Webサイトで大学の魅力をアピールする
受験生が志望校を考えるときには、Webサイトに必ず目を通すはずです。大学の公式サイトだけでなく、学部独自のWebサイトや受験生向けサイトなど、年々窓口が広がっています。
魅力をアピールする方法は、特徴的なものや斬新なもの、切り口が新しいものなどさまざまです。私が気になった大学のWebサイトを紹介します。
・MEJINAVI2023 目白大学がまるっとわかるメジナビ
https://www2.mejiro.ac.jp/univ/mejinavi2023/
住所：東京都新宿区中落合4-31-1（新宿キャンパス）
埼玉県さいたま市岩槻区浮谷320（さいたま岩槻キャンパス）
ピンクやグリーン、オレンジといったポップな色使いが目を惹く「MEJINAVI2023」。
目白大学には公式サイトと受験生応援サイトが既に存在しますが、それらとはまた異なったアプローチをしているWebサイトです。
受験生が、在学生の目線から目白大学の魅力や特徴をより具体的に、かつ身近に知ることができるようになっています。就職率や満足度といったデータ、在学生の過ごし方、選抜方法の種類などがイラストや写真とともにグループ分けされているので、ユーザーにとって視覚的にわかりやすく、知りたい情報に辿り着きやすくなっていると感じます。
また、ほとんどの項目で受験生応援サイトのリンクが貼付されているため、すぐにより詳しい内容を確認することができる点も親切です。
・スポーツ::札幌国際大学
住所：北海道札幌市清田区清田4条1-4-1
札幌国際大学には、観光学部、人文学部、そしてスポーツ人間学部があり、こちらはスポーツ人間学部を紹介するWebサイトです。スポーツビジネス学科とスポーツ指導学科があり、それぞれの学科について知ることができます。
Webサイトのトップには、まずスポーツ人間学部のコンセプトムービーが配置されており、動画で全体像をつかむことができるようになっています。
動画では、キャンパスライフを送る学生たちやスポーツに励む人たちの姿が、倍速とスローモーション、フォーカスと俯瞰の切り替えといった演出で効果的に表現されています。動画内にナレーションは一切ありませんが、どのような環境でどのようにして学ぶことができるのか、イメージがしやすい内容になっています。
ムービーのほか、2つの学科に在籍する学生たちそれぞれの思いを知ることができるページが用意され、志望動機や将来についてインタビュー形式でつづられています。
受験生がスポーツの分野に進みたいと考えたとき、生きたことばをもらうことで、より自分のやりたいことに一歩踏み込めるのではないでしょうか。「人」に焦点を当て、躍動感がありながらも情報がコンパクトにまとめられており、見やすいWebサイトになっています。
・信州大学農学部 受験生向けサイト パカパーン！
https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/agriculture/pakapaan/
住所：長野県上伊那郡南箕輪村8304
一見、古いPCの画面を彷彿させるような、ギャグ漫画風ともいえるような、不思議なテイストの画面が現れる「パカパーン！」というWebサイトは、実は信州大学農学部の受験生向けサイト。
ページも特徴的で、左半分は固定されたもくじ、右半分をひたすらスクロールしていくと入試情報や就職に関するＱ&Ａが見られるようになっています。
私が面白いと感じたのは、「暮らし」に関するＱ&Ａが最初に読めること。
農学部がある大学は限られているうえに、キャンパスが都会の真ん中ではないケースが多いですよね。ただし、農学部を志望する受験生は動機がはっきりしていることが多いため、生活面での疑問や不安が解消されることで、大学を選びやすくなるというメリットがあります。
Ｑ&Ａのトーンは総じて堅苦しさがなく、軽快。先輩たちと直接話しているような、元気づけてもらっているような、和やかなやりとりに安心感をおぼえます。
大学受験を控えている受験生というと、その多くが10代の若い人たち。次世代のリーダーとして、これからが楽しみな世代です。
形式にとらわれず、「わかりやすさ」「面白さ」を前面に出すことで広がる可能性もあるのだなと思いました。
