瑠璃光院の見どころ 神秘的な美しさと歴史が織りなす特別な空間
京都・八瀬の地にひっそりと佇む「瑠璃光院」。普段は非公開で、春と秋の特別拝観時のみ門が開かれる瑠璃光院は、紅葉の絶景で有名です。秋のシーズンにはかの有名な「リフレクション紅葉」が広がり、まるで鏡の中に映し出されたかのような幻想的な紅葉が堪能できます。本記事では瑠璃光院の見どころをたっぷりとご紹介します。
目次
瑠璃光院の紅葉の見ごろと魅力
瑠璃光院の紅葉は、例年11月中旬から下旬が見ごろです。色鮮やかに染まった木々は、息を呑むほどの美しさを誇ります。また、コロナ禍以前は待ち時間が2〜3時間というほどの混雑ぶり。入場を待つ価値がある景色です。
特別拝観の詳細
瑠璃光院は文化財保護のため通常は非公開ですが、特別拝観が行われる春と秋は特に混雑します。今年の秋の特別拝観は、10月1日から12月10日までの期間中、10時から17時(16時30分受付終了)で行われます。
特に秋の紅葉シーズンは開門前から長蛇の列ができ、場合によっては整理券が配られることもあります。昨年から事前予約制が導入され、混雑の緩和を図っていますので、事前にスケジュールを確認するのが良いでしょう。
瑠璃光院の歴史とその由来
瑠璃光院は浄土真宗 無量寿山光明寺の支院ですが、もともとは別荘として設計されました。ここは明治時代に実業家・田中源太郎の庵として始まり、三条実美によって「喜鶴亭」と名付けらた後、京都電燈の重役の別荘となり、大正から昭和にかけて現在の建物と庭園が整備されました。そして高級料理旅館の時代を経て、現在は浄土真宗「無量寿山 光明寺」の別院として公開されています。
瑠璃光院の見どころ
山露路の庭
山門を進むと見え隠れする山露路の庭は茶庵や十三重の石塔が点在し、数十種類ものカエデが四季を通じて美しい彩りを見せます。春は青々とした新緑が、秋には紅葉が庭全体を華やかに染め上げ、まるで別世界にいるかのような景観を楽しむことができます。
書院2階
瑠璃光院の中でも最も人気のスポットである書院2階からは、瑠璃の庭が書院の机や床にリフレクションする様子が一望できます。自然光が室内に柔らかく差し込み、春の青もみじや秋の紅葉が漆塗りの机に映し出される逆さ紅葉は、まるで鏡の中に吸い込まれてしまうような美しさ。幻想的なこの景色は、多くの人にとって一生の思い出になるでしょう。
瑠璃の庭
瑠璃の庭は、1階書院から眺められる広々とした苔の絨毯に覆われた主庭で、庭を流れる小川が優美な曲線を描きながら清らかに流れています。苔とせせらぎの組み合わせが庭全体に落ち着いた美しさをもたらし、心が洗われるような感覚を体験できます。ここではお抹茶をいただきながら、ゆったりとした時間を楽しむことができます(別料金)。
茶庵 喜鶴亭
茶庵 喜鶴亭は、三条実美公から命名された由緒ある茶室で、千家第六代覚々斉原叟の好みに基づいた設計が施されているそうで、和敬静寂の精神を映し出す佇まいに、日本の茶道文化の深みと伝統を感じる特別な体験になります。
臥龍の庭
臥龍の庭では、池の向こう側にある大きな岩を「龍の頭」に見立て、その胴体が庭を取り囲むように伸びているとされています。この龍の姿は、庭全体を護るように穏やかに臥しているようで、中で優雅に泳ぐ鯉に安らぎを感じます。
写経で心静かなひとときを—自分と向き合う時間を
瑠璃光院では、拝観料に写経用紙とボールペンが含まれており、2階の写経スペースで体験することができます。写経には、仏教の教えを書き写すことで心を清め、精神を安定させる意味が込められています。じっくりと文字を書きながら、自分の心と向き合う貴重な時間を過ごすことができるでしょう。仕上がった写経は1階の本尊に納めることも可能です。
璃光院のアクセス方法と注意点
京都市中心部からは電車とバスを使ってアクセス可能です。混雑を避けたい方には、公共交通機関を利用した「電車移動ルート」や「渋滞エリアのみ地下鉄利用ルート」がおすすめです。紅葉シーズンは特に混雑が予想されるため、時間に余裕を持って訪れると良いでしょう。
瑠璃光院 情報
名称 |
瑠璃光院 |
住所 |
京都市左京区上高野東山55番地 |
拝観時間 |
10:00〜17:00 (春季・夏季・秋季の特別拝観期間のみ参拝可能) 春季 特別拝観期間:令和6年4月13日(土)~6月16日(日) 夏季 特別拝観期間:令和6年7月13日(土)~8月18日(日) 秋季 特別拝観期間:令和6年10月1日(日)~12月15日(日)※事前予約制 10月1日~11月8日・12月2日~12月15日は予約なし。 |
拝観料金 |
大人:2000円 小人 :1000円 |
アクセス |
叡山電鉄叡山本線 八瀬比叡山口駅より徒歩10分 |
HP |
rurikoin.komyoji.com |