【龍谷ミュージアム】特集展示「仏教美術の聖なる怪物」。仏や神とともに描かれた怪物たちに注目
龍谷ミュージアムでは、2026年7月11日(土)から8月16日(日)まで、特集展示「仏教美術の聖なる怪物」が開催中です。
展示のテーマは、仏教美術に描かれる「少し変わったいきもの」です。
仏教美術というと、仏像や菩薩像を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし作品の中には、仏や神を守る龍や大蛇、説法を聞く鬼神、羅漢とともに描かれる動物など、さまざまな存在が登場します。
今回の展示では、こうした仏教世界の名脇役ともいえる「聖なる怪物」に注目し、それぞれがどのような意味を持ち、時代や地域によってどのように表現されてきたのかを紹介します。
展示を見ながら怪物たちの役割を知ることで、これまでとは違った視点で仏教美術を楽しめる内容になっています。
代表的なのが、大蛇の姿をしたナーガです。仏伝浮彫「灌水」に登場しているほか、暴風雨から釈尊を守ったというエピソードもあり、仏教説話でもよく知られています。
そのほかにも、仏の説法に耳を傾ける鬼神や、羅漢のそばに仕える、不思議な姿をした生きものなど、多くの作品にさまざまな怪物が描かれています。
インドで誕生した仏教は、中国や日本へ伝わる中で、それぞれの文化や価値観を取り入れながら発展しました。そのため、同じ怪物でも地域によって姿や表現が異なり、その違いを見比べることも今回の展示の楽しみの一つです。
普段はあまり注目されることのない存在だからこそ、一つひとつの作品をじっくり見るきっかけになります。
最初に注目したいのは、ガンダーラで制作された仏伝浮彫「灌水」です。釈尊の生涯を表した仏伝の一場面で、ナーガ(大蛇)が水を注ぐ場面の周囲には多くの人々が表現され、当時の仏教美術の豊かな表現を見ることができます。
仏伝浮彫「灌水」 ガンダーラ 2~3世紀 片岩 龍谷大学
続いて紹介される「ケートス像」も見逃せません。ケートスは古代ギリシャ神話に由来する海の怪物で、ガンダーラ美術では仏教の世界にも取り入れられました。異文化が交わることで生まれた表現は、ガンダーラ美術ならではの特徴を知る手がかりになります。
ケートス像 ガンダーラ 2~3世紀 片岩 龍谷大学
また、「ナーガとナーギの奉楽と踊り」では、釈尊を守る存在として知られるナーガと、その妃であるナーギが音楽や踊りを奉納する様子が描かれています。蛇の姿をした存在が仏教美術の中でどのような役割を担っていたのかを知ることができる作品です。
ナーガとナーギの奉楽と踊り ガンダーラ 2~3世紀 片岩 龍谷大学
チベット仏教圏の作品として、「五趣生死輪図」が展示されています。人々が生前の行いによって五つの世界を輪廻するという仏教の世界観を表した作品で、鬼神やさまざまな生きものが描かれています。一つひとつの姿に意味が込められており、細かな部分まで見比べながら鑑賞するのもおすすめです。
五趣生死輪図 ネパール 19~20世紀 紙本墨摺 龍谷大学
今回の展示では、仏像そのものではなく、「仏教美術を彩る名脇役」に焦点を当てています。同じ怪物でも時代や地域によって姿や役割が変化していく様子を知ることで、仏教美術の面白さをより深く感じられます。
龍や鬼神、獅子、羅漢に寄り添う動物など、一見すると不思議な存在にも、それぞれ意味や役割があります。その背景を知ることで、仏教美術がより身近に感じられるはずです。
仏教美術に興味がある人はもちろん、美術館巡りが好きな人や京都で文化に触れたい人にもおすすめの企画展です。京都を訪れる予定がある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
展示のテーマは、仏教美術に描かれる「少し変わったいきもの」です。
仏教美術というと、仏像や菩薩像を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし作品の中には、仏や神を守る龍や大蛇、説法を聞く鬼神、羅漢とともに描かれる動物など、さまざまな存在が登場します。
今回の展示では、こうした仏教世界の名脇役ともいえる「聖なる怪物」に注目し、それぞれがどのような意味を持ち、時代や地域によってどのように表現されてきたのかを紹介します。
展示を見ながら怪物たちの役割を知ることで、これまでとは違った視点で仏教美術を楽しめる内容になっています。
聖なる怪物とは?仏教美術に登場する不思議ないきものたち
「聖なる怪物」と聞くと少し怖い印象を受けますが、展示で紹介される怪物たちは仏や人々を助けたり、教えを伝えたりする大切な存在です。代表的なのが、大蛇の姿をしたナーガです。仏伝浮彫「灌水」に登場しているほか、暴風雨から釈尊を守ったというエピソードもあり、仏教説話でもよく知られています。
そのほかにも、仏の説法に耳を傾ける鬼神や、羅漢のそばに仕える、不思議な姿をした生きものなど、多くの作品にさまざまな怪物が描かれています。
インドで誕生した仏教は、中国や日本へ伝わる中で、それぞれの文化や価値観を取り入れながら発展しました。そのため、同じ怪物でも地域によって姿や表現が異なり、その違いを見比べることも今回の展示の楽しみの一つです。
普段はあまり注目されることのない存在だからこそ、一つひとつの作品をじっくり見るきっかけになります。
展示の見どころ 仏教美術に描かれた「聖なる怪物」をたどる
特集展示では、「聖なる怪物」がどのように描かれてきたのかをたどります。最初に注目したいのは、ガンダーラで制作された仏伝浮彫「灌水」です。釈尊の生涯を表した仏伝の一場面で、ナーガ(大蛇)が水を注ぐ場面の周囲には多くの人々が表現され、当時の仏教美術の豊かな表現を見ることができます。
仏伝浮彫「灌水」 ガンダーラ 2~3世紀 片岩 龍谷大学続いて紹介される「ケートス像」も見逃せません。ケートスは古代ギリシャ神話に由来する海の怪物で、ガンダーラ美術では仏教の世界にも取り入れられました。異文化が交わることで生まれた表現は、ガンダーラ美術ならではの特徴を知る手がかりになります。
ケートス像 ガンダーラ 2~3世紀 片岩 龍谷大学また、「ナーガとナーギの奉楽と踊り」では、釈尊を守る存在として知られるナーガと、その妃であるナーギが音楽や踊りを奉納する様子が描かれています。蛇の姿をした存在が仏教美術の中でどのような役割を担っていたのかを知ることができる作品です。
ナーガとナーギの奉楽と踊り ガンダーラ 2~3世紀 片岩 龍谷大学チベット仏教圏の作品として、「五趣生死輪図」が展示されています。人々が生前の行いによって五つの世界を輪廻するという仏教の世界観を表した作品で、鬼神やさまざまな生きものが描かれています。一つひとつの姿に意味が込められており、細かな部分まで見比べながら鑑賞するのもおすすめです。
五趣生死輪図 ネパール 19~20世紀 紙本墨摺 龍谷大学今回の展示では、仏像そのものではなく、「仏教美術を彩る名脇役」に焦点を当てています。同じ怪物でも時代や地域によって姿や役割が変化していく様子を知ることで、仏教美術の面白さをより深く感じられます。
関連イベントで展示をさらに楽しむ
会期中は、展示をより深く知ることができる関連イベントも開催されます。<スペシャルトーク>
学芸員が展示の見どころを紹介するスペシャルトークでは、展示作品の背景や見どころを講義室で紹介する内容で、展示を初めて見る人でも理解しやすい企画です。【スペシャルトーク】
・日時 8月8日(土) 13:30〜14:15
・会場 龍谷ミュージアム101講義室
※事前申込不要/聴講無料/先着50名/観覧券必要(観覧後の半券可)
・日時 8月8日(土) 13:30〜14:15
・会場 龍谷ミュージアム101講義室
※事前申込不要/聴講無料/先着50名/観覧券必要(観覧後の半券可)
<特別講演会「羅漢に寄り添う聖なる怪物』>
特別講演会「羅漢に寄り添う聖なる怪物」では、仏教美術の専門的な視点から怪物たちの役割や意味について紹介されます。【特別講演会「羅漢に寄り添う聖なる怪物」】
・日時 7月26日(日) 13:30〜14:15
・会場 龍谷ミュージアム101講義室
※事前申込必要/聴講無料/先着50名/観覧券必要(観覧後の半券可)
・日時 7月26日(日) 13:30〜14:15
・会場 龍谷ミュージアム101講義室
※事前申込必要/聴講無料/先着50名/観覧券必要(観覧後の半券可)
<聖なる怪物からの挑戦状>
さらに、展示を楽しみながら参加できる鑑賞企画「聖なる怪物からの挑戦状」も実施。展示室を巡りながら問題に答える内容で、大人から子どもまで楽しめる企画になっています。【展示をより楽しむための鑑賞企画「聖なる怪物からの挑戦状」】
※事前申込不要/参加費無料/当日の観覧券必要
※事前申込不要/参加費無料/当日の観覧券必要
<「AR舎利容器Ver.3」特別展示・体験イベント>
最先端技術を活用した体験イベント「AR舎利容器Ver.3」の特別展示は、AR(拡張現実)技術を使って舎利容器に描かれた舞人たちの踊りを映像で見ることができる企画で、仏教美術を新しい方法で体験できる内容。作品を「見る」だけではなく、デジタル技術を通して理解を深められる企画として楽しめます。また、下記の2日間は、貸出用のタブレットを使い、AR舎利容器を自由にかざして体験できるスペシャルプログラムが開催されます。【体験イベント「AR舎利容器Ver.3」】
・日時 8月8日(土)・8月9日(日) 10:00~17:00
・会場 龍谷ミュージアム 2階展示室
・日時 8月8日(土)・8月9日(日) 10:00~17:00
・会場 龍谷ミュージアム 2階展示室
龍谷ミュージアムで、この夏だけの「聖なる怪物」に出会おう
龍谷ミュージアムの特集展示「仏教美術の聖なる怪物」は、仏教美術をこれまでとは違った視点で楽しめる企画です。龍や鬼神、獅子、羅漢に寄り添う動物など、一見すると不思議な存在にも、それぞれ意味や役割があります。その背景を知ることで、仏教美術がより身近に感じられるはずです。
仏教美術に興味がある人はもちろん、美術館巡りが好きな人や京都で文化に触れたい人にもおすすめの企画展です。京都を訪れる予定がある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
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展覧会名 |
特集展示「仏教美術の聖なる怪物」 |
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会期 |
2026年7月11日(土)〜8月16日(日) |
館名 |
龍谷大学 龍谷ミュージアム |
開館時間 |
10:00 -17:00 ※最終入館受付は16:30まで |
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住所 |
京都市下京区堀川通正面下る(西本願寺前) |
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アクセス |
JR・近鉄・地下鉄 烏丸線 京都駅 徒歩約12分 |
休館日 |
月曜日 |
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電話番号 |
075-351-2500 |
入場料 |
一般800円/シニア(65歳以上)600円/大学生500円/高校生400円/中学生以下無料 |
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公式サイト |
https://museum.ryukoku.ac.jp/ |






