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行ってみたい図書館

 

よく行く近所の図書館も落ち着いていて好きですが、特徴的な魅力のある図書館の話題を聞くたび、いつか足を運んでみたいという気持ちになっています。

全国各地にある、私が特に気になっている図書館をピックアップしてみました。

 

  

・中嶋記念図書館 

https://web.aiu.ac.jp/library/outline/

住所:秋田県秋田市雄和椿川字奥椿岱

  

秋田国際教養大学にある「中嶋記念図書館」は、日本一美しい図書館として知られています。

 

「本のコロセウム」をテーマにしており、まさにその形状は古代ローマのコロセウムを彷彿とさせるもの。

半円形となっている図書館の内部は学習スペースから階段、書棚が放射状に広がり、整然かつ立体的に配置されていて圧巻です。

 

秋田杉がふんだんに使われ、天井には伝統技術である「傘型屋根」が採用されています。光と陰影が奥行きを持ちながら広がり、ホールのような趣もありつつ落ち着いた空間を作り上げています。

 

建築家である仙田満氏が設計し、数々の賞を受賞したことでも注目されました。

 

また、この図書館はなんと24時間365日開館しているのです。

一般の方の利用時間は制限がありますが、国際教養大学の学生や教職員はいつでも利用可能。時間にとらわれることなく研究や勉学に没頭することができるようになっています。

 

ハード面だけでなくソフト面においても、集中して学問に取り組むための環境を徹底して提供する姿勢を持つ、唯一無二の図書館と言えるでしょう。

 

「知の競技場」と称されることもあるこの空間では、研究者達がのこしてくれた功績である書籍の数々を背景にすることで畏怖の念さえ生まれ、背筋が伸びそうです。

 

 

・みんなの森 ぎふメディアコスモス

https://g-mediacosmos.jp

住所:岐阜県岐阜市司町40番地5

 

岐阜市立中央図書館を中心として、市民活動交流センター、多文化交流プラザ、展示ギャラリーなどから成る複合文化施設である「みんなの森 ぎふメディアコスモス」。

 

ガラス張りの窓、曲線を描く屋根、広いテラス。一見、図書館とはわからないような外観ですが、建物の中にはさらに人々に驚きを与える斬新な光景が。

 

天井から下がっているお椀を逆さまにしたようなものの数々が目に飛び込みます。近未来的で、不思議な感覚を覚える空間となっています。

これらは「グローブ」と呼ばれるもので、自然光や照明の調整をする役割を持っているほか、風の流れを生み出すことで空調や換気にも役立っているそうです。

 

また、岐阜県産の「東濃ヒノキ」を使用した「木製格子屋根」も特徴的。

「グローブ」との組み合わせにより、自然エネルギーが有効活用され省エネ効果もあるのだとか。

 

デザインとして素晴らしいだけでなく、自然との調和、共存といった面まで考え抜かれた設計となっていることにただただ感心してしまいます。

 

きっと居心地のいい、通いたくなるような図書館なのだろうと感じます。

 

 

・こども本の森 中之島

https://kodomohonnomori.osaka

住所:大阪市北区中之島1-1-28

 

2020年に大阪市で開館した「こども本の森 中之島」は、建築家の安藤忠雄氏が設計、寄贈した図書館ということで話題となりました。

 

これからの社会を担っていく子ども達に、色々な本との出会いを通して豊かな感性や好奇心を育んでもらいたいとの思いからつくられた施設だそうです。

広い館内の一角にキッズエリアがある図書館は多いですが、こちらでは子どもが主役。

 

壁一面が書棚になっており、天井まで続いています。書棚の下から5段目より上は安全のため固定してありますが、その一つ一つに絵本などの表紙が見えるように置かれているのが特徴的です。

表紙の絵がはっきり見えることで、こども達は読んだことのある本を見つけると嬉しくなったり、初めて出会う表紙の絵に想像力を刺激されたりすることでしょう。

 

子ども達は館内のどこでも本を読むことができます。一般の図書館のような貸し出しはしていませんが、中之島公園に限っては持ち出して読むことができるのです。

 

新しい施設で混雑が予想されるため、現在は事前予約が必要です。

この「こども本の森」は2021年には遠野に、2022年には神戸にもオープンしました。

 

子どもを連れて行ってみたいですが、大人も新しい発見があったり、かつて読んだ絵本に懐かしい気持ちになったりと、楽しめる要素の多い図書館なのではないかと思います。