京氷ゆきみ庵 夏に映える、ずんだとマスカルポーネの出会い

京氷ゆきみ庵 夏に映える、ずんだとマスカルポーネの出会い

JR二条駅から路地を3分歩くと注目のかき氷専門店「京氷ゆきみ庵」があります。

東京・桜新町で行列をつくる人気店「雪うさぎ」の姉妹店として誕生したこの店は、町家の趣を残しながらも、どこか現代的で洗練された空間が広がっています。

店内は木のぬくもりと自然光に包まれ、畳の小上がり席やカウンター席など、落ち着いて過ごせる雰囲気。訪れる人のほとんどが観光客かと思いきや、地元の常連も多く、季節の変わり目には新作メニューを楽しみに訪れるリピーターの姿も見られます。

この店のかき氷は、単なる“冷たいデザート”ではありません。72時間かけて凍らせた純氷を薄く削り、ふわっと軽やかな雪のような口溶けに仕上げ、そこに丁寧に仕込まれた手作りのシロップやクリームを何層にも重ねていきます。

監修しているのは、フレンチの世界で腕を磨いたパティシエ。なるほど、メニューをひと目見れば、思わず納得の構成が並びます。マスカルポーネやエスプーマ、ベリーのソースやナッツのアクセント。すべてが計算され尽くした「食べ進める楽しさ」が詰まっているのです。

京氷ゆきみ庵

夏に映える、ずんだとマスカルポーネの出会い

ずんだマスカル 1,200円 

そんなゆきみ庵の中でも、この夏にとくに注目したいのが「ずんだマスカルポーネ」。和の素材であるずんだ(枝豆のペースト)と、洋の代表格・マスカルポーネチーズが出会った、意外性と調和が同居する一品です。

まず目を奪うのが、そのビジュアル。淡いグリーンのずんだソースが氷全体に渦を描くように流れ、その上にふんわりとエスプーマ状のマスカルポーネクリームがトッピングされています。まるで抹茶モンブランのようにも見える、まさに“映える”かき氷。

スプーンを入れてひと口。まず感じるのは、枝豆のほっくりとした甘みとほんのり塩気のある自然な味わい。甘さが強すぎることはなく、豆の粒感も少し残してあって、舌の上でほろほろとほどけていきます。

そこに、マスカルポーネのまろやかでコクのあるクリームが加わることで、一気に洋菓子のような深みが生まれます。ただ甘いだけでなく、ふわっと広がる乳脂肪の余韻が、枝豆の青々しさと見事に共鳴するのです。

氷の中にはマスカルポーネのクリームが層状に入っていて、食べ進めるごとに味のバランスが変化していきます。上品に見えて、実はしっかりボリュームがあるのですが、不思議と最後までぺろりと食べられてしまう軽やかさ。

和洋折衷の氷とクリームのハーモニー

京氷ゆきみ庵のかき氷は、いわゆる「和菓子」や「パフェ」とも違う、まったく新しいジャンルのスイーツ体験です。ずんだマスカルポーネでは、和と洋、甘さと塩気、氷とクリームが複雑に絡み合いながらも、一皿の中で完璧なバランスを描いています。

夏の京都、ちょっと特別なかき氷を食べたいとき。観光途中のひと休みに、あるいは旅のハイライトに。「ゆきみ庵」で、五感を満たす氷のアートをぜひ味わってみてください。

店名

京氷ゆきみ庵

営業時間

11:00 - 18:30

住所

京都市中京区西ノ京星池町16-45

アクセス

JR 二条駅 徒歩3分

定休日

水・木曜日 ※7月~9月は木曜定休

電話番号

075-432-7700

公式サイト

https://www.instagram.com/kyogori_yukimian
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