
高台寺の桜 光と歴史が織りなす春の劇場
目次
豊臣家ゆかりの桜が彩る特別な春
高台寺は、戦国時代のロマンと桃山文化の華やかさが感じられる、歴史あるお寺です。江戸時代から「桜の名所」として知られており、今もなお多くの人々が春になると訪れます。
徳川家康が寄進した庭園には、数十本の枝垂れ桜が植えられています。その中でも特に目を引くのが、方丈前庭「波心庭」に立つ、樹齢70年のしだれ桜です。白砂を背景にやわらかく枝を広げる姿は、まるで宙に浮かぶ滝のよう。幻想的な美しさに心を奪われます。
夜桜と光の演出、春の特別拝観
2025年の春も、3月14日から5月6日までの期間、夜間ライトアップが行われます。日中とはひと味違った幻想的な雰囲気を楽しめるこの時間帯は特に人気ですが、夜9時ごろの遅めの入場なら、比較的落ち着いて庭園を歩くことができます。
境内を彩る多彩な桜たち
高台寺の境内には、約50本の桜が植えられており、3月下旬から4月中旬にかけて順番に咲いていきます。
しだれ桜がメインですが、ソメイヨシノが三重塔のまわりを囲むように咲いたり、臥龍池(がりゅうち)ではヤマザクラが水面に映ったりと、それぞれに違った美しさがあります。
また、「コウダイジザクラ」と呼ばれる八重咲きの品種は江戸時代から親しまれています。
夜間拝観では、あたたかい色のライトでしだれ桜をふんわり照らし、涼しい色のライトで枯山水庭園を静かに浮かび上がらせるなど、光の演出にもこだわりがあります。
竹林エリアでは、ホタルをイメージした小さな光がゆらめき、月明かりに照らされた桜の姿は、まさに幻想そのものです。
高台寺の桜を楽しむためのポイント
-
拝観時間:6:00〜17:30(最終受付17:00)
-
夜間拝観:17:00〜22:00(最終入場21:30)
-
拝観料:昼夜共通で大人600円、中高生250円
-
三脚使用可能時間:9:00〜16:00(写真撮影目的の方へ)
アクセスは市バス「東山安井」停留所から徒歩約5分。駐車場は3時間800円で、EVの充電スポットもあります。
周辺には「ねねの道」や円山公園のしだれ桜など、京都らしい街並みと桜が一緒に楽しめるスポットも多く、清水寺まで歩いて行けるのも魅力です。
高台寺基本情報
桜 開花予想 |
3月29日 |
満開予想 |
4月6日 |
住所 |
京都市東山区下河原町526 |
アクセス |
京阪 祇園四条 駅 徒歩約15分 阪急 京都河原町 駅 徒歩約20分 市バス「東山安井」下車、徒歩7分 |
電話番号 |
075-561-9966 |
拝観時間 |
9:00-17:30(受付は17:00まで) |
ライトアップ |
夜桜・ライトアップを実施予定。2025年3月14日(金)〜5月6日(振休)の期間は、春の夜間特別拝観を実施。17:00~21:30 |
公式サイト |
https://www.kodaiji.com/ |