新しい教育のカタチ
「多様性」が社会のテーマになりつつある昨今、教育の場でもいろいろな試みが行われています。
決められたパターンに沿って全員が同じことをすることよりも、様々なアイディアを取り入れ、お互いを認め合いながら成長していくことが、今後の方向性として強められていくことになるでしょう。
特にコロナ禍以降は、これまでの画一的な方法が通用しなくなり、多くの教育機関や企業が変革のスピードを速めてきました。
これから何が必要とされていくのか、そして学びを得たいという人に何を与えていけるのか。
新しい視点を持ち、取り組んでいる企業のWebサイトを紹介します。
・東京書籍
https://ten.tokyo-shoseki.co.jp/text/chu/
「東京書籍」といえば、教科書の作成などを主な事業とする老舗の企業。
Webサイトを開くと、「豊かな学びが未来を拓く」という言葉を中央に、躍動感のある動画が流れます。
動画では、中学生が学び、考え、さらに次の学びへとつなげていく様子が見られます。
緩急のついたスピード感の中、次々と視点が変わり、学びを得た人間の世界は瞬く間に広がっていくことを象徴しているように見えます。
「教科書」を作る会社でありながら、「教科書通り」の学びではなく、その枠を超えていってほしい、という思いが感じられます。
また、急速に拡大されつつある「ICT教育」への取り組みにも力を入れています。
「Dマーク」というデジタルコンテンツを用意し、教科書から動画や他教科リンクといったコンテンツにアクセスできるようになっており、さらに理解を深めることができるようになっています。
デジタル化の進む社会にスムーズに対応していけるよう、生徒にも指導者にもわかりやすい仕組みを作り、教育現場をサポートしています。
・ガコプラ!
https://service.gakko-plus.com/#lecture
「教育革命で世界を面白く」がコンセプトの「ガコプラ!」。
ビジネスパーソンとして自分を磨きたいと考える人のために、オフライン&オンライン動画学習を行なっています。
「世界一面白い学びのテーマパーク」というコンセプトを掲げており、リーダーシップやビジネススキルなどの豊富なカテゴリーの中から自分に合ったものを選んで学ぶことができるそうです。
「自分らしさ」を追求することで、人生や社会を変えていこうとする思いが力強いです。
Webサイトからは、現状をより良くしたいという向上心を持った大人のために、多くの選択肢の中から自分らしい学びを得られるプランが用意されていることがわかります。
運営する側、講座を受ける側どちらにも活気があり、どの段階にいても学ぶ姿勢を持つ人は人生を楽しむことができるのだろうと感じます。
・エデュメント
「エデュメント」は、「教育(エデュケーション)」と「エンターテイメント」をテーマとした事業を手がけています。
教育とエンターテイメントをかけ合わせることによって「驚き」と「感動」を与え、世界を変えるという目的を目指しているそう。
もともと、さまざまなエンターテイメント事業やWebマーケティング事業を手がけており、今までにない企画や新しいコンテンツを取り入れることを得意としていたようです。
また、近年賑わいを見せる「eスポーツ」のイベントの企画、運営、人材育成といった部門で強みを見せています。
それらの培ったノウハウを活かして、オンライン教育やプログラミング教育を行なっています。
Webサイトのトップに現れるのは、事業の一つであるVRを楽しむ人の様子。
注目される新しい技術を次々と取り入れ、まさに「近未来の教育」を先取りするかのような試みを見せてくれます。
教育の場というと、学校をイメージしやすいですが、時代が進むにつれ様々なカタチが生まれています。
また、対象は子どもや学生に限らず、学びたいという意欲のある人へ提供されることがスタンダードに。
一人一人が自分らしく学びを深め、ポテンシャルを高めることで、その人の人生はより楽しくなる。一人一人の人生がより楽しくなれば、未来が変わり、世界が変わる。
このような構図が、教育を提供する側の理念として、根底にあるのでしょう。
それぞれ「世界を変えたい」という大きな目標を持つ教育業界ですが、未来を作ることができる「教育」の可能性を信じて、多様な方法でアプローチしているのだと思います。
これからも、今は想像もつかないような新しい教育のカタチが生まれるであろうことを、楽しみに感じます。
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