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Claudeの公式活用事例を紹介①|経歴書と求人票からをキャリアパスを作成

 

すでに広く利用されているAnthropic社のAI「Claude(クロード)」。

質問に応じた答えが柔軟に返ってくる便利なClaudeですが、使い方や設定によって、できる範囲や質が段違いに上がるとSNSでも話題になっています。

今や企業でも、業務の効率化や補助、方針策定の伴走などさまざまな使い方ができますが、大事なのは「具体的に何ができるのか、どこをどうしたらそれができるのか」を知っておくこと。

それがなんと、Anthropic社の公式情報として70種類以上ものユースケース(何ができるのかの事例集)が紹介されています。

日常業務から、文章執筆、コーディング、分析研究などさまざまな事例があるため、それをピックアップして紹介していきたいと思います。

 

Claudeで何ができるかのユースケース一覧

ユースケース一覧の公式ページはこちらです。
https://claude.com/resources/use-cases

業務方針の計画、フォルダ内のファイル整理や分析、ポートフォリオサイトの作成など、さまざまな事例が挙げられています。

日本語ページは存在しないので、ブラウザ翻訳で閲覧するのがおすすめです。
ページ下に言語選択プルダウンがありますが、それを日本語に変更しても、別のページに飛んでしまうのでご注意ください。

ユースケース:キャリアパスの計画

ここではユースケースの中から、「キャリアパスの計画」についての事例を紹介いたします。

キャリアパスの計画についての公式ページはこちらです。
https://claude.com/resources/use-cases/Plan-your-career-path

やることは単純で、行きたい職種の求人ページのURLと、自分の職務経歴書を渡すだけ。あとはClaudeが両者を突き合わせて、計画を組み立ててくれます。

今回の例ではキャリアパスですが、企業業務の場合、目標やベンチマーク先の情報、および自社のサービス内容や導入事例等を渡すことで、すべきことの計画や方針をClaudeが立ててくれるということになります。

 

何が出てくるのか

今回のケースでClaudeがまとめてくれているのは 2 つのファイルです。

1. アクショントラッカー(Word)— これから何をするか

不足しているスキル、それを埋めるための具体的な課題、時期ごとにやるべきこと、接触すべき人やコミュニティ、学習の進め方など。

2. スキル台帳(Excel)— これまで何をしてきたか

経験した案件と数字、スキルの棚卸しと根拠、経歴書にそのまま貼れる定量的な一文、面接用のエピソード集。応募書類を書くときはここから材料を掘り出します。

1の前を向いた計画と、2の後ろを振り返った記録。この 2 本立てになっているのがポイントで、片方だけだと「やる気はあるけど何も書けない」か「実績はあるけど次が見えない」のどちらかになりがちです。

 

頼み方

求めることを具体的に書くのがコツになります。

以下3つの求人を志望しています。
・(職種名)https://…
・(職種名)https://…
・(職種名)https://…

添付の履歴書とこれらを突き合わせて、次の2つを作ってください。

【アクショントラッカー(Word)】
今後やるべきこと。不足スキルとそれを埋める具体的な実務課題、
四半期ごとのマイルストーン、接触すべき人・コミュニティ、学習計画。
週次で見返せる密度で、箇条書き中心に。

【スキル台帳(Excel)】
これまでの実績。完了案件と数値、スキル一覧と根拠、
経歴書にそのまま使える定量的な文、面接用のエピソード集。

 

事前にオンにしておくと良い設定

ファイル出力や、検索や出力内容の質を上げるために、以下の設定が役立ちます。

機能 何のために 設定場所
Google Drive 連携 経歴書を都度参照させる チャットの「+」→ コネクタを追加 → Googleドライブを連携
ウェブ検索 最新の求人・企業情報を取得する チャットの「+」→ 「ウェブ検索」をチェック
拡張思考 判断の質を上げる

チャットのモデル名 → エフォート → 思考(Thinking)をON
※Opus5など、高いモデル使用時は自動的にONになっているため、トグルは表示されない

ファイル作成とコード実行 Word / Excel を実際に出力する 設定 → 機能 → 「クラウドコード実行とファイル作成」をON

 

さらに使い込むなら

プロジェクトにまとめる
プロジェクト機能でプロジェクトを作り、元の経歴書・Claudeが作成したトラッカー・台帳を一度入れておくと、以降プロジェクト内の会話は、毎回それらの資料を読み込んで考慮してくれます。再アップロードも説明のやり直しも不要です。

回答・思考のスタイルを作っておく
カスタム指示でたとえば「キャリアカウンセラーのように振る舞う」設定を仕込んでおくと、迷いを口にしたら深掘りの質問が返り、案を出したらトレードオフを整理してくれます。設定 → 一般 → 「Claudeへの指示」から作成できます。
プロジェクトであれば、プロジェクト内のカスタム指示を設定することで、そのプロジェクト内だけに適用されます。

さらに深く調べさせる
軽い確認はウェブ検索で十分ですが、腰を据えた分析ならリサーチ機能。複数ソースを横断して出典付きのレポートを返してくれます(Pro 以上)。
チャットの「+」→ 「ウェブ検索」をチェックでONになります。

 

実際にファイルを出力してみた

たとえば経歴と目指す業界に乖離がある場合でも、どのように計画を立ててくれるのかを検証するために、仮の人物として以下を設定しました。

  • 田中 美咲さん(仮名 二十歳)
  • 大学の経済学部在学中
  • 飲食店でのアルバイトを三年間継続。カフェやレストランでホールスタッフとして接客・オーダー管理を担当し、新人教育も任されている
  • YouTuberを志望
  • 上記についてもう少し詳しく書いた経歴書(テキストやWordファイル)を事前準備

指示を投げると、じっくりと事前資料の読み込みと資料作成を行っているようで、数分かかりました。

また、モデルはOpusを用いました。

 

アクショントラッカー(Word)

出力されたアクショントラッカー(Word)は、とても細かく現在地と課題を分析してくれました。

飲食店で働き続けたことや、会計や経済の知識は役に立つ。
しかし、撮影や動画製作スキル、著作権や音楽ライセンスの知識などについては不足しているので身につけておくべき、などと具体的な指摘がありました。

もととなった経歴書に不備や情報不足があれば、それも指摘してくれます。

そのうえで、現在持っている経験をどう活かせばYouTuberとしての軌道に乗りやすいかまで、選択肢つきの提案まであることには驚きです。

 

スキル台帳(Excel)

もうひとつの出力ファイル「スキル台帳」は、さらなるボリュームでした。

もととなる経歴書は、テキストファイルに箇条書きで「担当業務」「取り組み・成果」「活かせる経験」「資格」「自己PR」を簡潔に記載したものだったのですが、それを目的毎の資料(各シート)に分配し、さらに膨らませてくれています。

 

例:シート「02_スキル台帳」

 

例:シート「04_面接エピソード集」

 

正直、ここまで詳細かつ深く分析してくれるとは思いませんでした。
必要な行動のみならず、こういう情報や数字を用意した方が良いというアドバイスもあり、どう改善すべきかが明確になります。

この時点でもっと詰めたいところや確認したいことなどあれば、引き続きチャットで対話していくことでさらにブラッシュアップしていくことができるでしょう。

最初の具体的な指示(目的およびどういった資料が欲しいか)があったからこそ、分析結果もここまで具体的なものになったのだろうと思います。

その具体的で有効な指示が考えつかないときなどにも、こうしてClaude公式による事例集は参考になります。

 

どのように応用できるか

文中でも述べましたが、このキャリアパスを立ててくれる例は、業務でもさまざまな目的に応用することができそうです。

目指す基準と現状を突き合わせて、差を埋める計画と、埋めた記録を作るという作業です。
そう考えると、企業の中にも同じ形をした仕事がたくさんあります。

たとえば社員の育成のために、これから任せる仕事や受けさせる研修の予定を立てたり、
提案書や入札などを行う際に、準備すべき情報や書類のリストアップや、案件ごとの成果を整理したりなど。

違うと思ったら指示を変えて出力し直すこともできるため、ぜひ試して、日々の業務に活かしてみてください。

また、キナバルでは、業務システムの一部をAIで代用するなどの導入支援・開発も行っております。
マーケティング支援やDX対応等も受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。