細見美術館|特別展「志村ふくみ 百一寿 -夢の浮橋-」〜人生と染織の歩みをたどる記念展〜
京都・岡崎にある細見美術館で、特別展「志村ふくみ 百一寿 -夢の浮橋-」が開催されます。
本展は、染織作家・志村ふくみの101歳を記念して企画された展覧会です。重要無形文化財保持者(人間国宝)であり随筆家としても知られる、志村ふくみの作品と言葉を通して、その表現の軌跡をたどる構成となっています。
細見美術館では、2001年、2013年に続く3度目の志村ふくみ展となり、70年にわたる創作の歩みを振り返る内容です。染織という分野を軸に、日本文学や思想と結びついた志村ふくみの仕事の集大成、そして自然や色彩への深いまなざしを感じられる特別展です。
《若紫》 2007年 絹⽷∕紫根、茜 【前期展⽰】
《⽉の湖》 1985年 絹⽷∕藍、⽟葱 【前期展⽰】
仏教・神道美術、水墨画、茶の湯の美術、琳派や伊藤若冲を中心とした江戸絵画など、日本美術の魅力を多角的に紹介してきました。
建物は建築家・大江匡の設計によるもので、町家をイメージした外観と空間が特徴です。
展示は、『源氏物語』や新作能『沖宮』などのテーマごとに作品と言葉を紹介していきます。近年の特徴的なテーマを中心にしつつ、綴られた志村ふくみの関心や表現の変化を立体的にたどることができます。
舞⾐《紅扇》 2021年 志村ふくみ監修 制作 都機⼯房 絹⽷∕紅花、藍、刈安、臭⽊、紫根 【前期展⽰】
⼩袖《Francesco》 2020年 志村ふくみ監修 制作 都機⼯房 絹⽷∕臭⽊、藍 【前期展⽰】
本展では、『源氏物語』から着想を得た作品が大きな軸となります。色彩や織りに、物語の登場人物や情景が重ね合わされ、言葉では言い表せない情感を表しています。また、作家・石牟礼道子原作による新作能『沖宮』のために制作された能装束も展示されます。
さらに、志村ふくみがこれまでの制作の中で染め、織り上げてきた着物の残り布を組み合わせた作品も見どころの一つです。制作の過程で生まれた布をあらためて構成し、コラージュ作品を生み出していきました。小さな布の中に、志村ふくみの豊かな創作力を感じることができます。
《⾵露》 2000年 絹⽷∕紅花、藍、刈安、紫根 【後期展⽰】
《雛形 若菜》 2006年 絹⽷ 【前期展⽰】
《五⽉のウナ電》 詩:⾼村光太郎 書‧裂:志村ふくみ 【後期展⽰】
本展のために構想・制作された新作2領(りょう)も初公開され、百一歳を迎えた現在の表現を直接見ることができます。
《朧⽉夜》 2025年 志村ふくみ監修 制作 都機⼯房 絹⽷‧⾦⽷∕紫根、藍、臭⽊ 【通期展⽰】
《夢の浮橋》 2025年 志村ふくみ監修 制作 都機⼯房 絹⽷∕紅花、茜、紫根、藍、刈安 【通期展⽰】
志村ふくみの娘であり、同じく染織作家として活動する志村洋子さんによる講演で、作家の身近な立場から語られる内容にも注目です。志村ふくみの作品と深く関わる「紫色」をテーマに、解説が行われます。作品鑑賞とあわせて参加することで、展示への理解をより深めることができます。
『源氏物語』に描かれた色彩感覚と、現代に生きる作家の表現とを重ねて見ることができる展覧会です。自然や生命への視点が、時代を越えてどのように受け継がれてきたのかを知る機会となります。
《雛形 紫格⼦⽩段》 2006年 絹⽷ 【前期展⽰】
《雛形 蛍 ⽣絹》 2006年 絹⽷ 【後期展⽰】
本展は、染織作家・志村ふくみの101歳を記念して企画された展覧会です。重要無形文化財保持者(人間国宝)であり随筆家としても知られる、志村ふくみの作品と言葉を通して、その表現の軌跡をたどる構成となっています。
細見美術館では、2001年、2013年に続く3度目の志村ふくみ展となり、70年にわたる創作の歩みを振り返る内容です。染織という分野を軸に、日本文学や思想と結びついた志村ふくみの仕事の集大成、そして自然や色彩への深いまなざしを感じられる特別展です。
《若紫》 2007年 絹⽷∕紫根、茜 【前期展⽰】
《⽉の湖》 1985年 絹⽷∕藍、⽟葱 【前期展⽰】
日本美術を専門に伝える、細見美術館という場所
細見美術館は、日本の美術・工芸を専門とする私立美術館として1998年に開館しました。実業家・細見古香庵に始まる細見家3代の蒐集(しゅうしゅう)品を基礎に、縄文・弥生から近代に至るまで、幅広い時代と分野の作品を収蔵しています。仏教・神道美術、水墨画、茶の湯の美術、琳派や伊藤若冲を中心とした江戸絵画など、日本美術の魅力を多角的に紹介してきました。
建物は建築家・大江匡の設計によるもので、町家をイメージした外観と空間が特徴です。
展示は、『源氏物語』や新作能『沖宮』などのテーマごとに作品と言葉を紹介していきます。近年の特徴的なテーマを中心にしつつ、綴られた志村ふくみの関心や表現の変化を立体的にたどることができます。
舞⾐《紅扇》 2021年 志村ふくみ監修 制作 都機⼯房 絹⽷∕紅花、藍、刈安、臭⽊、紫根 【前期展⽰】
⼩袖《Francesco》 2020年 志村ふくみ監修 制作 都機⼯房 絹⽷∕臭⽊、藍 【前期展⽰】
志村ふくみの歩みと、展示作品の注目点
志村ふくみは1924年、滋賀県生まれ。草木染の糸を用いた紬織(つむぎおり)を通じて独自の表現を築き、1990年には重要無形文化財保持者に認定されました。織物制作と並行して随筆を発表し、その背景にある思想を言葉でも伝えてきました。本展では、『源氏物語』から着想を得た作品が大きな軸となります。色彩や織りに、物語の登場人物や情景が重ね合わされ、言葉では言い表せない情感を表しています。また、作家・石牟礼道子原作による新作能『沖宮』のために制作された能装束も展示されます。
さらに、志村ふくみがこれまでの制作の中で染め、織り上げてきた着物の残り布を組み合わせた作品も見どころの一つです。制作の過程で生まれた布をあらためて構成し、コラージュ作品を生み出していきました。小さな布の中に、志村ふくみの豊かな創作力を感じることができます。
《⾵露》 2000年 絹⽷∕紅花、藍、刈安、紫根 【後期展⽰】
《雛形 若菜》 2006年 絹⽷ 【前期展⽰】
《五⽉のウナ電》 詩:⾼村光太郎 書‧裂:志村ふくみ 【後期展⽰】 本展のために構想・制作された新作2領(りょう)も初公開され、百一歳を迎えた現在の表現を直接見ることができます。
《朧⽉夜》 2025年 志村ふくみ監修 制作 都機⼯房 絹⽷‧⾦⽷∕紫根、藍、臭⽊ 【通期展⽰】
《夢の浮橋》 2025年 志村ふくみ監修 制作 都機⼯房 絹⽷∕紅花、茜、紫根、藍、刈安 【通期展⽰】
関連イベントで深まる理解
会期中には、関連イベントとして第51回アートキューブレクチャー「うつろいゆく紫の物語」が予定されています。志村ふくみの娘であり、同じく染織作家として活動する志村洋子さんによる講演で、作家の身近な立場から語られる内容にも注目です。志村ふくみの作品と深く関わる「紫色」をテーマに、解説が行われます。作品鑑賞とあわせて参加することで、展示への理解をより深めることができます。
| 開催日 | 2026年5月10日(日) |
| 時間 | 14:00-15:30 |
| 場所 | 京都市勧業館みやこめっせ 大会議室 |
| アクセス | 地下鉄東西線 「東山駅」より徒歩約8分 |
| 参加費 | 2,300円 |
| 申込 | https://www.emuseum.or.jp/event/index.html#ev244 |
京都観光の中で、作品と向き合う時間を
特別展「志村ふくみ 百一寿 -夢の浮橋-」は、染織作品とことばを通して、一人の作家の人生と思想に向き合う展覧会です。日本の美術・工芸作品を丁寧に紹介してきた細見美術館ならではの企画といえます。『源氏物語』に描かれた色彩感覚と、現代に生きる作家の表現とを重ねて見ることができる展覧会です。自然や生命への視点が、時代を越えてどのように受け継がれてきたのかを知る機会となります。
《雛形 紫格⼦⽩段》 2006年 絹⽷ 【前期展⽰】
《雛形 蛍 ⽣絹》 2006年 絹⽷ 【後期展⽰】 |
展覧会名 |
特別展「志村ふくみ 百一寿 -夢の浮橋-」 |
|
会期 |
2026年3月3日(火) 〜 5月31日(日) |
館名 |
細見美術館 |
開館時間 |
10:00-17:00 |
|
住所 |
京都市左京区岡崎最勝寺町6-3 |
|
アクセス |
地下鉄東西線「東山駅」下車徒歩10分 |
休館日 |
毎週月曜日(ただし、5月4日は閉館)、5月7日(木) |
|
電話番号 |
075-752-5555 |
入場料 |
一般2,000円/学生1,500円 |
|
公式サイト |
https://www.emuseum.or.jp/ |






