宮川町で愛され続ける、老舗の洋食店「coffee grill 富久屋」

芸妓さんの声から生まれた「フクヤライス」

富久屋に訪れたら、ぜひ味わってほしいのが名物メニュー「フクヤライス」。

今から70〜80年ほど前、宮川町の芸妓「金鶴さん」が「やわらかいオムライスが食べたい」とリクエストしたことがきっかけで生まれたのが、フクヤライスなのです。

ただのオムライスとはひと味違うフクヤライス。ケチャップライスの上には、トマト、ハム、マッシュルーム、グリーンピースといった彩り豊かな具材がバランスよくトッピングされ、最後に半熟のとろりとした卵がふわっと乗せられています。

その見た目はまるで芸術作品のようで、思わず心が弾みます。
価格は980円。老舗の味をこのお値段で楽しめるのも、うれしいポイントです。

ふわとろ卵とケチャップライスの絶妙なハーモニー

一口食べれば、誰もがその優しい味わいにほっとするはず。
酸味のきいたトマトやジューシーなハムの旨みが、シンプルなケチャップライスと絶妙に絡み合い、ふんわりと仕上げられた卵がそのすべてをやさしく包み込みます。

重たさは一切なく、さっぱりとした後味が印象的。ボリュームもほどよく、ランチにもディナーにもぴったりです。

華やかさと素朴さが調和するフクヤライスは、まさに京都の洋食文化を象徴する一皿。

インスタ映えも間違いなしで、思わず写真を撮りたくなる可愛らしさも備えています。

地元の人も、観光客も。愛され続ける味

富久屋は、観光客だけでなく地元の常連さんにも長年愛されてきました。

肩肘張らずに訪れられるお店で、 誰でもあたたかく迎え入れてくれる雰囲気が漂っています。

そんな空気感のなかで味わうフクヤライスは、また格別。初めて訪れる人も、きっと「また来たい」と思うことでしょう。

京都散策の途中に、宮川町でちょっと一息。
老舗ならではのぬくもりに触れながら、心を満たす一皿を味わってみませんか？