京都国立近代美術館「キュレトリアル・スタディズ16:荒木悠 Reorienting―100年前に海を渡った作家たちと―」映像でたどる越境する文化と時代

京都国立近代美術館「キュレトリアル・スタディズ16:荒木悠 Reorienting―100年前に海を渡った作家たちと―」映像でたどる越境する文化と時代

キュレトリアル・スタディズ16:荒木悠 Reorienting―100年前に海を渡った作家たちと―

京都国立近代美術館では、10月から「キュレトリアル・スタディズ16:荒木悠 Reorienting―100年前に海を渡った作家たちと―」が開催されます。今回は、アーティスト・映画監督の荒木悠をゲストに迎え、彼の作品と日系移民作家たちの作品を重ね合わせた意欲的な企画です。


荒木悠《Stray Dogs》制作:1947-1952年/発表:2017年-作家蔵
(「クロニクル、クロニクル!」展示風景、クリエイティブセンター大阪、2017年)
Image courtesy of the artist and MUJIN-TO Production/画像提供:無人島プロダクション

荒木悠は、幼少期から多くの国を移動し、異なる文化や人々と触れ合ってきました。その経験が映像作品の根底に息づいており、本展では過去の短編作品とともに、2025年夏にポルトガルと日本で制作された新作が初公開されます。これまでの歩みと最新の挑戦を一度に鑑賞できるのは大きな魅力です。


悠、3才(成田空港国際線出発ロビーにて、1988年9月19日) 撮影:宇野博二

また、この展覧会では、初の試みとなる荒木を含む4名の作家の作品が一堂に展示されます。アメリカを拠点に活動し、異国の社会で制作を続けた国吉康雄の「コニーアイランド」、石垣栄太郎の「鞭うつ」、野田英夫の「風景」といった作品は、それぞれの時代背景や異国で生きた作家の視点を映し出しています。


国吉康雄《コニーアイランド》1938年 京都国立近代美術館蔵


国吉康雄《鶏に餌をやる少年》1923年 京都国立近代美術館蔵


石垣栄太郎《鞭うつ》1925年 京都国立近代美術館蔵


野田英夫《風景》1937年 京都国立近代美術館蔵

さらに、10月25日には荒木本人が登場するアーティスト・トークが14時から開催予定。「信頼できない語り手」と題して作品や制作の背景を、本人の言葉で聞けるまたとない機会です。当日11時から同館1階インフォメーションにて整理券を配布します。お早めにお越しください。

展覧会名

キュレトリアル・スタディズ16:荒木悠 Reorienting―100年前に海を渡った作家たちと―

会期

2025年10月7日(火)~12月7日(日)

館名

京都国立近代美術館

開館時間

10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)※金曜日のみ20:00まで(11月28日、12月5日を除く)

住所

京都市左京区岡崎円勝寺町26-1

アクセス

地下鉄東西線「東山」駅下車徒歩約10分、市バス「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車すぐ

休館日

月曜日(ただし10月13日、11月3日、24日は開館)、10月14日(火)、11月4日(火)、25日(火)

電話番号

075-761-4111

入場料

一般430円/大学生130円/高校生以下、18歳未満、65歳以上無料

公式サイト

https://www.momak.go.jp/Japanese/curatorialstudiesarchive/16.html
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