【京都国立博物館】特別展「北野天神」|天神信仰の歴史と美術をたどる展覧会
【京都国立博物館】特別展「北野天神」

【京都国立博物館】特別展「北野天神」|天神信仰の歴史と美術をたどる展覧会

京都・東山にある京都国立博物館で、特別展「北野天神」が開催されています。北野天満宮ゆかりの文化財を中心に、天神信仰の広がりや美術との関わりを紹介する内容です。

展示は平成知新館で行われ、国宝や重要文化財を含む作品を通して、菅原道真という人物がどのように信仰されてきたのかを知ることができます。開催期間は2026年4月18日(土)から6月14日(日)まで、前期と後期で展示替えも行われます。

明治から続く文化の拠点 京都国立博物館

京都国立博物館は1897年に開館した国立の博物館で、京都にゆかりのある文化財を中心に収蔵・展示を行っています。平安時代から江戸時代までの美術や工芸、書跡、考古資料など幅広い分野の資料を扱い、日本文化を知る場として長く親しまれてきました。

展示の中心となる平成知新館は、現代的な設計の中に落ち着いた展示空間が広がり、作品を見やすい距離感で鑑賞できます。敷地内には重要文化財の明治古都館や庭園もあり、建築や景観にも見どころがあります。

京阪電車七条駅から徒歩圏内で、市バス「博物館三十三間堂前」からもすぐと分かりやすい場所です。

天神信仰の歴史をたどる展覧会の内容

特別展「北野天神」は、菅原道真の生涯とその後の信仰の広がりを、美術作品とともに紹介する展覧会です。学問の神として知られる天神信仰ですが、その背景には政治や社会の変化があり、各地でさまざまなかたちで受け継がれてきました。

本展では北野天満宮の文化財を中心に、全国から集められた関連作品が展示され、信仰と美術がどのように結びついてきたかを確認できます。なかでも、国宝「北野天神縁起絵巻(承久本)」の全巻全場面が公開される点は大きな見どころで、これまでにない規模での展示となっています。

第一章 天神信仰の誕生と広がり

第一章では、菅原道真の没後にどのように神として祀られていったのか、その過程を資料とともに紹介しています。怨霊から守護神へと変化していく信仰のあり方や、朝廷や人々の間での受け止められ方が分かる内容です。歴史的な背景を知ることで、その後の文化や信仰の展開が理解しやすくなります。

国宝 伝菅公遺品のうち玳瑁装牙櫛 大阪・道明寺天満宮蔵[5月12日~6月14日展示]
 
十一面観音立像 京都・曼殊院蔵[通期展示]
 
束帯天神像(根本御影) 京都・北野天満宮蔵[5月5日~6月14日展示]
 

第二章 北野天満宮と絵巻の世界

第二章では、北野天満宮を中心とした絵巻や絵画作品が展示されます。重要文化財の「弘安本」「光信本」「光起本」などの北野天神縁起絵巻が並び、物語としての天神信仰を視覚的にたどることができます。場面ごとに描かれる人物や出来事を追いながら、当時の人々がどのように道真を語り伝えたのかを読み取ることができます。

国宝 北野天神縁起絵巻(承久本) 巻第1(部分)京都・北野天満宮蔵[通期展示、この場面は前期展示]
 
北野宮曼荼羅図 京都・北野天満宮蔵[前期展示]
 
国宝 北野天神縁起絵巻(承久本) 巻第5(部分)京都・北野天満宮蔵
[通期展示、この場面は5月26日~31日展示]

 
国宝 北野天神縁起絵巻(承久本) 巻第6(部分)京都・北野天満宮蔵[通期展示、この場面は後期展示]
 

第三章 芸能や文化の中の天神

第三章では、天神が芸能や文化の中でどのように扱われてきたかを紹介しています。学問の神という側面だけでなく、武神や芸能の守護としての役割も取り上げられ、幅広い分野で信仰されてきた様子が分かります。能や歌舞伎などの芸能との関係や、文化の中での位置づけを知ることができる内容です。

重要文化財 阿国歌舞伎図屏風 京都国立博物館蔵[前期展示]
 

 重要文化財 太刀 銘□忠(薄緑・膝丸)京都・大覚寺蔵[通期展示]
 

 重要文化財 太刀 国綱ト銘ガアル(鬼切丸・髭切)京都・北野天満宮蔵[通期展示]
 
重要文化財 赤糸威鎧 大袖付 奈良・長谷寺蔵[前期展示]

講演会など関連イベントも開催

会期中には記念講演会も予定されています。天神信仰や関連作品について専門家の解説を聞くことができます。各回とも先着順での受付となり、展覧会とあわせて内容を深く理解したい方におすすめの企画。作品の見方が変わるきっかけになります。

「北野天神信仰からみる日本文化」
開催日:4月25日(土)
講師:橘 重十九 氏(北野天満宮 宮司)
   西山 剛 氏(北野天満宮北野文化研究所 特別研究員)

「北野社ゆかりの絵画」
開催日:5月9日(土)
講師:森 道彦(京都国立博物館 主任研究員)

「広くて深い北野天神縁起絵巻の世界」
開催日:5月23日(土)
講師:井並 林太郎 (京都国立博物館 主任研究員)

「武芸の神、道真」
開催日:6月6日(土)
講師:末兼 俊彦(京都国立博物館 主任研究員)

時間 13:30-15:00
料金 聴講無料(ただし、本展覧会の当日観覧券が必要)
申込期間 各講演会3日前(水) 12:00
(定員に達した時点で受付終了)


信仰と美術が結びつく展覧会

特別展「北野天神」は、信仰の歴史と美術作品を同時に見ることができる内容です。北野天満宮に伝わる文化財を中心に、全国の関連資料が集まり、ひとつのテーマとして展示されています。

展示替えも行われるため、時期によって異なる作品に出会える点も特徴です。京都国立博物館での開催ということもあり、京都の文化と深く関わる内容をまとめて知ることができます。京都を訪れた際にぜひ立ち寄ってみてください。

展覧会名

特別展 北野天神

会期

2026年4月18日(土)~6月14日(日)
前期展示:2026年4月18日(土)~5月17日(日)
後期展示:2026年5月19日(火)~6月14日(日)
※会期中、一部の作品は上記以外にも展示替または巻替を行います。

会場

京都国立博物館 平成知新館

開館時間

9:00-17:30(金曜日は20:00まで開館。入館は各閉館の30分前まで)

住所

京都市東山区茶屋町527

アクセス

京阪七条駅 徒歩7分、市バス 博物館三十三間堂前下車 徒歩すぐ

休館日

月曜日
※2026年5月4日(月・祝)、4月28日(火)〜5月10日(日)まで開館

電話番号

075-525-2473(テレホンサービス)

入場料

一般2,000円/大学生1,400円/高校生900円/中学生以下無料

公式サイト

https://www.kyohaku.go.jp/jp/exhibitions/special/2026_kitano/
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