祇園で出会う 新感覚の鴨ひつまぶし

祇園で出会う 新感覚の鴨ひつまぶし

京都・祇園と聞くと、格式ある料亭や歴史を感じる町並みが思い浮かびますが、そんな風情ある街の一角に、ちょっとユニークで、でも確かな味わいを楽しめる隠れ家のようなお店があります。それが「Gion Duck Rice」。2022年に誕生し、2025年には富永町通の路面店へと移転したこのお店は、鴨ひつまぶしの専門店として話題です。

祇園四条駅から徒歩約5分、八坂神社の近くに構える店舗は、ひっそりとした佇まいながらも洗練された雰囲気。地下の「はんなり横丁」から移転したことで、より多くの人にその魅力を届けやすくなりました。店内は全席禁煙で、完全個室こそありませんが、カウンター中心のレイアウトがほどよい距離感を生み出し、ひとり旅の途中でも気兼ねなく立ち寄れる空気感があります。英語対応スタッフも在籍しており、外国からの観光客にも心強い存在です。

シェフは、フランス料理の修行経験を持ち、京都で人気を博す鴨ラーメン店「Gion Duck Noodles」の姉妹店として、和と洋の技法をバランスよく融合させた新たなスタイルを提案しています。見た目にもこだわり抜かれたプレゼンテーションが話題を呼び、Instagramを中心にSNSでの投稿が後を絶ちません。

伝統と遊び心が交差する「鴨ひつまぶし」

鴨ひつまぶし(ウニ、イクラ トッピング) 2,850円

看板メニューの「鴨ひつまぶし」は、まさに五感で味わう一皿。和歌山・紀州の平飼い鴨を使用し、低温調理でじっくり仕上げた鴨肉は、しっとりとした舌ざわりと鴨特有のコクを兼ね備えています。しかもその鴨肉は、贅沢にも胸肉ともも肉の厚切りスライス。上には、京丹波産「金鵄赤彩卵」の濃厚な黄身がとろりとトッピングされています。

まずは、そのまま鴨とご飯を一緒に味わって。次に登場するのが、ちょっと面白い“試験管入り”のスパイスたち。ぶどう山椒、柚子、黒七味の3種から好みに合わせて少しずつふりかければ、ひとくちごとに表情が変わります。そして締めは「追い鰹」ならぬ、ドリッパー式で提供される熱々の出汁を注いでの鴨茶漬け。出汁の香りがふわりと立ちのぼり、最後のひとくちまで飽きることなく楽しめます。

さらにトッピングのカスタマイズも可能。ウニとイクラを追加した豪華バージョンや、心臓や首肉といった希少部位の盛り合わせなど、鴨の奥深い世界にどっぷり浸ることができます。

シンプルでありながら独創的。伝統と遊び心が見事に融合したGion Duck Riceの鴨ひつまぶしは、京都旅のランチタイムにちょっとしたサプライズを添えてくれる存在です。

店名

Gion Duck Rice

営業時間

10:00 - 21:30

住所

京都市東山区祇園町北側282-7 大文字ビル

アクセス

京阪 祇園四条駅 徒歩8分

定休日

なし

電話番号

075-275-4823

公式サイト

https://www.instagram.com/gion_duck_rice/