京都国立博物館 特集展示「雛まつりと人形」|京の人形文化をたどる春の展示
京風古今雛(京都国立博物館)

京都国立博物館 特集展示「雛まつりと人形」|京の人形文化をたどる春の展示

京都国立博物館で毎年開催されている特集展示「雛まつりと人形」が、2026年2月7日(土)から3月15日(日)まで開催されます。日本における雛まつりの成り立ちと雛人形の変遷を、作品を通して紹介する展示です。

季節の行事として親しまれてきた雛まつりと、そこで飾られた雛人形を、江戸と上方という東西の文化の違いも含めて丁寧に読み解く内容で、京都ならではの人形文化にも触れることができます。行事と美術の関係を知る機会として、毎年注目を集めています。

京都で受け継がれてきた人形文化

雛まつりは「上巳(じょうし)の節供」ともいい、もともとは古代中国に起源を持つ禊(みそぎ)の行事でした。日本に取り入れられると、貴族たちは川辺で祓(はらえ)を行い、曲水の宴を催すようになりました。

そこで用いられた人形(ひとがた)は、日常生活の中で人間についた穢(けが)れを引き受け、水に流すなどして捨てられ、現代でも「流し雛」として目にすることができます。

この習俗がやがて、子どもが遊びに用いる人形と結びつき、江戸時代には座敷に飾りつける雛人形や雛段へ発展したと考えられています。

内裏雛とも呼ばれるように、雛人形のモデルとされたのは、天皇と皇后の姿です。本年の「雛まつりと人形」では、雛人形を通して表現された天皇と皇后の姿の移り変わりに注目します。

江戸時代の人々が漠然と抱いていた天皇のイメージが託されたものから、写真などを参考にその姿を正確に写そうとした明治時代以降の作品まで、いつの世も憧れのまなざしをもって大切に守り伝えられてきた雛人形の諸相を楽しめます。

代表的な出展作品

展示では、江戸時代に成立した古今雛の系譜を示す作品など、人形史を語る上で重要な作例も含まれています。一体一体の造形をじっくり見ることで、当時の職人技や素材の扱い方が伝わってきます。


立雛 次郎左衛門頭(京都国立博物館)
 

段飾り雛(京都国立博物館)
 

御所人形 春駒持(京都国立博物館)

京都観光の中で文化を知るきっかけとして

華やかな雛人形を眺めるだけでなく、その背景にある歴史や習俗を知ることができる点が、この特集展示の魅力です。

日本の年中行事や伝統文化に関心がある人にとって、理解を深めるきっかけとなる展示です。春の京都で、文化に触れる時間を過ごしたい人におすすめしたい内容です。

展覧会名

特集展示 雛まつりと人形

会期

2026年2月7日(土)~3月15日(日)

館名

京都国立博物館 平成知新館1F-2

開館時間

9:30-17:00(金曜日は20:00まで開館。入館は各閉館の30分前まで)

住所

京都市東山区茶屋町527

アクセス

京阪七条駅 徒歩7分、市バス 博物館三十三間堂前下車 徒歩すぐ

休館日

月曜日※ただし2026年2月23日(月・祝)は開館し、2月24日(火)は休館

電話番号

075-525-2473(テレホンサービス)

入場料

一般700円/大学生350円/高校生以下および満18歳未満、満70歳以上無料

公式サイト

https://www.kyohaku.go.jp/
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