大本山 狸谷山不動院「火渡り祭」夏の京都で心身を清める修行体験

大本山 狸谷山不動院「火渡り祭」夏の京都で心身を清める修行体験

京都市左京区の山あいにある大本山 狸谷山不動院では、毎年夏に「火渡り祭」が行われます。

燃え盛る炎で焚きあげられた護摩木の上を、修行者や一般の参拝者が裸足で歩き、無病息災/心身の清浄を願う伝統行事です。修験道の文化を今に伝える、夏の風物詩として古くから親しまれています。

今回は狸谷山不動院の竹内さんにお話を伺い、伝統ある「火渡り祭」の由来や、初めて参加する方が知っておきたいポイントをご紹介します。

300年以上受け継がれてきた修験道の修行地でおこなわれる「火渡り祭」




大本山 狸谷山不動院が建つ場所は、300年以上前から修験道の修行場として受け継がれてきた聖地です。昭和19年(1944年)に寺院が建立されると、それまで修行として行われてきた火渡りが一般の参拝者にも公開され、「火渡り祭」が行われるようになりました。

現在では地域の方だけでなく、観光客や海外からの参拝者もおとずれる夏の恒例行事となっています。竹内さんによると、毎年約400人もの一般参拝者が火渡りに参加するそうです。修験道の伝統を実際に体感できる貴重な行事として、多くの人が足を運びます。

護摩の炎でみずからの心身を清める「火渡り」の意味

火渡り祭では、大本山 狸谷山不動院のご本尊・お不動さん(不動尊)の前で護摩供養が行われます。護摩で焚かれた炎で、心身の穢れや災いを焼き尽くすことを願います。

お不動様が悪いものを焼き尽くくように、火渡りは「自分の中にある悪いものを炎で清める修行」なのだそう。火渡りは、たんなる度胸試しではなく、自分自身と向き合い、無病息災や家内安全などを祈願する修行のひとつとして受け継がれてきました。

山伏による護摩供養から火渡りへ

火渡り祭は、19時ごろから始まります。

修行を積んだ山伏がほら貝を吹き鳴らしながら入場し、野外に組まれた護摩木に火が入ると、境内は大きな炎と煙に包まれ、厳かな雰囲気に包まれます。

護摩木の前では無病息災、必勝祈願などの現世利益を願う法要が行われます。その後、歩くための火の道が整えられます。




僧侶や山伏によって火の道が整えられると、先に山伏が火渡りを行い、その後、一般の参拝者も裸足で火の上を歩きます。

火渡りの前後には塩が置かれています。この塩には身を清める意味があるほか、火を渡る直前と直後に踏むことで、足裏を保護する役割もあるそうです。

初めて参加するときに気をつけるポイント

服装は、火の粉が舞うこともあるため、動きやすく、汚れてもよいものがおすすめです。会場までは約250段の石段を上るため、歩きやすい靴で向かうと安心です。

火渡りは裸足で行うため、靴下や履物をすぐ脱げるようにしておくとスムーズです。火渡りの後、足を拭くタオルやウェットティッシュを持参するとよいでしょう。

儀式が約2時間に及ぶこともあるので、こまめな水分補給は欠かせません。首元を冷やすアイテムや扇子を持参するなど、熱中症対策を忘れないようにしましょう。




火渡り祭当日は、駐車場が16:00から有料となり、周辺道路の混雑が予想されます。時間に余裕をもって訪れると、落ち着いて参拝を楽しめます。

修験道の文化に触れる、夏のひととき

大本山 狸谷山不動院の火渡り祭は、今を生きるためのご利益を願うだけでなく、自分自身を見つめ直し、心身を清める修行として大切に受け継がれてきました。

竹内さんは、「初めての方でも安心して参加できます。火渡りを通して、修験道の文化や祈りの心に触れていただければと思います」と話します。

京都の夏ならではの「火渡り祭」。人から人へと受け継がれてきた祈りの歴史に触れながら、神聖な空気に包まれる特別なひとときを体験できます。

寺院名

大本山 狸谷山不動院

拝観時間

10:00~15:00
※火渡り祭は19:00より、予約不要

住所

京都市左京区一乗寺松原町6

アクセス

(市バス)「一乗寺下り松町」下車 徒歩約30分
(車) 名神高速道路 京都東インターより約30分
※駐車料金は火渡り祭りの際、有料

定休日

無休

電話番号

075-722-0025

拝観料

入山料:500円
※火渡り祭の際は「特別入山料 」1,000円(16:00~)

公式サイト

https://www.tanukidani.com/

催事特別駐車料金(当日のみ/16:00~)

車 1000円、バイク 500円

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