京都国立近代美術館「フォンタネージ—イタリアの光・心の風景」|日本近代洋画の原点にふれる展示会
京都国立近代美術館で、2026年7月18日(土)から10月4日(日)まで、「フォンタネージ—イタリアの光・心の風景」が開催されます。本展は、日本イタリア国交樹立160周年と、イタリア人画家アントニオ・フォンタネージの来日150周年を記念した展覧会です。
フォンタネージという名前は、日本では一般的には広く知られているわけではありません。しかし、日本の近代洋画を語るうえで欠かせない存在として、美術史の中では長く重要視されてきました。
明治初期に来日し、日本の若い画家たちへ西洋画を教えたフォンタネージ。その教えは黒田清輝や浅井忠など、日本近代洋画の流れにもつながっていきます。フォンタネージ自身の作品だけでなく、日本の門下生や後世の画家たちの作品も紹介され、日本とイタリアの美術交流の歴史をたどれる内容です。
京都国立近代美術館で開催される今回の企画展は、フォンタネージという画家を改めて知る機会であり、日本洋画の始まりを見つめ直す展覧会としても注目されています。
自然の光や空気感、静かな風景表現を特徴とし、ヨーロッパ各地で高く評価されました。今回の展覧会では、初期から晩年までの作品が紹介され、画風の変化や制作背景も見ることができます。
展示作品には、広々とした草原や空、樹木、湖などを描いた風景画が多く並びます。派手な色彩表現というよりも、自然の移ろいや空気の流れを丁寧に描いた作品が中心で、現在見ても新鮮さがあります。
アントニオ・フォンタネージ 《朝》 1855-58年 トリノ市立近現代美術館 画像提供:トリノ博物館財団
アントニオ・フォンタネージ 《静寂》 1860年頃 トリノ市立近現代美術館 画像提供:トリノ博物館財団
日本では、それまで本格的な西洋画教育の環境が整っていなかったため、フォンタネージの指導は非常に大きな意味を持っていました。来日期間は約2年半と長くはありませんでしたが、日本洋画の基礎形成に与えた影響は大きく、のちの美術教育や画家育成にもつながっていきます。
アントニオ・フォンタネージ 《ロンドン、ホルボーン高架橋裏手のセント・ポール大聖堂》(アルバム『ロンドンのスケッチ』より) 1866年 トリノ市立近現代美術館 画像提供:トリノ博物館財団
今回の展覧会では、フォンタネージ作品だけでなく、日本側の作品もあわせて紹介されるため、影響の広がりを視覚的に理解しやすくなっています。
日本美術史の中では、明治期は西洋文化の導入が急速に進んだ時代でもありました。絵画の分野でも、西洋の表現技法をどのように受け入れ、日本独自の表現へ変化させていったのかを見ることができます。
浅井忠 《御宿海岸》 1897年頃 京都国立近代美術館
京都国立近代美術館の公式情報でも、「明治日本とヨーロッパを橋渡しした」画家として位置づけられており、日本美術史の転換点に関わった人物であることがわかります。
また、今回の展覧会はイタリア・トリノ市立近現代美術館(GAM)やトリノ博物館財団の協力によって開催されており、海外からの作品展示も含めた大規模な内容です。日本国内だけではなく、イタリア側の視点からもフォンタネージを見直す機会になっている点も特徴です。
アントニオ・フォンタネージ 《フィレンツェの旧市場》 1867年頃 トリノ市立近現代美術館 画像提供:トリノ博物館財団
アントニオ・フォンタネージ 《四月》 1873年 トリノ市立近現代美術館 画像提供:トリノ博物館財団
フォンタネージ作品は、強い輪郭線よりも光や空気感を重視した描写が特徴で、近づいて見ると筆遣いの細かな変化も楽しめます。日本近代洋画の流れに興味がある方はもちろん、風景画そのものが好きな方にも見応えがあります。
アントニオ・フォンタネージ 《日本の寺の入り口》 1878-80年 レッジョ・エミリア市立博物館
アントニオ・フォンタネージ 《雲》 1880年 トリノ市立近現代美術館 画像提供:トリノ博物館財団
京都や関西ゆかりの作家を扱う展覧会も多く、国内外の近代美術を学べる文化施設として長く親しまれています。
京都国立近代美術館で開催される今回の企画展は、明治期の文化交流や近代美術史に関心がある方にとっても興味深い内容です。近代美術の流れをあらためて知る機会にもなりそうです。
フォンタネージという名前は、日本では一般的には広く知られているわけではありません。しかし、日本の近代洋画を語るうえで欠かせない存在として、美術史の中では長く重要視されてきました。
明治初期に来日し、日本の若い画家たちへ西洋画を教えたフォンタネージ。その教えは黒田清輝や浅井忠など、日本近代洋画の流れにもつながっていきます。フォンタネージ自身の作品だけでなく、日本の門下生や後世の画家たちの作品も紹介され、日本とイタリアの美術交流の歴史をたどれる内容です。
京都国立近代美術館で開催される今回の企画展は、フォンタネージという画家を改めて知る機会であり、日本洋画の始まりを見つめ直す展覧会としても注目されています。
フォンタネージと日本近代洋画の始まり
フォンタネージとは
アントニオ・フォンタネージは、19世紀イタリアを代表する風景画家のひとりです。自然の光や空気感、静かな風景表現を特徴とし、ヨーロッパ各地で高く評価されました。今回の展覧会では、初期から晩年までの作品が紹介され、画風の変化や制作背景も見ることができます。
展示作品には、広々とした草原や空、樹木、湖などを描いた風景画が多く並びます。派手な色彩表現というよりも、自然の移ろいや空気の流れを丁寧に描いた作品が中心で、現在見ても新鮮さがあります。
アントニオ・フォンタネージ 《朝》 1855-58年 トリノ市立近現代美術館 画像提供:トリノ博物館財団
アントニオ・フォンタネージ 《静寂》 1860年頃 トリノ市立近現代美術館 画像提供:トリノ博物館財団来日と教育活動
フォンタネージが日本へ招かれたのは1876年、明治政府が西洋美術教育を本格化させようとしていた時代でした。工部美術学校で教師として活動し、油彩画やデッサン、西洋的な遠近法などを日本の若い画家たちへ教えました。日本では、それまで本格的な西洋画教育の環境が整っていなかったため、フォンタネージの指導は非常に大きな意味を持っていました。来日期間は約2年半と長くはありませんでしたが、日本洋画の基礎形成に与えた影響は大きく、のちの美術教育や画家育成にもつながっていきます。
アントニオ・フォンタネージ 《ロンドン、ホルボーン高架橋裏手のセント・ポール大聖堂》(アルバム『ロンドンのスケッチ』より) 1866年 トリノ市立近現代美術館 画像提供:トリノ博物館財団日本への影響
フォンタネージの門下生には浅井忠、小山正太郎など、日本近代洋画の発展に関わる画家たちがいました。彼らはフォンタネージから学んだ西洋画技法を日本で広め、日本独自の洋画文化を形づくっていきます。今回の展覧会では、フォンタネージ作品だけでなく、日本側の作品もあわせて紹介されるため、影響の広がりを視覚的に理解しやすくなっています。
日本美術史の中では、明治期は西洋文化の導入が急速に進んだ時代でもありました。絵画の分野でも、西洋の表現技法をどのように受け入れ、日本独自の表現へ変化させていったのかを見ることができます。
浅井忠 《御宿海岸》 1897年頃 京都国立近代美術館
日本とイタリアをつないだ文化交流
フォンタネージは単なる外国人教師ではなく、日本とヨーロッパの美術文化をつないだ存在として紹介されています。京都国立近代美術館の公式情報でも、「明治日本とヨーロッパを橋渡しした」画家として位置づけられており、日本美術史の転換点に関わった人物であることがわかります。
また、今回の展覧会はイタリア・トリノ市立近現代美術館(GAM)やトリノ博物館財団の協力によって開催されており、海外からの作品展示も含めた大規模な内容です。日本国内だけではなく、イタリア側の視点からもフォンタネージを見直す機会になっている点も特徴です。
アントニオ・フォンタネージ 《フィレンツェの旧市場》 1867年頃 トリノ市立近現代美術館 画像提供:トリノ博物館財団
アントニオ・フォンタネージ 《四月》 1873年 トリノ市立近現代美術館 画像提供:トリノ博物館財団
展覧会の見どころ
今回の企画展では、フォンタネージの代表的な風景画に加え、日本の門下生作品や関連資料なども展示されます。初期作品から晩年作品まで時代ごとに紹介されるため、画風の変化を追いながら鑑賞できます。フォンタネージ作品は、強い輪郭線よりも光や空気感を重視した描写が特徴で、近づいて見ると筆遣いの細かな変化も楽しめます。日本近代洋画の流れに興味がある方はもちろん、風景画そのものが好きな方にも見応えがあります。
アントニオ・フォンタネージ 《日本の寺の入り口》 1878-80年 レッジョ・エミリア市立博物館
アントニオ・フォンタネージ 《雲》 1880年 トリノ市立近現代美術館 画像提供:トリノ博物館財団
京都国立近代美術館について
会場となる京都国立近代美術館は、京都・岡崎公園エリアにある国立美術館です。「MoMAK」の略称でも知られ、日本近現代美術を中心に、洋画、日本画、工芸、写真など幅広い作品を収蔵・展示しています。京都や関西ゆかりの作家を扱う展覧会も多く、国内外の近代美術を学べる文化施設として長く親しまれています。
日本洋画の原点をたどる展覧会
「フォンタネージ—イタリアの光・心の風景」は、イタリアの風景画家を紹介するだけでなく、日本近代洋画の始まりをたどれる展覧会でもあります。日本の美術教育にどのような影響を与えたのか、日本の画家たちが何を学び、どのように発展させていったのかを知ることで、日本美術への理解も深まります。京都国立近代美術館で開催される今回の企画展は、明治期の文化交流や近代美術史に関心がある方にとっても興味深い内容です。近代美術の流れをあらためて知る機会にもなりそうです。
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展覧会名 |
フォンタネージ—イタリアの光・心の風景 |
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会期 |
2026年7月18日(土)~10月4日(日) |
館名 |
京都国立近代美術館 |
開館時間 |
10:00-18:00(入館は閉館の30分前まで)※金曜日のみ20:00まで |
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住所 |
京都市左京区岡崎円勝寺町26-1 |
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アクセス |
地下鉄東西線 東山駅 徒歩約10分 |
休館日 |
月曜日(ただし、7月20日(月・祝)、9月21日(月・祝)は開館) 7月21日(火)、9月24日(木) |
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電話番号 |
075-761-4111 |
入場料 |
一般2,000円/大学生1,300円/高校生以下、18歳未満無料 |
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公式サイト |
https://www.momak.go.jp/ |






