色づきます。カラーライトアップは個人で申し込むことも可能で、誕生日やプロポーズなどのサプライズに利用する人もいるそうです。

また毎月16日には環境に配慮した取り組みにより、京都タワーは夜間ライトダウンされます。いつもより静かな雰囲気の京都の夜を楽しむのもいいですね。

スカイラウンジ「空」-KUU-

スカイラウンジ「空」-KUU-は、京都タワーの展望室3階、地上45メートルほどの高さにあるカフェバーです。夜にはブルーの照明のなかで京都の夜景を楽しめます。また土日祝日は14時からの利用も可能です。

座席はカウンターやカップルシート、ボックスやテーブル席などさまざまです。シーンに合わせて選び、大切な人や仲間とのひとときを過ごしましょう。

ビュッフェレストラン・タワーテラス

「レストランタワーテラス」は、京都タワーホテルの3階にあるビュッフェレストランです。店内はホテルのレストランらしく上品でスタイリッシュな雰囲気。京都のおばんざいや漬物などの和食を中心に、アジアの料理を楽しめます。

また「祇園辻利」の宇治茶を味わえるtea barや抹茶スイーツも魅力です。ランチとディナーにそれぞれビュッフェを開催しているので、ぜひ利用してください。

近隣のスポット

ここからは、京都タワー近隣でおすすめのスポットを紹介します。京都駅にも近いエリアのため、京都観光の行き帰りにぜひ立ち寄ってみてください。

東本願寺

「東本願寺」は、京都タワーの北側にあり、地元の人からは「お東さん」の名で親しまれている寺院です。親鸞聖人を開祖とする真宗大谷派のお寺で、正式名称は「真宗本廟」ですが、分派した西本願寺とセットで東本願寺と呼ばれています。

親鸞聖人の御真影(ごしんねい)が安置されている御影堂(ごしんどう)や、その横にある阿弥陀堂など、巨大で迫力のある建築が見どころです。

美術館「えき」

美術館「えき」は、JR京都伊勢丹に隣接し、ショッピングの合間にも立ち寄れる便利な立地の美術館です。伊勢丹の7階または京都駅の大階段からも入館できます。1997年の開館以来、国内外問わず幅広いジャンルの作品を展示し、絵画のほかに絵本や工芸、ファッションなどを扱うことも。気になる展覧会があればぜひ立ち寄ってみましょう。

渉成園

「渉成園」は、東本願寺の飛地境内地です。生垣に枳殻(からたち)の木を植えたことから、枳殻邸(きこくてい)とも呼ばれています。

東本願寺の歴代門主が隠居した場所で、詩歌や茶の湯、能狂言などに親しむ迎賓施設としても使われてきました。敷地は広々としていて、国の名勝にも指定されている風流な庭園をゆったりと歩いて楽しめます。

Kaikado Café

Kaikado Café(カイカドウ カフェ)」は、明治8年創業の手作り茶筒の老舗「開化堂」によるカフェです。京都市電の事務所であり車庫だったという建物を利用した店舗は、有形文化財にも登録され趣のある雰囲気。京都駅または京阪七条駅から徒歩圏内の便利な立地も魅力です。

店内では開化堂オーナーこだわりのブレンドコーヒーや紅茶、日本茶とともにスイーツを提供しています。また開化堂の茶筒や珈琲缶、伝統工芸のカップなどを実際に使用しているため、商品の使い心地も確かめられますよ。

宝泉 JR新幹線京都駅店

「宝泉 JR新幹線京都駅店」は、下鴨にある和菓子の老舗「宝泉堂」の店舗です。店内はお土産を購入できるコーナーと喫茶スペースに分かれています。新幹線の改札内にありながら落ち着いた和の雰囲気で、京都らしい時間を過ごせる店です。

厳選された丹波大納言小豆や丹波黒大豆を使用し、下鴨の茶寮宝泉で毎朝作っているという上質な生菓子や甘味を味わえます。

本家 第一旭 本店

「本家 第一旭 本店」は、1947年創業のラーメン店です。開店当初からの味を守り続け、京都ラーメンといえばこちらを思い浮かべるという人も多い人気店。京都駅から徒歩4分ほどという立地で、早朝から深夜まで営業しているので利用しやすいのも魅力です。厳選された京都の素材と生醤油を使ったスープの味をぜひ堪能してください。

京都タワー 情報

名称

ニデック京都タワー

住所

京都市下京区烏丸通七条下る 東塩小路町 721-1

営業時間

展望室10:00~21:00(最終入場20:30)、その他フロア・店舗ごとに異なる

入場料(展望室)

3歳以上:200円 小/中学生:600円 高校生:700円 大人:900円

アクセス

JR京都駅中央口より徒歩2分

HP

https://www.kyoto-tower.jp/