地元民に愛される 生どら焼「朧八瑞雲堂」

手に取ると、その厚みにまず驚かされます。一般的などら焼きとは異なり、「朧八瑞雲堂」の生どら焼きは、まるでケーキのような存在感。ずっしりとした重みがあり、思わず両手で包み込むように持ちたくなります。

生地はふわっとしていながらも、しっかりとした弾力。ほんのりとした甘さがあり、単体でも美味しさを感じられる完成度です。その生地にたっぷりと挟まれているのが、空気を含ませたように軽やかでコクのあるミルククリーム。そこにラムレーズンがふんだんに混ぜ込まれており、ひと口目からその芳醇な香りが広がります。

このミルククリーム、決して甘すぎず、レーズンの酸味とラムの風味と絶妙なバランスで仕上げられており、和菓子の枠を越えた新しい味覚体験をもたらしてくれます。とくに女性客からの人気が高く、「和スイーツが苦手な人でも、これは好き！」という声も多数。紅茶と合わせてもよし、日本茶で少し渋みを加えて楽しむのもおすすめです。

また、冷蔵での提供となっており、暑い季節でも重たく感じさせないのも魅力。見た目のインパクトと味の完成度の高さが相まって、手土産や差し入れとしても喜ばれること間違いなしです。

休日には午前中で完売することもあるため、早めの来店が安心。電話予約や取り置きは不可のため、まさに“足を運んだ人だけが味わえるご褒美スイーツ”と言えるでしょう。

京都で味わうべき新感覚のどら焼き

伝統的な和菓子の世界に、新しい風を吹き込む「朧八瑞雲堂」の生どら焼き ミルクレーズン。和と洋、懐かしさと新しさが絶妙に溶け合い、ひとつのお菓子の中に多層的な味わいとストーリーが込められています。

観光で訪れた方にとっては、京都の“今”を感じられる一品であり、地元の人にとっては“いつものご褒美”となる存在。旅の途中、甘い幸せを求めて、北区のこの小さな和菓子屋に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。そこには、きっと期待を超える美味しさが待っています。