京都国立博物館「 宋元仏画─蒼海(うみ)を越えたほとけたち」宋・元時代に描かれ、日本に伝わった仏画が一堂に

京都国立博物館「 宋元仏画─蒼海(うみ)を越えたほとけたち」宋・元時代に描かれ、日本に伝わった仏画が一堂に

特別展 宋元仏画─蒼海(うみ)を越えたほとけたち

京都国立博物館で開催される特別展「宋元仏画─蒼海を越えたほとけたち」では、中国・宋元時代の仏画が一堂に集結します。

宮廷で生まれた華やかな作品から、民間で親しまれた実用的で装飾性豊かな作品まで、当時の美術文化の多彩な表現を体感できる展覧会が、2025年9月20日から京都国立博物館の平成知新館で開催されます。




宋元仏画の魅力とその背景

宋元仏画とは、中国の宋・元時代に制作された仏教絵画のことです。日本は古くから仏教を深く信仰しており、中国から多くの文物を取り入れてきました。仏画は、仏教の教えを視覚的に表現する手段として、信仰の対象であるとともに、芸術作品としても高く評価されました。

平安時代後期から鎌倉時代にかけてもたらされた宋元仏画は、中国絵画史上でも高い水準を誇り、寺院で祀られたり絵師の手本となったりするなど、日本文化に長く浸透しました。

北宋時代の国宝《孔雀明王像》は、三面六臂の堂々たる姿で、密教における信仰の深さを表現しています。色彩や構図、線の柔らかさと緊張感が共存する作品には、何世紀も前の技が息づいています。

こうした絵画は、単なる信仰の対象にとどまらず、当時の文化や思想を視覚的に語りかけてきます。



国宝 孔雀明王像 京都・仁和寺<前期:9/20~10/19展示>


国宝 観音猿鶴図 牧谿筆 京都・大徳寺<後期:10/21~11/16展示>



宋元時代の仏画を中心に、仏教美術の多様な表現を紹介

展示は、前期(9月20日(土)~10月19日(日))と後期(10月21日(火)~11月16日(日))に分かれ、会期中には一部作品の展示替えも行われ、展覧会にあわせて、記念講演会や国際シンポジウムも開催予定です。

宋元仏画の背景や表現手法、歴史的な受容などについて専門家の視点から語られる内容は、学びを広げるきっかけになります。芸術や仏教史に関心がある方は、展示だけでなく、こうした学術的な企画にも参加してみてはいかがでしょうか。

展覧会名

特別展 宋元仏画─蒼海(うみ)を越えたほとけたち

会期

2025(令和7)年9月20日(土)~11月16日(日)

館名

京都国立博物館 平成知新館

開館時間

9:30〜17:00(金曜日は20:00まで開館。入館は各閉館の30分前まで)

住所

京都市東山区茶屋町527

アクセス

京阪七条駅 徒歩7分、市バス 博物館三十三間堂前下車 徒歩すぐ

休館日

月曜日 ※月曜日が祝日・休日の場合は開館、翌火曜日を休館

電話番号

075-525-2473(テレホンサービス)

入場料

一般2,000円/大学・専門学校生・高校生1,500(中学生以下無料)

公式サイト

https://www.kyohaku.go.jp/
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