
二條若狭屋で味わう、大人のかき氷「キャラメルラムレーズン」
京都・二条通に本店を構える「二條若狭屋」は、大正6年(1917年)の創業以来、和菓子の世界で100年を超える歴史を紡いできた老舗。江戸時代に創業した総本家「若狭屋」から暖簾分けしたこの店は、伝統の味と技を守りながら、時代に寄り添う創作菓子も作り出してきました。
通称「二條の若狭屋」の看板商品の「不老泉」や栗を贅沢に使った「ふく栗」など、京都土産にふさわしい品々が並びます。ショーケースをのぞけば、季節を映した美しい生菓子や焼き菓子がずらり。落ち着いた店構えと丁寧な接客もまた、訪れる人の記憶に残る理由の一つです。
本店にはイートインスペースもあり、抹茶や季節の甘味を味わうことが可能。観光の合間に立ち寄るにはちょうど良い場所にあり、駅からのアクセスも抜群。日本らしい丁寧なおもてなしを体感したい方には、ぜひ足を運んでほしい一軒です。
二條若狭屋で味わう、大人のかき氷「キャラメルラムレーズン」
「キャラメルラムレーズン」かき氷 1,760円
今回ご紹介する「キャラメルラムレーズン」かき氷は、二條若狭屋の寺町店でいただける夏の限定メニュー。京都市役所前駅から歩いて5分、寺町通沿いにある寺町店の2階茶房で提供されています。趣ある町家の雰囲気のなか、ゆっくりとかき氷を楽しめる贅沢な空間です。
このかき氷は、その名の通り、キャラメルとラムレーズンという洋のエッセンスを活かしながら、和菓子職人の手仕事によって仕上げられた一品。甘さ控えめのキャラメルソースと、しっかりラムが香る漬けレーズン、そこに香ばしいローストアーモンドが重なります。トッピングには軽やかな生クリームが添えられ、全体のバランスを上品に整えてくれます。
口に運ぶと、まず広がるのはキャラメルのコクと香り。続けてラムレーズンの深みが追いかけてきて、アーモンドの食感がアクセントに。すべての要素が主張しすぎず、でも確かに存在感を放っている。まるで、老舗が紡ぐ和菓子のように、静かに感動が積み重なっていくようなかき氷です。
「和」の技と「洋」の風味が融合した、京都らしさ
このかき氷が特別なのは、単に洋の素材を使っているだけでなく、そのバランス感覚に「和」の精神が宿っている点。ラム酒やキャラメルといった濃厚な素材を、暑さの中でも心地よく味わえるよう調整されており、後味は実にすっきり。どこか懐かしく、それでいて新鮮な印象を残します。
季節限定での提供となっているため、出会えるのは夏の間だけ。寺町店ではこのほかにも「彩雲」「梅」など、季節を感じるかき氷がラインナップされています。訪れるたびに違った発見があるのも、二條若狭屋ならではの魅力です。
ゆったりと流れる時間のなかで味わう、ちょっと背伸びした大人のかき氷。観光やお散歩の途中に立ち寄って、自分へのご褒美時間にしてみてはいかがでしょうか。
店名 | 二條若狭屋 寺町店 |
営業時間 | 10:30 - 17:00 |
住所 |
京都市中京区寺町通二条下ル榎木町67 |
アクセス |
地下鉄 京都市役所前駅 徒歩5分 |
定休日 | 水曜日、不定休 |
電話番号 |
075-256-2280 |
公式サイト |
http://www.kyogashi.info/ |