中村軒 夏季限定 京野菜「桂うり」のかき氷
桂離宮の南、桂橋のそばにある「中村軒」。のれんをくぐると、そこは明治の空気をそのまま残したかのような空間。創業は1883年。かつて麦の刈入れ時に農家が買い求めた「麦代餅(むぎてもち)」が名物であり、今も店頭に並ぶ看板商品です。
ただ、中村軒の魅力は和菓子だけにとどまりません。店内の茶店では、四季折々の甘味のほか、地元民にも人気の軽食メニューがいくつか用意されています。和菓子屋ならではの発想と技術で丁寧に仕上げられた品々です。
ただ、中村軒の魅力は和菓子だけにとどまりません。店内の茶店では、四季折々の甘味のほか、地元民にも人気の軽食メニューがいくつか用意されています。和菓子屋ならではの発想と技術で丁寧に仕上げられた品々です。



中村軒 夏季限定 「桂うり」のかき氷

桂うりの氷 760円
「桂うり」は、江戸時代から桂地域で栽培されてきた伝統野菜。完熟するとメロンのような芳香と、上品でやわらかな甘みをまとい、まるでフルーツのような味わいになりますが、近年は生産者が激減し、一時は“幻の京野菜”と呼ばれるほどに。
中村軒ではこの「桂うり」を活用し、地元と協働したメニュー開発を行いました。シロップの試作を重ね、瓜そのものの風味が活きるよう控えめな甘さに調整。地産地消の精神と教育的な連携を兼ね備えた、まさに地域の誇りともいえる一杯が誕生したのです。
そのままでも充分に完成された味わいですが、常連客の中には麦代餅を追加注文して一緒に楽しむ人も。香ばしいきな粉の香りと餅のコクが、かき氷の清涼感と絶妙なバランスをとってくれます。
このかき氷は夏季限定。しかも月ごとにフレーバーが変わる中での提供となるため、出会えるタイミングにも一期一会の趣があります。たとえば8月にはスダチ、9月にはいちじくのフレーバーも登場し、「次はどんな味に出会えるだろう」と心待ちにするファンも少なくありません。
桂離宮の見学と併せて立ち寄る観光客も多く、季節の風情を五感で楽しむにはうってつけのスポット。冷房では得られない、自然の風と甘味が運ぶ「涼」は、まさに京都の夏の贅沢といえるでしょう。
中村軒ではこの「桂うり」を活用し、地元と協働したメニュー開発を行いました。シロップの試作を重ね、瓜そのものの風味が活きるよう控えめな甘さに調整。地産地消の精神と教育的な連携を兼ね備えた、まさに地域の誇りともいえる一杯が誕生したのです。
氷と果肉、スダチが織りなす夏の味覚
「桂うりの氷」に使われるシロップは、完熟した桂うりの果汁に加え、細かく刻んだ果肉がゼリー状になって混ぜ込まれており、氷の冷たさとふるふるとした食感のコントラストが心地よい驚きを生み出します。さらに、提供時に添えられるスダチを絞れば、上品な甘みにほどよい酸味が加わり、全体の味が一層引き締まります。そのままでも充分に完成された味わいですが、常連客の中には麦代餅を追加注文して一緒に楽しむ人も。香ばしいきな粉の香りと餅のコクが、かき氷の清涼感と絶妙なバランスをとってくれます。
このかき氷は夏季限定。しかも月ごとにフレーバーが変わる中での提供となるため、出会えるタイミングにも一期一会の趣があります。たとえば8月にはスダチ、9月にはいちじくのフレーバーも登場し、「次はどんな味に出会えるだろう」と心待ちにするファンも少なくありません。
京都の“涼”を体感するひととき
老舗の庭園を望みながら、京野菜の芳香をまとった氷を口に運ぶ。そこには、ただの甘味にとどまらない、京都らしい「物語」と「土地との結びつき」が詰まっています。桂離宮の見学と併せて立ち寄る観光客も多く、季節の風情を五感で楽しむにはうってつけのスポット。冷房では得られない、自然の風と甘味が運ぶ「涼」は、まさに京都の夏の贅沢といえるでしょう。
店名 | 御菓子司 中村軒 |
営業時間 | 10:00 - 17:00 店頭販売 8:30~17:30 |
住所 |
京都市西京区桂浅原町61 |
アクセス |
阪急 桂駅 徒歩11分 |
定休日 | 水曜日 |
電話番号 |
075-381-2650 |
公式サイト |
https://www.nakamuraken.co.jp/ |






