お土産粟餅所・澤屋の粟餅 340年以上愛される北野天満宮門前の老舗和菓子店

粟餅所・澤屋の粟餅 340年以上愛される北野天満宮門前の老舗和菓子店

京都には数多くの老舗和菓子店がありますが、その中でも特に長い歴史を持ち、今も変わらぬ味を提供し続けているのが 「粟餅所・澤屋(あわもちどころ・さわや)」 です。

1682年(天和2年)に創業し、北野天満宮の門前で 340年以上 にわたって粟餅を作り続けるこのお店は、まさに京都の伝統を象徴する名店。シンプルながらも奥深い味わいの粟餅は、地元の人々はもちろん、観光客にも愛され続けています。

今回は、そんな 「粟餅所・澤屋」 の魅力と、名物「粟餅」についてご紹介します。

 

 

歴史ある名店「粟餅所・澤屋」

粟餅所・澤屋の歴史は 江戸時代・五代将軍徳川綱吉の時代 にまで遡ります。北野天満宮の門前茶屋として営業を始めて以来、13代にわたって伝統の味を受け継ぎ、現在も変わらぬ製法で粟餅を作り続けています。

粟餅の存在は、1645年に出版された俳諧論書 『毛吹草(けふきぐさ)』 にも記されており、江戸時代から北野天満宮の名物として親しまれていたことが分かります。

また、京都では粟を使った和菓子は珍しく、澤屋の粟餅は「京都ならではの味」として特別な存在です。

 

名物「粟餅」の魅力|できたての味を堪能

粟餅は、もち米ではなく 粟(あわ) を使った餅で、ほんのりとした甘みと、もちもちとした独特の食感が楽しめます。

作り方はとてもシンプルで、蒸した粟を臼で搗き、丸めた餅に こしあんきな粉 をまぶして仕上げます。注文を受けてから餡やきな粉をまぶすため、できたての温かい状態で提供されるのが特徴。ほのかに甘いこしあんと香ばしいきな粉が、粟のやさしい風味を引き立てています。

また、一般的な餅よりも軽やかな食感で、するっと食べられるのも魅力のひとつ。餡やきな粉との相性が絶妙で、甘さ控えめの上品な味わいが、多くの人を虜にしています。

 

セットや持ち帰りも充実

粟餅は、店内でいただく場合、3個入りが 「紅梅(こしあん2個+きな粉1個)」。5個入が 「白梅(こしあん3個+きな粉2個)」 です。

また、抹茶と一緒に味わえるセットもあり、和菓子とお茶をじっくり堪能したい方にはおすすめです。

持ち帰り用には 「粟餅10個入り」 もあり、お土産として購入することも可能。ただし、保存料を使っていないため、 賞味期限は当日限り となっています。持ち帰る際は、早めに食べるのがおすすめです。

粟餅 紅梅 600円

 

粟餅 10個入り 1,400円

 

店内で職人技を楽しむ|昔ながらの手作りの光景

澤屋の店内では、職人が粟餅を作る様子を間近で見ることができます。臼で粟を搗く音が響き、熟練の手さばきで形を整えていく光景は、まるで時代を超えた職人技を体験しているかのような感覚に。

観光の合間にふらっと立ち寄り、店内でできたての粟餅を味わうのも、ここならではの楽しみ方です。

 

アクセス

お店は 京都市上京区・北野天満宮のすぐそば にあり、京福電鉄「北野白梅町」駅から徒歩5分、市バス「北野天満宮前」停留所から徒歩1分とアクセスも便利です。

営業時間は 9:00〜17:00 ですが、売り切れ次第終了となるため、できるだけ早めの来店がおすすめ。特に 毎月25日の天神市(縁日)や梅花祭(2月25日) などの北野天満宮のイベント時は混雑するため、余裕を持ったスケジュールで訪れると安心です。

 

 

京都でしか味わえない、伝統の粟餅

粟餅所・澤屋の「粟餅」は、江戸時代から続く伝統の味をそのまま受け継ぎ、今も変わらぬ美味しさを届けています。

シンプルな素材ながら、丁寧な手仕事によって生み出されるこの和菓子は、京都ならではの奥深い味わいが楽しめる逸品。北野天満宮の参拝後に立ち寄るのはもちろん、京都ならではのお土産として持ち帰るのもおすすめです。

昔ながらの味わいを大切にしたい方、京都の歴史を感じる和菓子を探している方は、ぜひ一度訪れてみてください。

 

店名 粟餅所・澤屋
営業時間 09:00 – 17:00
住所 京都市上京区北野天満宮前西入紙屋川町838-7
アクセス 京福 北野白梅町駅から徒歩5分
定休日 水・木曜日
電話番号 075-461-4517
公式サイト