うめぞの茶房 夏季限定、新しょうがと桃が主役の「志るこ氷」
うめぞの茶房 新しょうがと桃の志るこ氷

うめぞの茶房 夏季限定、新しょうがと桃が主役の「志るこ氷」

鞍馬口通りにある「うめぞの茶房」は、1927年創業の甘味処「梅園」が展開するカフェスタイルの店舗です。2016年のオープン以来、和菓子の伝統を大切にしながらも、現代の感性を取り入れたスイーツを提案する場として注目を集めています。

この店の大きな魅力は、「和菓子=甘味処」という既成概念をやさしくほどきながらも、芯にはしっかりと“和の心”が息づいていることです。寒天とわらび粉をベースにしたオリジナル菓子「かざり羹(かん)」はその代表格で、季節によってフレーバーやトッピングが変化する、まさに「食べるアート」。その美しさと繊細な味わいに惹かれて、京都を訪れるたびに立ち寄るファンも少なくありません。

店内は、築年数を重ねた京町家を丁寧にリノベーションした空間。1階にはショーケースとテイクアウトカウンターがあり、梅の花を模した磨りガラスの照明がやわらかく迎えてくれます。急勾配の階段を上がった2階は喫茶スペース。畳敷きの小部屋や障子越しに差し込む陽の光が、時間の流れをゆるやかにしてくれます。きもので訪れたくなるような空気感が漂っていて、どこか懐かしく、でも新しい。そんな独特の雰囲気が、スイーツの美味しさをさらに引き立てています。

うめぞの茶房1

うめぞの茶房2

夏季限定、新しょうがと桃が主役の「志るこ氷」

うめぞの茶房 新しょうがと桃の志るこ氷1

新しょうがと桃の志るこ氷 お茶付き 1,630円

夏季限定で登場する「新しょうがと桃の志るこ氷」は、暑さにぐったりした心と身体をやさしく目覚めさせてくれる一杯です。
氷は細かく削られ、口どけが驚くほどやわらかい。そこに、スパイスを効かせて炊き上げた自家製の新生姜蜜がたっぷりと注がれます。この生姜蜜が実に奥深く、ひと口目からすっと抜ける爽快感と、あとからじんわりと広がるぬくもりを兼ね備えています。

頂きのピスタチオのトッピングと氷の中に隠れているのは、なめらかなこしあん。添えられた桃のスライスも美味。スプーンですくうたびに氷の冷たさ、桃のジューシーさ、あんこのやさしい甘みが混ざり合い、味のレイヤーが次々と現れてきてくれます。

特に注目したいのは、食べ進めるうちに“冷やししるこ”へと変化していく点。はじめは生姜蜜と桃の華やかさを楽しみ、氷が溶けはじめたら、あんこと一緒にスプーンを運ぶことで、まったく違った味わいへと移ろっていきます。この二段階の楽しさは、他のかき氷ではなかなか味わえないものです。

見た目も味も涼やかで「一杯で完結する夏の和スイーツ」として、確かな存在感を放っています。

京都の夏を五感で味わう

京都の夏はとにかく暑い。そのなかで、冷房でもうまく癒せないような“暑さの質”を和らげてくれるのが、この「志るこ氷」のような和の涼菓子です。単なる冷たさだけでなく、身体にスッと染み込むような自然な甘さとスパイス感が、どこか身体を整えてくれるような心地よさを持っています。

この「新しょうがと桃の志るこ氷」は、短い夏の一瞬を閉じ込めたような一品。京都を訪れたなら、少し足をのばしてこの一杯を体験してみてはいかがでしょうか。ふとした一瞬に、夏の京都と自分自身が重なり合う、そんな体験が待っています。

うめぞの茶房 新しょうがと桃の志るこ氷2

店名

うめぞの茶房

営業時間

11:00 - 18:30

住所

京都市北区紫野東藤ノ森町11-1

アクセス

地下鉄 鞍馬口駅 徒歩約17分

定休日

月・火・その他不定休

電話番号

075-432-5088

公式サイト

http://umezono-kyoto.com
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