和菓子の日 とらやの嘉祥菓子7ヶ盛

和菓子の日 とらやの嘉祥菓子7ヶ盛

京都御所の西に構える「とらや 京都一条店」は、まさに“和菓子の殿堂”ともいえる存在です。創業は室町時代後期。後陽成天皇の御用達を務めた記録もあり、とらやは長い歴史を通して、格式ある和菓子を守り抜いてきました。

一条通に面した店舗は、1628年にこの地を拠点としてから、数百年にわたり、和菓子文化の伝統を継承し続けてきました。

とらやの「嘉祥菓子7ヶ盛」

嘉祥菓子7ヶ盛 3,888円

嘉祥の日と嘉祥菓子の由来

6月16日。この日は、平安時代から続く「嘉祥の日(かじょうのひ)」として知られています。その由来は、848年(嘉祥元年)疫病が流行した当時、仁明天皇が神前に16の菓子を供え、病の鎮静と国民の無病息災を祈願したのが始まりとされています。

この文化は後世にわたり受け継がれ、豊臣秀吉の時代には“嘉祥の祝”として制度化され、徳川家康も盛大に嘉祥の儀を行ったと伝えられています。江戸時代の人々にとっても、この日は和菓子を食べて厄除けを願う大切な行事でした。

現代では、16個すべての菓子ではなく、1+6=7にちなんで「7種類の和菓子」を盛り合わせるスタイルが一般的となり、これが「嘉祥菓子7ヶ盛」として受け継がれています。

とらやの「嘉祥菓子7ヶ盛」とは

とらやがこの文化を現代に蘇らせたのが、「嘉祥菓子7ヶ盛」。江戸時代末期に御所に納められた菓子を再現し、厄除け・招福の願いを込めて作られた7種類の和菓子が、一つひとつ丁寧に詰め合わされています。

求肥製「浅路飴」
餅製「伊賀餅」
外郎製「桔梗餅」
湿粉製「源氏籬」
押物製「豊岡の里」
焼物製「味噌松風」
湿粉製「武蔵野」

各和菓子は、それぞれ異なる味・色・意味を持っており、例えば白あん入りの伊賀餅や、御膳あんを使った桔梗餅、そして柔らかな求肥を用いた浅路飴など、バリエーション豊かな内容。どれもが一口サイズで、見た目にも涼やかで可愛らしく、贈り物にも喜ばれる逸品です。

販売期間は6月14日から16日の3日間のみ。予約は6月1日から8日まで受け付けられ、当日販売分は数量限定です。

風情ある場所で味わう、和菓子の時間

嘉祥菓子を購入できるのは、とらやの直営店および一部百貨店など。和菓子はただの“おやつ”ではなく、歴史と文化を受け継ぐ「食の芸術」。とらやの「嘉祥菓子7ヶ盛」は、そんな日本の精神文化を体感できる、極上の一箱です。

6月16日の嘉祥の日にあわせて、自分へのご褒美にするのもよし、大切な人への健康祈願を込めた贈り物として選ぶのもよし。京都旅行の思い出に、ぜひこの特別な和菓子を味わってみてください。

店名

とらや 京都一条店

営業時間

9:00〜18:00

住所

京都市上京区広橋殿町415

アクセス

地下鉄「今出川駅」徒歩5分

定休日

元日・毎月最終月曜日(祝日、6月、12月は除く)

電話番号

075-441-3111

公式サイト

https://www.toraya-group.co.jp/toraya/shops/detail/?id=55
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