
北野天満宮の名物「長五郎餅」|400年愛される境内茶店
目次
秀吉が名付けた長五郎餅
北野天満宮を訪れたら、ぜひ立ち寄りたいのが、「長五郎餅」境内茶店。東門を入ってすぐ、社務所の北側にあるこの茶店では、長五郎餅を抹茶や煎茶とともに味わうことができます。
「長五郎餅」 は、天正15年(1587年)、豊臣秀吉が北野天満宮で催した 「北野大茶会」 で初代・河内屋長五郎が献上したのがはじまり。その味を気に入った秀吉が「長五郎餅」と名付けたことで、歴史に刻まれることになりました。
以来、400年以上にわたり、多くの人々に愛され続けてきた長五郎餅。北野天満宮の境内にある茶店では、風情ある空間で出来立ての餅を味わうことができます。今回は、この長五郎餅の魅力と、境内茶店での楽しみ方について詳しくご紹介します。
羽二重のような柔らかさ
長五郎餅の特徴は、羽二重のように柔らかい薄い餅皮と、上品な甘さのこし餡。餅には 近江米 を使用し、なめらかな食感を実現。口に入れると、ふんわりと広がるもち米の風味とともに、こし餡の優しい甘みがじんわりと広がります。
一口サイズのシンプルな見た目ながらも、400年以上続く味の奥深さを感じさせる逸品。素朴ながら洗練された味わいは、まさに「京都らしい和菓子」と言えるでしょう。
提供メニューは、長五郎餅が2個ついた 「長五郎餅煎茶セット」(500円) や 「長五郎餅おうす(抹茶)セット」(700円) 。
境内の木々に囲まれた静かな空間で、ゆっくりとお茶を楽しみながらいただく長五郎餅は格別。注文を受けてから用意されるため、餅のもっちりとした柔らかさが際立ち、ほのかな温かみを感じながらいただけます。
持ち帰り用の長五郎餅は 6個入り1,140円~ で販売されており、大切な人への手土産にもぴったりです。
400年以上受け継がれてきた伝統的な和菓子
境内茶店は、 毎月25日(天神市の日)、1月1~3日(正月)、1月~3月の土日祝日、2月25日(梅花祭) など、北野天満宮での特別な行事の日だけの営業ですが、近くにある長五郎餅本店では、平日でも営業しています。(木曜日を除く)
長五郎餅は、北野天満宮の歴史とともに受け継がれてきた、京都ならではの伝統的な和菓子。
ふんわり柔らかい餅皮と、上品な甘さのこし餡が織りなす味わいは、素朴ながらも奥深く、400年以上もの間、多くの人々に愛され続けています。
北野天満宮の参拝と合わせて、境内茶店で味わうのはもちろん、本店でのお土産購入もおすすめ。特別な日には、ぜひ訪れて、歴史とともに味わいを楽しんでみてください。
長五郎餅とおうす 700円
店名 |
長五郎餅 北野天満宮 境内茶店 |
営業時間 |
09:00 – 17:00 ※毎月25日、ほか北野天満宮での行事のある日 |
住所 |
京都市上京区馬喰町 北野天満宮 |
アクセス |
京福 白梅町駅より徒歩5分 |
定休日 |
不定休(北野天満宮で行事のない日) |
公式サイト |
https://chogoromochi.co.jp/ |