
歴史と風情が息づく、鴨川沿いの隠れ家|豆屋源蔵
歴史と風情が息づく、鴨川沿いの隠れ家
京都・木屋町、賑わう街並みに寄り添うようにある「豆屋源蔵」。
大正時代末期に茶屋旅荘「近江初」として建てられた建物をそのまま活かし、町家の情緒をまとった空間が広がっています。玄関をくぐれば、そこには坪庭の緑と鴨川の流れ。
文人や文化人が通ったというのも頷ける、品格とぬくもりが共存する空間です。
古き良き日本建築の魅力をそのままに、細部まで丁寧に整えられた内装は、現代の観光客にとってはまるで“空間そのものが展示品”のような趣き。
座敷からは川のせせらぎが聞こえ、特に5月から9月の納涼床の時期には、川の上に張り出した床席で、京都ならではの夏を満喫できます。
観光の合間に訪れるもよし、旅のハイライトに選ぶもよし。ここには、時間を忘れるほどの贅沢が待っています。
京都木屋町で出会う、湯葉と豆腐の贅沢膳
木屋町御膳 3,800円
湯葉と豆腐の真髄を味わう「木屋町御膳」
「豆屋源蔵」の真骨頂は、なんといっても自家製の湯葉と豆腐。毎朝職人が手仕事で仕込むため、その味わいは格別です。
その中でも特に人気なのが、昼食限定の「木屋町御膳」。豆の滋味をじっくり堪能できる、全身で味わうような御膳です。
まず供されるのは、職人がその場で引き上げる汲み上げ湯葉。とろりとした舌触りに、ふわりと香る大豆の甘さ。続く豆乳鍋では、湯葉と豆腐を豆乳出汁でぐつぐつと煮込み、柔らかな旨味が口いっぱいに広がります。
重箱は二段重ね。一の重には、鮮やかな鯛の刺身と湯葉料理。繊細な盛り付けに、思わず目を奪われます。二の重は、茄子と海老の天ぷら、そして鴨肉の甘辛煮。どれも丁寧に仕込まれ、見た目以上に満足感のある味わいです。
ご飯ものは、ちりめん山椒や季節の豆ご飯から選べます。しっかりした旨味の赤出し味噌汁と、口当たりの良い水菓子(この日は豆乳ムース)が締めくくりを飾ります。
非日常感を味わいながら、しっかりと京都の“旬”を感じられるこの御膳は、観光中のランチとしてだけでなく、大切な人との記念日や一人旅の贅沢にもぴったりです。
店名 |
豆屋源蔵 |
営業時間 |
11:30-14:30,17:00-22:00 |
住所 |
京都市中京区木屋町御池上ル |
アクセス |
地下鉄東西線 京都市役所前駅 徒歩2分 |
定休日 |
不定休 |
電話番号 |
075-253-1155 |
公式サイト |
https://mameyagenzo.jp/ |