私が好きなフローリスト
花がある空間にいると、心も華やぎます。
私が特に好きな花屋さんやフラワーデザイナーを紹介します。
・ローラン・ベー・ブーケティエ
https://www.laurentb-bouquetier.com
東京都大田区田園調布3丁目4-5-1F
フランス出身のローラン・ボーニッシュ氏が手がけるアトリエ、フラワースクール。
「ブーケティエ」はフランスに花屋さんがいない時代の花売りやブーケ(花束)の職人を意味するそうです。
HPでは、ブラックを背景にひときわ鮮やかに美しく咲き誇る花の作品が次々と現れます。
たっぷりと花をつかって束ねられたブーケは、エレガントな存在感を放っています。
代々続く歴史のある花店に生まれ、フランスでフローリストの国家資格なども取得している彼のブーケ制作は、まずは基本に忠実なところから。
スパイラルという花の茎を交差させて組んでいくテクニックなどにより、茎の先まで美しいのです。
花材をきゅっと集めたスタイルで花の都パリの空気を感じられるもの、グリーンでボリュームを出した田園風のデザインなど、フランスの風景を彷彿とさせるような作品が魅力的。
ローラン・ボーニッシュ氏自身がこだわって手を加えたというアンティーク調のインテリアや花器が、花の瑞々しさを一層引き出しています。
・ニコライ・バーグマン
https://www.nicolaibergmann.com
東京都港区南青山5-7-2
ブランドのアイコンとなっている「フラワーボックス」で有名なフローリスト。
デンマーク出身のニコライ・バーグマン氏が日本でショップやカフェなど幅広く展開していることは多くの人が知っていることでしょう。
HPを開くとモノクロのムービーが流れ、フラワーアートだけでなく、ニコライ・バーグマン氏が作品を創り上げていく過程などさまざまなシーンがスピード感を持って映し出されます。
色彩のない世界ながら、次の場面はどうなるのか予想がつかないため、目を離すことができない構成となっています。
ブランド名が本人の名を冠している通り、彼自身がアイコンとなっているとも言えます。
10代で来日し、花の仕事をできることから積み上げてきたその経験を糧に、誰も成し遂げたことのないような新しい挑戦を続ける情熱が随所に感じられます。
ブラックを基調とした箱に、花が端正に敷き詰められた「フラワーボックス」も、試行錯誤を経た末、既成の概念を超えた発想により生まれたというストーリーがあるそうです。
彼の作品はどの角度から見ても美しい多面的なデザインが特徴的。
時には大胆かつ斬新なデザインが私たちに驚きを与えてくれることもあります。
かといって奇抜な派手さがあるわけではなく、自然の中にいるような穏やかさも、都会的なスタイリッシュさも持ち合わせており、優れたバランス感覚にハッとさせられます。
・プーゼ
京都市中京区夷川通東洞院東入山中町537番地
京都、西陣出身の浦沢美奈氏が主宰するアトリエ兼花店。
ここで作られた花束やアレンジメントには、店名があしらわれた白くて細いリボンが品よくスッとかけられているのが特徴です。
日本の伝統文化が色濃く受け継がれる京都で育まれた色使いと、パリで研究を重ねたフラワーデザインのスタイルが融合し、華やかながらも上品な落ち着きを見せてくれます。
ばらの魅力をふんだんに引き出す作品が得意で、組み合わせる花のひとつひとつに愛情が感じられます。
例えば、「ピンク色のばら」とオーダーすれば、多くのフラワーショップではそれなりの花を用意してくれるでしょう。
それが、こちらのショップでは多くのばらの品種をそろえているため、淡いベビーピンクから深い紫がかったピンクまで色のバリエーション、一輪あたりのボリューム感、香りの高いものなど求めているものを探し出してくれます。
HPや出版された書籍に掲載されている作品は、どのような花の組み合わせでもふんわりとした優しさのある色合いで、眺めているだけで心癒されるようなものばかりです。
また、驚くべきことに著書などにある写真は浦沢氏自身によって撮影されたもの。光の入り加減や角度など、花たちが一番美しく見える姿をよく理解しているからこそ、その佇まいを十分に伝えることができるのでしょう。
「テーブルに花を飾ると幸せが集まってくる」という言葉をテーマに掲げている通り、日常の中に溶け込むナチュラルなスタイルと共に、多幸感あふれる花の姿を見ることができます。
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