グルメ和菓子「烏羽玉」亀屋良長が贈る200年以上続く伝統の和菓子

「烏羽玉」亀屋良長が贈る200年以上続く伝統の和菓子

寒天の艶やかさが上品な「烏羽玉」

烏羽玉は、四条堀川に店を構える老舗和菓子店「亀屋良長」の看板商品です。1803年の創業以来、代々受け継がれてきた代表的な和菓子で、沖縄・波照間島産の黒糖を贅沢に使用した、なめらかなこし餡が特徴です。この餡玉に寒天をさっとかけ、ケシの実をあしらったシンプルながら上品な一品です。小ぶりで丸みのある可愛らしいフォルムと、艶やかな表面は、まるで鏡のように自分の顔が映り込みそうなほど。「烏羽玉」は、黒く輝く美しい見た目と、上品な甘さが魅力です。

商品名の由来は、艶やかな黒髪を表す「ぬばたま」。これは、ヒオウギという植物の実を指し、その黒く美しい色合いが古くから黒髪や黒色を形容する言葉として使われてきました。「烏羽玉」という名前が、「ぬばたま」を思わせることがよくわかります。

老舗「亀屋良長」の魅力

 

亀屋良長は、かつて和菓子の名門と謳われた名店「亀屋吉安」の番頭が、火事で店を消失したことを機に1803年に創業。現代に至るまで200年ほどの歴史を持つ名店です。本店が店を構える四条醒ヶ井(しじょうさめがい)の地は、かつての千利休も用いたという名水が今も本店の店脇に湧き出ており、今も井戸水を飲むことができます。亀屋良長は代々この名水を菓子作りに活用してきました。

亀屋良長が代々大切にしている考え方に、「遊び心をこめる」というものがあります。職人が自身の技術の粋を尽くした、正確で間違いのない味やかたちをあえて「くずす」こと。それはお菓子を作る際、味やデザインに遊び心を加えることで、お店や商品にゆとりが加えられ、お客にさらに深く商品を味わってもらえるという考え方です。200年以上の歴史をもつ亀屋良長だからこそ到達できる、商品への向き合い方なのかもしれません。

 

 

「亀屋良長」の商品

200年以上の歴史を誇る亀屋良長では、さまざまな商品が展開されています。中でも、亀屋良長にとって転機となったのが、2018年に発売された「スライスようかん」です。スライスようかんはようかんを薄くスライスし、バター風味のようかんにケシの実をのせたもの。単身者の増加とともにようかんの人気が低迷していた時代に、「トーストにのせて焼けばみんなが食べてくれるのでは?」という女将のアイデアから誕生しました。発売以来、大ヒットとなり、2024年3月時点で累計販売数は63万袋を突破。現在では定番の小倉バターに加え、季節限定の商品も展開されています。

 

ほかにも亀屋良長は、その創造力を活かし、和菓子の伝統を守りつつも新たな挑戦を続けています。たとえば、パリの二つ星レストランでシェフパティシエを務めた藤田玲美氏とコラボした「Satomi Fujita」ブランドは、和と洋の枠を超えた革新的な和菓子を提供しています。特におすすめなのが烏羽玉に似た見た目の「まろん」。国産栗と生クリーム、ラム酒を練り合わせた小さな丸玉を寒天でコーティングし、アーモンドを散りばめた一品です。

 

 

また、スライスようかんを生み出した女将の吉村由衣子氏が立ち上げた新ブランド「吉村和菓子店」では、健康志向の人に向けた和菓子が提案されています。吉村氏は、病気を患い和菓子が食べられなくなった当主の姿を見て、体に優しい和菓子を作ろうと決意しました。このブランドのおすすめ商品「美甘玉」は、低糖質版の烏羽玉です。低GI値のココナッツの花の蜜とココナッツミルクで作られた餡玉を使用しており、健康を気にする方でも安心して楽しめる一品です。

出典:https://kameya-yoshinaga.com/

烏羽玉が喜ばれる場面

一箱6個入りで540円の烏羽玉は、大勢で楽しむというよりも、少人数でじっくりと味わいたい方にぴったりの商品です。健康志向の方には「美甘玉」、洋菓子好きには「まろん」、そして季節ごとの楽しみを提供する「旬の烏羽玉」など、多彩なバリエーションが揃っているため、贈る相手の嗜好に合わせて選ぶことができます。

京都駅でも買える烏羽玉

烏羽玉は、京都駅ビルにあるJR京都伊勢丹地下一階にて買い求めることができます。上品なつややかさをもつ烏羽玉は、京都らしい上品さをもつ商品。お土産に選べば喜んでもらえること間違いなしでしょう。

店名

亀屋良長

営業時間

京都本店:9:30~18:00(茶房:11:00~17:00)
JR京都伊勢丹店:10:00〜20:00

住所

京都本店:京都府京都市下京区四条通油小路西入柏屋町17-19
JR京都伊勢丹店:京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル 東塩小路町 JR京都伊勢丹B1F

定休日

京都本店:年中無休(1月1日〜3日を除く)
JR京都伊勢丹店:年中無休(元旦を除く)

電話番号

京都本店:075-221-2005
JR京都伊勢丹店: 075-344-4419

公式サイト

https://kameya-yoshinaga.com/