京の歴史を包み込む、塩芳軒の上品でやさしい「聚楽」

京の歴史を包み込む、塩芳軒の上品でやさしい「聚楽」

西陣の路地にある、黒染めののれんと水引が印象的な店構えの「塩芳軒(しおよしけん)」は、1882年創業の老舗和菓子店です。長い歴史の中で培われた技と想いを受け継ぎながら、今日まで和菓子づくりを続けています。

看板商品の「聚楽(じゅらく)」は、かつて豊臣秀吉が築いた聚楽第(じゅらくだい)にちなみ、塩芳軒のこだわりと伝統がぎゅっと詰まった逸品。
ほかにも、四季折々の意匠を凝らした生菓子や干菓子があり、どれも茶道との関わりを大切にしてつくられており、季節感を感じられるものばかり。
素材選びから手間ひまかけた製法、そして訪れる人との心のつながりを重んじる姿勢が、菓子ひとつひとつに丁寧に映し出されています。

塩芳軒1

塩芳軒2

豊臣秀吉の栄華を映す京菓子 塩芳軒の聚楽

御菓子司 塩芳軒 聚楽

聚楽 1個180円

聚楽は、見た目は凛とした品格を持ちながら、食感はしっとりと焼き上げられた生地に、特製のこし餡をやわらく包んだ焼菓子です。生地には和三盆蜜が加えられており、口に含むとふんわりとした甘みとともに、やさしい香ばしさが広がります。
滑らかな餡のなめらかさと相まって、奥ゆかしい味わいが特徴です。

聚楽第の記憶を受け継ぐ名菓

「聚楽」という名前は、豊臣秀吉がかつて築いた豪壮な城郭「聚楽第」に由来します。塩芳軒の近くにあった築いたこの城は、政治や文化の中心として栄えました。その名を冠したのは、地域の歴史と文化を菓子に託した証です。歴史を知れば知るほど、その味わいにも深みを感じられます。

聚楽は日持ちもするため、贈り物や旅行のお土産にも最適。京都らしい美意識が感じられ、手渡す相手への心遣いがしっかりと伝わります。京都を離れても、旅の記憶をそっと思い出させてくれる和菓子です。

店名

御菓子司 塩芳軒

営業時間

9:00 – 17:30

住所

京都市上京区黒門通中立売上ル飛騨殿町180

アクセス

今出川駅から徒歩15分

定休日

日曜日・祝日、月1回水曜日休

電話番号

075-441-0803

公式サイト

https://www.kyogashi.com/
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