出町ふたば 名代豆餅 行列の絶えないおすすめ和菓子をご紹介
京阪出町柳駅から鴨川デルタを渡り、河合橋と出町橋を越えて歩くこと約5分。京都でも屈指の人気和菓子店「出町ふたば」があります。お店の前には、まるでミルフィーユのように層をなす行列ができています。多くの人が目当てにしているのは、テレビや雑誌でも度々紹介されている「名代 豆餅(なだい まめもち)」。平日でも長い行列ができるほどの人気です。
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行列の絶えない和菓子の名店「出町ふたば」
出町ふたばは、1899年の創業以来、名代豆餅が人気の名店です。もち米と赤エンドウ豆、こし餡は、すべて職人が厳選した素材を使用しています。柔らかくて軽い羽二重餅に、赤エンドウ豆の塩気が絶妙なバランスで甘みを引き立て、こし餡の上品な舌触りが楽しめます。出町ふたばでしか味わえない絶品の豆餅は、一度食べたら忘れられない美味しさです。
常に行列が絶えないことで有名ですが、あまりに人気のため、台風の暴風警報が解除されて10分で行列ができたことがあるという噂も。その日の状況によって差はありますが、平日の行列は15~30分ほど、週末や休日は1時間半以上並びます。特にGWと年末は2時間以上ならぶ大行列ができるので、念入りに計画したうえで行列に並びましょう。行列はミルフィーユ状に整列されるので、行列のなかは非常に暑いです。夏場はこまめに水分を補給しましょう。
「出町ふたば」の商品をご紹介
出町ふたばでは、年間を通して発売する商品と季節限定の販売商品があります。本記事では、代表的な商品をご紹介していきます。
①田舎大福
餅生地によもぎを加えて混ぜ、上質なつぶ餡を包んだ田舎大福。よもぎの豊かな香りが、豆餅同様に口当たりの柔らかな餅生地とつぶ餡の甘みを引き立たせます。餅と餡の甘みを味わいながら、鼻から通り抜けていくよもぎの香りを楽しめる商品。豆餅の絶大な人気に隠れがちですが、地元には「こちらの方が好き」という人も。出町ふたばの名脇役です。
②黒豆大福
塩味のきいた赤エンドウ豆の代わりに、丹波産の希少な黒豆を使用した黒豆大福。餅生地が包む餡もつぶ餡であることも豆餅と異なります。1日の販売数が限られており、すぐ売り切れになってしまう商品です。売り切れていないか、訪れたその日に発売を再開するかどうかは店員さんに聞いて確認しましょう。普通は一日に一度きり製造販売されますが、日によっては再開することがあります。店頭に並ぶタイミングは福豆大福とほぼ同時です。
③福豆大福
赤エンドウ豆の代わりに黄色い福豆を使用した大福です。塩気があって歯ごたえのある赤エンドウとも甘みがある黒豆とも異なる福豆の食感を味わうことができます。鳴門金時を使用した甘い餡が美味しいと言われている福豆大福ですが、時期によって(夏場が多い)は白餡が包まれていることがあるので注意しましょう。上質な白餡の福豆大福も美味しいのでご安心を。店頭に並ぶタイミングは黒豆大福とほぼ同時です。
④桜餅
年始から桜が散る頃にかけて販売されます。道明寺粉を用いた生地でこし餡を包み、塩漬けにした2枚の桜の葉で包んだ関西風の桜餅です。桜の葉とともに餅を食べれば、葉からフワリと漂う香りを楽しみながらこし餡と道明寺粉の甘みを味わうことができます。
⑤かしわ餅
桜餅と交代して販売され、GW終了後しばらくするまで販売されます。こし餡、生地によもぎが混ぜ込まれたつぶ餡、白みそをつつんだみそ餡があります。白みそ餡は甘じょっぱさを味わうことができる珍しい柏餅です。3種の柏餅を食べ比べるのも楽しいかもしれません。
⑥水無月
柏餅と交代するかたちで、11月ごろまで販売されます。一年の半分を終える6月末に、半年分の穢れを払う京都の祭事「夏越の大祓」。京都の人びとは、この日に水無月を食べるのが慣例となっています。ういろうの上に赤エンドウ豆がのった京都の郷土菓子です。黒豆がのった抹茶味はすぐに売り切れる人気商品です。
⑦栗餅
その年の栗の生産状況によりますが、11月初旬~12月上旬ごろから年末にかけて食べることができる栗餅。上質なこし餡を包んだ羽二重餅の上に丸々1個の栗がのっかり、香り豊かなきな粉がまぶされます。使用している栗は名産地として有名な丹波産のもの。
⑧冬至餅
12月上旬もしくは中旬に販売される大福です。すりおろした水尾の柚子の皮を加えた羽二重餅がつぶ餡を包みます。柚子の香りが広がる柚子好きにはたまらない商品です。
⑨赤飯
お茶碗1杯半程度の小サイズとお茶碗2杯分の大サイズがあります。大福の人気に隠れがちですが、この商品も地元の人に信頼されている商品です。柔らかいながらもしっかりと歯ごたえのある赤エンドウ豆と餅米が互いの甘みを引き立てます。
ほかにも、春の花見団子、きな粉とよもぎが香るうぐいす餅、7月から8月にかけて販売されるわらび餅、十五夜の月見団子、お彼岸や冬場に販売されるおはぎなどが販売されています。
出町ふたばの名代豆餅が喜ばれる場面
出町ふたばの商品の賞味期限は、一部例外をのぞいて全商品が当日中です。購入したその日に会う方にのみお土産として購入しましょう。大福の味は絶品のため、和菓子好きには必ず喜んでもらえることでしょう。
予約必須!京都駅でも買える名代豆餅
京都駅近くでも豆餅は購入することができます。JR京都伊勢丹地下1階の日替わり菓子販売コーナーにて購入することができます。伊勢丹で販売されない日もあるため事前にチェックしましょう。店頭もしくは伊勢丹ホームページから予約することが可能です。
店名 |
出町ふたば |
営業時間 |
8:30〜17:30 |
住所 |
京都府京都市上京区出町通今出川上ル青龍町236 |
定休日 |
火曜日・第4水曜 *祝日の場合は翌日 |
電話番号 |
075-231-1658 |
公式サイト |
なし |