下鴨神社の見どころガイド!縁結びや美容のご利益・周辺スポットも
下鴨神社は世界文化遺産としても知られている、京都を代表する神社の一つ。京都の中心部にありながら豊かな森林に囲まれた、広大な敷地を有する神秘的なお社です。
また下鴨神社は縁結びや美容のご利益が受けられるパワースポットとしても知られており、多くの参拝者が訪れる観光名所です。京都三大祭の葵祭やみたらし祭など、年間を通してさまざまな祭事も開催されます。本記事では、そんな下鴨神社の7つの見どころと、周辺のおすすめスポットをご紹介します。今後も連載形式で新しい情報をどんどんお届けしますので、京都を観光するときにはぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
下鴨神社とは?
下賀茂神社は京都でも最古の神社で、世界文化遺産にも指定されている神社です。正式名称は賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)で、鴨川の下流に祀られていることから「下賀茂神社」と通称されています。西本殿に賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)、東本殿に玉依媛命(たまよりひめのみこと)が祀られています。賀茂建角身命は世界平和や、厄除け・ 交通安全など人々の暮らしを守る神さま、玉依媛命は縁結びや安産・子育ての神様です。
摂社も特徴的で、縁結びや美容などさまざまなご利益を得られることから、多くの参拝者が訪れています。京都の三大祭として知られる葵祭やみたらし祭など四季折々の行事も開催され、地元の人や観光客にも親しまれています。
願いにあわせてお参りしよう!下鴨神社の摂社
縁結びの神様「相生社」
相生社(あいおいしゃ)のご祭神は産霊神(むすびのかみ)で、縁結びのご利益があるお社です。縁結びの神さまの力で一本に結ばれたとされる木があり、縁結びや安産子育て、家内安全のご利益で親しまれています。
相生社の絵馬は特徴的で、お社の周りを回って参拝し奉納します。南京錠型のお守りに願いを書いて、鍵をかけて奉納する結神守も個性的です。源氏物語にちなんだ縁結びおみくじもあり、男女それぞれでおみくじ箱が用意されています。おみくじには女性が十二単、男性が衣冠束帯を模されており、見た目の華やかさも楽しめます。
美の神様「河合神社」
河合神社(かわいじんじゃ)のご祭神は桓武天皇の母である玉依姫命(たまよりのひめ)で、女性の美や安産、育児・縁結びなどを叶えてくれる神さまとして知られています。河合神社の絵馬は、鏡絵馬という手鏡に顔が描かれたユニークなもので、これを目当てに参拝する人々もいるほどです。鏡絵馬は、絵馬の顔に自分の化粧品や色鉛筆で化粧を施し、裏面に願い事を書いて奉納します。
下鴨神社内でも毎年実を結ぶ花梨を、はちみつに漬け込み御神水で作られた、美人水も人気の一つ。花梨は、きれいで若々しい肌を作る効果や、抗菌作用から喉にも良いとされています。優しい甘さと黄金色が映える美人水を、ぜひ味わってみてください。境内には、水の神として有名な貴布禰神社(きふねじんじゃ)や、日本サッカー協会のシンボルマークの八咫烏(やたがらす)がご祭神の任部社(とうべのやしろ)、衣食住の守護神である六社(むつのやしろ)もあり参拝できます。
災難除けの神様「御手洗社」
御手洗社(みたらししゃ)は「井上社」の別名で、井戸の井筒の上に祀られたことからその名がつけられました。ご祭神は瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)で、おはらいやお清めの社として知られています。御手洗池の水に浮かべると文字が浮かび上がる水みくじや、無病息災をお祈りする水守も受けられます。
干支を祀る「言社」
本殿に位置する干支が祀られている言社(ことしゃ)では、干支ごとの社があり、自分の干支の神さまをお参りします。絵馬も干支ごとにあり、自分の干支の絵馬に家内安全・商売繁盛などの願い事を書いて奉納します。
下鴨神社で楽しめる景観
古代からの原生林「糺の森」
糺の森(ただすのもり)は、下賀茂神社の社殿を取り囲んでいる森全体を指し、本殿と社殿を含め世界文化遺産に指定されました。紀元前から存在する約124,000㎡と広大な森林は、甲子園球場の約3倍もの面積を有しています。樹齢200年から600年の樹木が多数存在し、大切に守り継がれています。
日本国歌に登場「さざれ石」
さざれ石とは小さな石のことで、火山の噴火で石灰岩が集まり岩石となった天然記念物です。年々成長し岩となると信じられている神霊の宿る石で、日本国歌の「君が代」でも歌詞としても広く知られています。
みたらし団子の発祥「みたらし池」
みたらし池は御手洗社のすぐそばにあり、葵祭の斎王代御禊(さいおうだいぎょけい)の儀も執り行われる神聖な池です。7月の土用の日になると水が湧いてくることが、鴨の七不思議とされています。その時期に合わせて、土用の丑の日の前後10日間には、無病息災を祈るみたらし祭りが開催されます。火を灯したろうそくを持ちながらみたらし池を裸足で歩き、御神水をいただくことで罪や穢れを流す神事です。また、みたらし団子は、みたらし池に水が湧いたときの泡を見立てて作られたことが発祥といわれています。
下鴨神社周辺のおすすめスポット
旧三井家下鴨別邸
旧三井家下鴨別邸は豪商であった三井家の旧別邸で、大正14年(1925年)に完成したものです。大正期の大規模別邸が良好に保存されていることから、平成23年(2011年)に重要文化財に指定されました。内部を一部見学できるのはもちろん、カフェも併設されており、庭を眺めながら抹茶やお菓子を楽しめます。
下鴨神社 さるや
下鴨神社の参道にある「さるや」。こちらでは、葵祭で古くから親しまれた申餅が味わえます。明治初年まで葵祭の申の日に神前に御供されていた申餅は、小豆の茹で汁でつくためはねず色のお餅に仕上がります。はねず色とは、空一面が薄あかね色に染まる、明け方の一瞬の様子のこと。生命が生まれる瞬間を表すともされています。申餅を食べることで無病息災をお祈りする故事にならい、140年ぶりに復元されました。
はねず色の柔らかいお餅と中に包まれたほどよい甘さのあんこは、昔ながらの素朴で上品な味わいが楽しめます。ほうじ茶付きで2個500円、お土産用は800円で当日中の日持ちです。
FILE Natural Food Works
無添加の食材や、調理方法にこだわったオーガニックレストランです。モーニングからランチ・カフェ、ディナーまで、幅広いシーンで利用できます。こだわりの内装や、ワンちゃん同伴可能な席があるのも特徴です。
浅井食堂
洋食やワインを提供している食堂。特製のデミグラスソースを使用したハンバーグや、ホイップクリームをたっぷり乗せたワッフルなどが味わえるお店です。ワインもヨーロッパのものを中心に取りそろえられており、食事と一緒に楽しめます。店頭やオンラインストアでは、デミグラスソースが販売されており、ご家庭でもお店の味を堪能できます。
さるぅ屋カフェ
出町柳駅から歩いて4分ほどの場所にある、さるぅ屋カフェ。ボリューム満点のハンバーガーが人気で、たっぷりの野菜と食べやすく飽きのこないシンプルな味わいが楽しめます。店内には2階席や、アクセサリーが販売されているコーナーもあります。
出町ろろろ
無農薬野菜にこだわったおばんざいが楽しめるお店。ランチは小鉢を中心としたお弁当やミニ会席、夜は会席や単品を頼みながらお酒も楽しめます。季節の素材を丁寧に仕込んで提供される小鉢が目にも楽しい、予約必須の人気店です。
カフェ コレクション
四畳半神話大系などの作品で知られる、森見登美彦さんの聖地としても知られるカフェ。森見さんが実際に通われており、作中にもお店が登場するため、多くのファンが詰めかけています。とくに人気なのは、作中でも登場する明太子スパゲッティ。文学好きの方は必見のお店です。
下賀茂神社 情報
名称 | 下鴨神社(賀茂御祖神社) |
住所 | 京都市左京区下鴨泉川町59 |
拝観時間 | 6:00~17:00 ※神事等により変更の場合有り |
拝観料金 | 無料 ※一部有料の特別拝観エリアあり |
アクセス | 京阪電車 出町柳駅より徒歩12分 |
HP | https://www.shimogamo-jinja.or.jp/ |