素材にこだわって生まれた美味しさ

2022.10.01

素材、美味しさ

気になるカフェやショップのHPをのぞいてみると、「ここまでこだわっているのか」と感嘆するほど、一つ一つの素材に丁寧に向き合い、ベストな状態で提供することに心を砕いている様子がわかることがあります。

原材料が出来上がるところから、買った人が商品を口に運ぶ瞬間、さらにその先まで。まるでストーリーのようにイメージしながら、丹念に作り上げることによって生まれる美味しさは、人に感動を与えることもあるでしょう。

美味しさを追求し、あらゆる面でこだわり抜いていることが伝わるショップのウェブサイトをご紹介します。

・SANCH（サンチ）

住所：長野県長野市権堂町2201 権堂イーストプラザ1F

長野県長野市にある「SANCH（サンチ）」は、サンドイッチをメインに取り扱うショップ。
HPを開くと、ボリューミーで色あざやかなサンドイッチの断面がズラリと並びます。人の目を惹きつけるインパクトの強い見た目です。
「SANCH（サンチ）」という名の通り、地元長野県産の素材をふんだんに使って作られているのが特徴です。フルーツは、農家の方とのやりとりを重ねて選び抜いたものをベストな状態で使っているとか。
また、フルーツや野菜といった具材だけでなく、パンへのこだわりも。耳まで柔らかくしっとりと仕上げるためにパン職人が試行錯誤を繰り返して完成させた、自家製の格別なパンなのです。
そのパンの原材料となる小麦粉や牛乳まで信州産のものを使う徹底ぶり。まさに「地産地消」で美味しいものを、という妥協しない姿勢が見えます。
一つのサンドイッチには作り上げるまでに携わった人々の声、ストーリーが詰まっており、「日本でいちばん美味しいサンドイッチ」を目指している、というのも納得です。
さらに、メニューを見ると驚くほど種類が豊富で、フルーツやクリームをたっぷり使ったもの、何種類もの野菜がぎゅっと詰め込まれたものなど一つ一つが主役級の存在感があるのです。
このサンドイッチを食べるためにこの地を訪れようと思わせる魅力が感じられ、食材の産地となる場所への人の流れを作り出していると思います。

・北浜ポート焙煎所

https://kitahamaport.jp

住所：大阪府大阪市北区菅原町11-14

大阪市でカフェとコーヒー豆の販売を行っている「北浜ポート焙煎所」。
HPのブレンドストーリーなどを読むと店主・高橋さんのコーヒー豆への強いこだわりや愛情、どこまでも誠実に向き合う姿を知ることができます。
ウェブサイトを通して作り手の顔をダイレクトに見ることができ、強い思いを知ることで、「この人が選んだものなら間違いない」という説得力、安心感がわきます。
好きな人なら、毎日飲むこともあるコーヒー。だからこそ、その日飲むコーヒーが美味しかったら、何気ないはずの日常、ちょっとした瞬間が心満たされるものになるでしょう。
HPでは「コーヒー豆知識」が掲載されており、コーヒー豆を選ぶ、豆を挽く、淹れるという過程で取り入れられる工夫が紹介されていいます。昨日よりちょっとだけ美味しいコーヒーを淹れることができたら、疲れが癒されたり、気分が良くなったりすることもあるでしょう。
コーヒーのある日常が心地よいものであるようにと、細部まで丁寧に責任を持ちながらコーヒー豆を用意してくれている様子がイメージできます。

・UNE TABLE（ユヌターブル）

https://unetable.jp

住所：奈良市西大寺北町1-3-2 フクロウビルヂング2階

奈良市の大和西大寺駅の近くにアトリエを持つジンジャーラボ「UNE TABLE（ユヌターブル）」。
高知県の契約農家から仕入れている有機栽培の生姜を使ったハンドメイドのジンジャーシロップやジンジャージャムなどを扱っています。店舗やイベントでの販売、オンラインショップのほか、カフェの営業もしています。
「UNE TABLE（ユヌターブル）」は、フランス語で「食卓」を意味しており、また製品に掲げられている「G」のマークには、「Ginger」と「Good Life」の意味が込められているそうです。
合言葉は「マイニチムリナクオイシクタノシク」。
HPでは、ジンジャーを使用したレシピが紹介されています。美味しいものをシェアすることは、人と人との距離が縮まることであり、喜びの感情が増えることにつながっていくという思いが感じられます。
手に取りやすく、使いやすく、美味しい。毎日の暮らしの中で寄り添ってくれるようなプロダクツの数々から、作り手の温かみが伝わってきます。
食品を提供する立場の人々は、誰しも食材に対するこだわりがあると思います。食材の選び方、提供の仕方にもそれぞれの理念があり、だからこそ生まれる美味しさがあるはずです。

紹介したWebサイトでは、隅々までそのこだわりを明らかにし、一つのものが出来上がるまでのストーリーがわかりやすくなっています。こういった背景が伝わることが、手に取る人の心が揺さぶられるような美味しさにつながっているのではないかと感じます。