秀吉の天下取りを支えた念持仏。「大随求菩薩公開」の見どころを聞く
高台寺の歴史に触れたあとに訪れたい「高台寺掌美術館」。寺宝を間近で見ながら、その背景にある物語にも思いを馳せることができます。
2026年9月5日(土)から2027年1月27日(水)まで、「~秀吉のゆめ ねねの祈り~ 秀吉天下一統の念持仏大随求菩薩公開」を開催。
今回は、高台寺掌美術館の魅力と、約10年ぶりに公開される「大随求菩薩」について、担当の磯邊さんにお話を伺いました。
霊屋内陣
また、高台寺を先に訪れることで、寺宝の背景もより身近に感じられます。
秀吉公が幼い頃に手に入れ、生涯にわたって大切にしていたとされ、戦の際には兜の頭頂部にある「八幡座」に納めて出陣したという伝説も残されています。
高台寺での大随求菩薩の公開は、およそ10年ぶり。今回は、大随求菩薩を納める「厨子」や、ねね様が大切にされていたとされる「千体地蔵」、「四天王」などもあわせて見ることができます。
千体地蔵
さらに、今年新たに重要文化財に指定された「高台寺院関係資料」より「唐木杖」「緋羅紗履」「血脈箱」も公開されています。
唐木杖
緋羅紗履
血脈箱
また、高台寺では今秋の客殿落慶をもってねね様の没後四百年を記念したすべての事業が完結します。今回の展示はその締めくくりに花を添えるものでもあります。
大随求菩薩は、秀吉公が亡くなって150年ほど経った江戸時代にも大阪で公開されていました。当時の「出開帳」で公開された品々を記した「目録」も、今回展示されています。
さらに、ねね様の甥にあたる木下利房公が、秀吉公とねね様を偲んで詠んだ歌も残されています。
文化財だけでなく、そこに関わった人々の思いや記憶にも触れられるのが、掌美術館の展示の魅力です。
大随求菩薩をはじめ、秀吉公が残した品々を見ながら、「天下を取るということは本当にすごいことなんだな」と感じることもあるそうです。
寺宝をきっかけに、秀吉公とねね様の歩んだ歴史にも触れてみてはいかがでしょうか。

2026年9月5日(土)から2027年1月27日(水)まで、「~秀吉のゆめ ねねの祈り~ 秀吉天下一統の念持仏大随求菩薩公開」を開催。
今回は、高台寺掌美術館の魅力と、約10年ぶりに公開される「大随求菩薩」について、担当の磯邊さんにお話を伺いました。
文化財を間近に。掌美術館ならではの鑑賞体験
掌美術館では、秀吉公やねね様ゆかりの寺宝を通して、ふたりの生涯や高台寺の歴史に触れられます。
霊屋内陣
―掌美術館ならではの楽しみ方を教えてください。
「展示している文化財との距離がとても近いので、細かなところまで間近で見ていただけます。自分のペースでじっくり見られるのも魅力だと思います」
「展示している文化財との距離がとても近いので、細かなところまで間近で見ていただけます。自分のペースでじっくり見られるのも魅力だと思います」
また、高台寺を先に訪れることで、寺宝の背景もより身近に感じられます。
「高台寺のあとに美術館へお越しいただくとによって、秀吉公やねね様への理解が深まり、より興味深く展示をご覧いただけると思います」
今回は「天下取りを支えた仏様」に注目
今回の展示で注目したいのが、豊臣秀吉公の念持仏と伝わる「大随求菩薩」です。秀吉公が幼い頃に手に入れ、生涯にわたって大切にしていたとされ、戦の際には兜の頭頂部にある「八幡座」に納めて出陣したという伝説も残されています。
―大随求菩薩は、秀吉公にとってどのような存在だったのでしょうか?
「伝説の真偽は不明ですが、そのサイズからも非常にプライベートな空間に置いてお祀りされていたのではないでしょうか」
「伝説の真偽は不明ですが、そのサイズからも非常にプライベートな空間に置いてお祀りされていたのではないでしょうか」
高台寺での大随求菩薩の公開は、およそ10年ぶり。今回は、大随求菩薩を納める「厨子」や、ねね様が大切にされていたとされる「千体地蔵」、「四天王」などもあわせて見ることができます。
千体地蔵秀吉とねねゆかりの寺宝を一緒に見る
―秀吉公とねね様、それぞれにゆかりのあるものが一緒に見られるのも今回の見どころですね。
「大随求菩薩だけでなく、これだけのお像が揃って公開される機会はなかなかありません。お像の素晴らしさだけでなく、これらを大切にされてきた秀吉公とねね様の想いと祈りにも心を寄せていただければと思います」
「大随求菩薩だけでなく、これだけのお像が揃って公開される機会はなかなかありません。お像の素晴らしさだけでなく、これらを大切にされてきた秀吉公とねね様の想いと祈りにも心を寄せていただければと思います」
さらに、今年新たに重要文化財に指定された「高台寺院関係資料」より「唐木杖」「緋羅紗履」「血脈箱」も公開されています。
唐木杖
緋羅紗履
血脈箱寺宝から知る、400年以上の歴史
今回の展示は、大河ドラマ「豊臣兄弟!」の展開にあわせて、天下取りから豊臣家のその後に焦点をあて、大随求菩薩を中心として企画されました。また、高台寺では今秋の客殿落慶をもってねね様の没後四百年を記念したすべての事業が完結します。今回の展示はその締めくくりに花を添えるものでもあります。
大随求菩薩は、秀吉公が亡くなって150年ほど経った江戸時代にも大阪で公開されていました。当時の「出開帳」で公開された品々を記した「目録」も、今回展示されています。
―昔の展示の記録まで残っているのですね。
「目録に記載される宝物の多くは現在も高台寺に伝わっています。今回の展示でもいくつか展示していますので、当時の人たちの気分になって楽しんでいただければと思います。歴史をより身近に感じていただければうれしいです」
「目録に記載される宝物の多くは現在も高台寺に伝わっています。今回の展示でもいくつか展示していますので、当時の人たちの気分になって楽しんでいただければと思います。歴史をより身近に感じていただければうれしいです」
さらに、ねね様の甥にあたる木下利房公が、秀吉公とねね様を偲んで詠んだ歌も残されています。
文化財だけでなく、そこに関わった人々の思いや記憶にも触れられるのが、掌美術館の展示の魅力です。
一つひとつの寺宝と、ゆっくり向き合う
秀吉公やねね様にゆかりのある文化財を眺めながら、当時の物語にも思いを馳せることができます。
「高台寺の人間は、みんなお二人のことが好きなんです。今でいうと、自分たちの“推し”みたいな存在ですね。だからこそ、自分たちが好きなものの良いところを、たくさんの方に知っていただきたいと思っています」
大随求菩薩をはじめ、秀吉公が残した品々を見ながら、「天下を取るということは本当にすごいことなんだな」と感じることもあるそうです。
寺宝をきっかけに、秀吉公とねね様の歩んだ歴史にも触れてみてはいかがでしょうか。

|
展覧会名 |
秀吉天下一統の念持仏大随求菩薩公開 |
|
会期 |
2026年 9月5日(土)~ 2027年 1月27日(水) |
館名 |
高台寺掌美術館 |
開館時間 |
通常期 9:00開館 ~ 17:10閉館 |
|
住所 |
京都市東山区高台寺下河原町530 京・洛市「ねね」2階 |
|
アクセス |
京阪「祇園四条駅」から約15分 |
休館日 |
12/31および展示替え期間のみ休館 |
|
電話番号 |
075-561-9966 |
|
拝観料 |
高台寺の拝観券で入館可能 |
|
公式サイト |
https://www.kodaiji.com/museum/ |






