観光観光コース二年坂 石畳が続く京の古き良き時間
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二年坂 石畳が続く京の古き良き時間

京都・東山の名所「二年坂(二寧坂ともいう)」は、清水寺へと続く石畳の坂道として知られています。重要伝統的建造物群保存地区に指定され、京都らしい町家の風景が今も残るこの通り。

観光客で賑わう昼間はもちろん、静かな朝や夕暮れ時にも格別の風情が漂います。
今回は、そんな二年坂で出会える“見どころ”や“体験”、そしておすすめの立ち寄りスポットをご紹介します。

 

 

二年坂とは

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二年坂は、江戸時代から清水寺への参道として栄えた坂道で、今も京の町並みが色濃く残る場所です。両脇には京町家が立ち並び、格子戸や瓦屋根が続く風景は、京都観光の醍醐味の1つ。

石畳は約400年前から続くもので、雨の日にはしっとりと光を帯び、晴れの日とはまた違った趣を見せてくれます。日中は観光客が殺到しますが、朝6~8時ごろは比較的観光客も少なく、澄んだ空気の中で石畳を独り占めして楽しめます。

二年坂を含む「産寧坂地区」は、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、文化財保護法に基づいて厳重に保護されています。
地区内では建築物の外観にも規制があり、瓦屋根や格子戸など、伝統様式を保つことが義務づけられているほか、無電柱化事業により、電線が地中化され、より美しい街並みが実現しました。

さらに、石塀や石段の形状を大正時代初期の姿で維持するための補修など、過去と現在が共存できるよう丁寧な管理が続けられています。現在の美しい町並みは、長年にわたる保存活動の成果といえます。

二年坂の魅力

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二年坂を歩くなら、「着物レンタル」がおすすめ。駅から二年坂までの道中や二年坂周辺には多くの着物レンタル店があり、着物や浴衣を選んで散策できます。色とりどりの和装で歩けば、町並みに自然と溶け込み、写真映えも抜群。友人同士やカップルでの記念撮影にもぴったりです。

また、二年坂を登り右にすぐ見える八坂の塔(法観寺)は、京都で最も有名なフォトスポット。情緒溢れる構図で撮影できますが、大人気なので、落ち着いて撮るにはやはり早朝や夕暮れ時の時間帯がおすすめです。夜にはライトアップされます。

季節ごとに表情が変わるのも二年坂の魅力。春は桜、秋は紅葉が石畳を彩ります。夏の「夕涼みイベント」では提灯の灯りが通り全体を幻想的に照らし出します。また、冬の雪化粧した屋根と石段が静寂をまとった景色はまさに絶景といえるでしょう。雪が積もるのは数年に一度なので、雪化粧の二年坂はめったに見れませなん。

二年坂周辺のおすすめスポット

① スターバックス京都二寧坂ヤサカ茶屋店

京町家をリノベーションしたカフェ。畳敷きの座敷や格子窓から石畳を眺めながら過ごせる、全国でも珍しいスタバです。京都らしい静けさの中で味わう一杯は格別。

 

清水寺「二年坂 釜座」で味わう和ランチ

釜座

釜座 生麩よもぎそばと天ぷらセット

店名

二年坂 釜座 KAMANZA

営業時間

11:00-15:30

住所

京都市東山区高台寺南門通下河原東入桝屋町363-12マップ

アクセス

京阪 祇園四条駅 徒歩15分

定休日

火曜日 [不定休有]

電話番号

075-531-1719

公式サイト

https://www.kamanza.co.jp/

二年坂周辺のおすすめ観光ルート

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二年坂は清水寺の参道に位置しているため、周辺には見どころが多く、1日をかけてじっくり巡るのもおすすめです。以下のモデルルートを参考にしてみてください。

時間帯 スポット 見どころ
午前 清水寺 世界遺産。舞台から望む京都の街並みは必見
昼前 二年坂・産寧坂散策 京町家と石畳の風景を満喫
昼食 阿古屋茶屋 京漬物ビュッフェで京都の味覚を堪能
午後 八坂の塔(法観寺) シンボル的存在。写真撮影に人気
夕方 高台寺 枯山水庭園と竹林ライトアップが幻想的

 

二年坂まとめ 

二年坂は、京都の「日常に息づく非日常」を感じられる場所。
歴史的な景観、美しい石畳、町家の暮らし、そして訪れる季節の香りのすべてが一枚の絵のように溶け合います。清水寺や八坂の塔と組み合わせた散策ルートにすれば、京都の魅力を一度に体感できるでしょう。

静かな朝の光、提灯が灯る夜、雨上がりのしっとりした空気。
そのすべてが、今も昔も変わらない“京の時間”を語っています。
歩けば歩くほど、心がほどけていく。二年坂は、そんな京都らしい時間が流れる場所です。

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