京都・元禄畳で体験する「畳のワークショップ」 本格的な手仕事に触れる時間
元禄畳

京都・元禄畳で体験する「畳のワークショップ」 本格的な手仕事に触れる時間

京都市左京区岡崎に店を構える株式会社元禄畳。継承してきた技術をもとに、現代の暮らしに馴染む畳の良さを発信しています。その一つが、一般向けに開催されている「畳のワークショップ」です。

畳は日本人にとって身近な存在ですが、構造や機能について知る機会は多くありません。今回の取材では、代表の島田さんに、ワークショップの内容や畳の特徴について話を伺いました。

畳を知るきっかけをつくるための取り組み

島田さんは、元々、家業である畳の仕事とは別の業界で働いていました。継承後に畳を学ぶ過程で、その機能性や奥深さを実感したといいます。

現在、和室の減少とともに畳に触れる機会も少なくなっている中で、「畳の良さを知らないまま離れていく人が多いのではないか」と感じたことが、ワークショップを始めるきっかけになりました。

準備期間は約4年。熊本のイ草農家を訪ねて作業を手伝いながら知識を深め、単なる体験で終わらない内容にするための準備を重ねてきました。単なる工作体験に留まらず、畳の歴史や素材の役割を体系的に学べる場を目指しています。


 

 

 
実際に参加した方の中には、大阪から訪れた日本人2名のグループもいます。京都でさまざまなワークショップに参加することを楽しみにしている方々で、簡単な体験ではなく、より本格的な内容を求めて元禄畳を選んだそうです。

また、予約時から期待の高さが伝わるメッセージが届いており、島田さんにとっても印象に残る参加者となりました。

手を動かして学ぶ本格的なワークショップ

ワークショップでは、座学だけでなく実際に手を動かしながら畳づくりの工程を体験できます。工房の見学に加え、畳包丁を使った作業や、縁を針と糸で縫う工程など、職人と同様の手順に挑みます。普段触れることのない道具を使い、自らの手で完成させる重みは格別です。最後には自分で仕上げたミニ畳を持ち帰ることができます。


 

 

 

 
コースは2時間と1時間の2種類。滞在時間や目的に合わせて、参加の形を決められます。参加者の約半数は海外からの観光客です。実際に体験した方が友人を連れて再び訪れるケースもあり、体験内容の充実度がうかがえます。

言語面では、英語の解説資料を完備。作業工程の後半は実践が中心となるため、動作を加えた指導で言葉の壁を越えた習得が可能です。必要に応じて英語対応が可能なスタッフの同席も予約時に相談できます。



畳講座+畳コースターづくり+畳の手縫い体験

  • 内容 畳の基本について(授業)/畳の製造見学/畳の手縫い体験/畳コースター作成(1枚)
  • 所要時間 約90~120分(開始時間:10:00-15:00)
  • 料金 大人9,000円/子供(6〜18歳対象)6,000円
  • 予約 公式サイトから

 

 

 

 


畳講座+畳コースターづくり体験

  • 内容 畳の基本について(授業)/畳コースター作成(1枚)
  • 所要時間 約60分(開始時間:10:00-15:00)
  • 料金 大人7,000円/子供(6〜18歳対象)5,000円
  • 予約 公式サイトから

日常で使いやすい畳雑貨の魅力

元禄畳では、ワークショップのほかに、畳を身近に感じられる雑貨の制作・販売も手掛けています。中でも人気が高いのが「畳コースター」です。



このコースターは、デザインから製作までを島田さん一人で手掛けています。水に濡れる用途を想定し、耐久性を高めるための改良を重ねた実用的な設計です。ブランドロゴを裏面に配し、日常の中で使いやすいシンプルな見た目に整えられています。


 

 
店頭では、立ち寄った旅行客が、複数個まとめて購入する姿も見られます。手のひらに収まるサイズと軽やかさは、移動の多い旅行中も荷物の負担になりません。職人の手仕事を気兼ねなく日常へ持ち帰れる手土産として選ばれています。

畳コースター/1,500円(税込)
  
ラウンドの木製畳コースター/2,200円(税込)

畳を身近にする取り組みと広がり

畳雑貨は店舗での販売に加え、京都市内の「alt. coffee roasters」2店舗でも取り扱われています。また、Instagramのダイレクトメッセージやオンラインでの注文を受け付け、海外への発送も行われています。国内外の幅広い層へ、畳に触れる機会を提供しています。



店名 alt. coffee roasters(オルト コーヒーロースターズ)
住所 京都市中京区神泉苑町28-4
アクセス 地下鉄「二条城前」から徒歩5分
営業時間 11:00-18:00
定休日 不定休
公式サイト https://www.instagram.com/alt.coffee_ro?igsh=MXkwamR6aDl2YmdwZQ%3D%3D&utm_source=qr

 


店名 alt. coffee roasters Iwashimizu
(オルトコーヒーロースターズ石清水八幡宮店)
住所 八幡市八幡土井108-28
アクセス 京阪「石清水八幡宮」から徒歩3分
営業時間 11:00-17:00
定休日 不定休
公式サイト https://www.instagram.com/alt.coffee_iwashimizu?igsh=NDF2ZDhxaWd3NTQ4&utm_source=qr


畳そのものを海外へ輸送する場合、コストが高くなることが課題となりますが、コースターのような小さなアイテムであれば手軽に持ち帰ることができます。こうした取り組みには、「畳の良さを少しでも知ってもらいたい」という島田さんの考えが反映されています。

畳のサシェ/2個入600円(税込)
 
上敷き/5,500円~(税込)
 
畳のお守り/1,500円~(税込)
 
畳の椅子/88,000円~(税込) 
 
イグサのピアス/2,500円
 
イグサのネクタイピン/3,000円
 
イグサのリング/3,500円

イグサのブローチ/1,800円

ペットとお揃いにもできるヘアアクセサリー
※わんちゃんの蝶ネクタイはオルトコーヒーロースターズ石清水店でのみ販売


さらに、季節に合わせたワークショップの企画も検討されており、今後もさまざまな形で畳に触れる機会が広がっていく予定です。

300年以上続く畳店の技術と対応力

元禄畳は1690年創業の畳店で、300年以上にわたり同じ場所で技術を受け継いできました。神社仏閣や茶室の畳も手掛けており、縁の柄を揃える「柄合わせ」など、細かな技術が求められる施工にも対応しています。

京都に多い町家では床の歪みが見られることもありますが、ミリ単位で調整を行い、快適に使える状態に整えます。また、関東の畳よりも一回り大きい「京畳(京間)」を扱っている点も特徴です。

畳は専門的な分野という印象を持たれやすいですが、元禄畳では予算や用途に合わせて柔軟に提案を行っています。島田さんは、利用者にとって適した選択を一緒に考えることを大切にしています。


 

畳の機能とこれからの楽しみ方

畳には、空気を整える働きや湿度を調整する機能、リラックスしやすい環境をつくる効果などが備わっています。こうした特徴は日常生活の中でも役立つものですが、実際に体験することで理解が深まります。

島田さんは「もともと興味がなかった自分だからこそ、初めて触れる人の目線で伝えられる」と話します。ワークショップや雑貨を通じて畳に触れることで、その良さを知るきっかけになります。

京都での滞在中に、伝統的な手仕事に触れる体験として、元禄畳のワークショップを選んでみてはいかがでしょうか。

店名

元禄畳

営業時間

8:00-18:00

住所

京都市左京区岡崎東福ノ川町36

アクセス

市バス 岡崎道バス停 徒歩5分

定休日

日曜日・祝日

電話番号

075-761-6315

公式サイト

https://genroku-t.com/
search

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