ブランディングの定義とフレームワークの活用方法
今回はブランディングの定義とフレームワークの使い方、活用事例を紹介します。ブランディング戦略の基本から実際の進め方の流れまで分かるので、「ブランディングに取り組みたいけど具体的な進め方が分からない」「調査や分析に役立つフレームワークはないの?」と疑問をもつ方はぜひご一読ください。
目次
ブランディングの定義
ブランディングは企業、製品・サービスのアイデンティティを作り上げるプロセスです。これには、ロゴ、デザイン、使われる色、言葉遣い、そして企業の価値観や文化を反映させることが含まれます。
ブランディングに有効なフレームワークとは
ブランディングで競合や市場の調査分析で役立つのがフレームワークです。
3C分析
3C分析はCompany(自社)、Competitor(競合)、Customer(顧客)を対象とする市場調査の方法です。自社と競合それぞれの強みや弱みを明らかにし、顧客の欲求や悩みと照らし合わせることで自社独自の固有の強みを見つけ出します。
PEST分析
PEST分析は政治(Politics)、経済(Economy)、社会(Society)、技術(Technology)の4つの観点から行う市場調査のフレームワークです。上記の要素が自社にどのような影響を与えるか知るために用いられ、前述の3C分析がミクロ的なリサーチなのに対し、PEST分析はマクロの観点で行われる方法なので中長期的な需要予測に適しています。
SWOT分析
SWOT分析は強み(Strength)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)の頭文字をとったフレームワークです。
実際には、3C分析を踏まえて、外部環境や内部環境も考慮して具体的に複数の項目を設定した後は「クロスSWOT分析」を行い、今後の方向性や戦略を決める判断材料にしたりします。
クロスSWOT分析では掛け合わせの項目によって、強みを伸ばすのか弱みを補うのか、差別化を意識するか、撤退を検討するのか、4つの方針が出てきます。社内外のさまざまな事情を考慮して、自社に最適な戦略を検討できる有用なフレームワークです。
ポジショニングマップ
ポジションマップは特定の業界内で自社がどのポジションにいるのか一目で把握できるフレームワークです。自社の独自性を高めて、差別化戦略をはじめたい時に使われます。ポジショニングマップは画像のように縦軸と横軸の二次元の座標軸で表され、項目には価格や品質、耐久性などが該当します。自社の立ち位置を客観的に把握できるため、効果的なブランディングイメージの立案に使える方法です。
フレームワークの活用方法
ブランディングでは機械的にフレームワークへ当てはめるのではなく、フローに沿って段階的に進めつつ、要所要所で使用し、調査や分析を効率的に行いましょう。一般的なブランディングの流れは次の通りです。
- 市場調査
- ペルソナの設定
- ブランドアイデンティティの策定
- 施策の実行
- 分析・改善
はじめの市場調査ではマクロとミクロの二軸から調査を行うのがおすすめです。社会や経済などの大局的な視点から自社内の状況に至るまで、あらゆる可能性を考慮して漏れのない分析が実現しやすいためです。
自社のビジネスチャンスやリスクを徹底的に洗い出すには、複数のフレームワークを駆使した横断的な調査が求められます。得た情報をもとに明確なぺルソンの設定や魅力的なブランドアイデンティティを策定し、戦略の立案に適したフレームワーク(例:SWOT分析)を使い、施策を実行に移します。
ブランディングは「試して終わり」ではなく、継続的な分析・改善が重要です。実行して得たデータをもとに課題や改善点を見つけ、再度市場調査を実施して新たな視点が見つからないか確認しましょう。
まとめ
ブランディングを効率的に行うにはフレームワークの活用が不可欠だといえます。本記事で触れたのは基本的な使い方や簡単な事例紹介にとどまり、実際の活用方法はもっと複雑です。
ブランディングに慣れていない段階ではプロに支援を依頼したほうが、うまくいく可能性が高まります。ブランディングのフレームワークでプロの意見を取り入れたい方はぜひキナバルにご相談ください。
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