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法人向けChatGPTサービスおすすめ比較 導入メリットや選び方もわかりやすく解説

ChatGPTをはじめとする生成AIは、文章作成や要約、アイデア出し、情報収集など、さまざまなビジネスシーンで活用されています。個人で利用するだけでなく、業務効率化を目的として会社全体で導入する企業も増えています。

一方、企業で生成AIを利用する場合は、従業員がそれぞれ一般向けサービスを利用するだけでは十分とはいえません。機密情報や顧客情報の取り扱い、アカウント管理、利用できる機能の統一、社内データとの連携など、組織ならではの課題があるためです。

こうした企業利用に対応するのが法人向けChatGPTサービスです。OpenAIが提供する法人向けプランのほか、国内企業からもセキュリティや管理、社内ナレッジ活用などに対応したサービスが提供されています。

本記事では、法人向けChatGPTサービス10選を比較し、それぞれの特徴や選び方をわかりやすく解説します。自社への生成AI導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

法人向けChatGPTサービスとは

法人向けChatGPTサービスとは、ChatGPTをはじめとする生成AIを、企業や組織が業務で利用することを想定して提供されているサービスです。

文章作成、要約、翻訳、アイデア出し、質問への回答といった生成AIの基本的な機能に加え、企業が安全かつ効率的に利用するための機能が用意されています。

代表的なのが、ユーザーや権限を管理する機能です。従業員が個人で生成AIのアカウントを作成するのではなく、企業側が利用者を管理することで、組織として利用環境を整えやすくなります。

また、入力データをAIモデルの学習に利用しない仕組みやアクセス制御、利用ログなど、セキュリティやガバナンスに関する機能を備えているサービスもあります。

さらに、法人向けChatGPTサービスの大きな特徴となっているのが、企業が保有する情報を生成AIで活用できることです。

たとえば、社内規程、業務マニュアル、製品資料、FAQなどを登録し、それらを参照してAIに回答させる使い方があります。従業員が「経費精算の申請方法を知りたい」と質問すると、登録した社内資料をもとに回答させるといった活用が可能です。

このように、法人向けChatGPTは単に会社でチャットAIを使うためのサービスではありません。生成AIを組織で管理し、社内業務やナレッジ活用に広げるための環境として利用できます。

一般向けChatGPTと法人向けChatGPTの違い

一般向けChatGPTと法人向けChatGPTでは、生成AIに質問して回答を得るという基本的な使い方に大きな違いはありません。

異なるのは、主に組織で利用するための管理やセキュリティ、社内データ活用などの機能です。

比較項目 一般利用 法人向けサービス
主な利用者 個人 企業・組織
アカウント管理 基本的に個人で管理 管理者によるユーザー管理に対応する
サービスが多い
データ管理 サービスや
設定によって異なる
法人利用を想定したデータ保護機能を
備えるものが多い
権限管理 限定的 ユーザーや部署単位などで設定できる
サービスがある
利用状況の把握 個人利用が中心 管理画面や利用ログを提供する
サービスがある
社内データ活用 個人でファイルなどを利用 社内文書やナレッジとの連携に対応する
サービスがある
サポート 一般ユーザー向け 導入・運用支援を提供するサービスもある

特に企業が確認しておきたいのが、入力したデータの取り扱いです。

業務で生成AIを利用すると、従業員が意図せず社外秘の情報や顧客に関する情報を入力する可能性があります。そのため、データがどのように保存・処理されるのか、AIモデルの学習に使用されるのかなどを確認する必要があります。

法人向けサービスでは、入力・出力データをAIモデルの学習に利用しない仕組みを採用しているものがあります。ただし、すべてのサービスで同じ仕様ではないため、導入前に利用規約やセキュリティに関する公式情報を確認することが重要です。

また、法人向けサービスには管理者機能が用意されていることがあります。ユーザーの追加・削除や権限設定ができれば、異動や退職などが発生した場合にも組織としてアカウントを管理しやすくなります。

もう一つの違いが社内ナレッジの活用です。一般的なChatGPTでもファイルを読み込ませて分析することはできますが、法人向けサービスには、あらかじめ社内文書を登録したり外部ストレージなどと連携したりして、組織内の情報を検索・回答に利用できるものがあります。

したがって、個人が文章作成や調査に生成AIを使うだけであれば一般向けサービスでも対応できますが、複数の従業員が継続的に業務利用する場合には、法人向けサービスを比較する意味が大きくなります。

法人向けChatGPTサービス10選の比較

今回紹介する法人向けChatGPTサービスは次の10種類です。

サービス おすすめの企業
JAPAN AI CHAT 社内のマニュアルや資料をもとにAIに答えてほしい企業
exaBase 生成AI アンケートや口コミなどのデータ分析を効率化したい企業
ChatSense まずは無料で試してから始めたい企業
AIアシスタント ITが苦手な社員にも使いやすいAIを導入したい企業
NewtonX 導入後のサポートも手厚く受けたい企業
AirCourse AIナレッジ 全社員に安く導入して、ノウハウを共有したい企業
法人GAI セキュリティ認証をきちんと取っているサービスを選びたい企業
ChatGPT Business 普段使っているChatGPTをそのまま会社で使いたい企業
neoAI Chat 複雑な表や資料が多い金融・製造業の企業
Crew 部署や役職ごとに見られる範囲を細かく分けたい企業

JAPAN AI CHAT

JAPAN AI CHATは、JAPAN AI株式会社が提供する法人向け生成AIサービスです。

複数のAIモデルを利用でき、用途に応じて生成AIを使い分けられることが特徴です。また、自社のデータを活用して回答を生成するなど、一般的なチャットAIから一歩進んだ使い方にも対応しています。

文章作成や要約といった日常業務だけでなく、生成AIを幅広い部署へ展開したい企業に向いています。

サービス名 JAPAN AI CHAT
企業名 JAPAN AI株式会社
月額料金 要問い合わせ
セキュリティ 入力データはAI学習に不使用、NGワード自動マスキング
特徴 高精度RAGでFAQ自動生成
外部連携 Google Workspace、Box、Dropbox、SalesforceとAPI連携

exaBase 生成AI

exaBase 生成AIは、株式会社Exa Enterprise AIが提供しています。企業での利用を想定した管理やセキュリティ関連の機能に加え、社内で生成AIを活用するためのさまざまな機能を備えています。

個人単位で生成AIを使うだけでなく、多くの従業員へ利用を広げ、組織全体で生成AI活用を進めたい企業に適しています。

サービス名 exaBase 生成AI
企業名 株式会社Exa Enterprise AI
月額料金 900円/ID〜
セキュリティ 全処理を国内サーバーで完結、部署・プロジェクト単位でのデータ共有制御
特徴 AIエージェントで資料作成を自動化
外部連携 –

ChatSense

ChatSenseは、株式会社ナレッジセンスが提供しており、企業で生成AIを利用するためのセキュリティや管理機能を備えた環境を提供しています。

社内データを活用する機能もあり、一般的な質問だけでなく、企業独自の情報を利用した生成AI活用にも対応できます。

ChatGPTを企業へ導入し、身近な業務から利用範囲を広げていきたい場合に比較したいサービスです。

サービス名 ChatSense
企業名 株式会社ナレッジセンス
月額料金 980円/ID〜(無料プランあり)
セキュリティ 利用ログの出力・監視、禁止ワード登録機能
特徴 ChatGPTに近い操作感、社内AI化も可
外部連携 Box・SharePoint・Teamsなど

AIアシスタント

AIアシスタントは、AIやデジタル技術を活用したサービスを展開しているアーガイル株式会社が、生成AIを利用して企業のさまざまな業務を支援するサービスです。

法人向けChatGPTを導入するときは、チャットAIを提供するだけでなく、実際の業務にどう組み込むかも重要になります。自社の業務に合わせて生成AIを活用したい企業にとって選択肢となります。

サービス名 AIアシスタント
企業名 アーガイル株式会社
月額料金 900円/ID〜
セキュリティ SSO認証、IPアドレス制限、NGワード設定
特徴 タブ型UIで議事録・翻訳を即実行
外部連携 –

NewtonX

NewtonXは、企業のデジタル活用や業務支援などを行う株式会社セラクCCCが提供しているサービスです。

入力したい内容に合わせてプロンプトを自動で作成できるため、自分で質問文を考える手間を減らせます。資料作成だけでなく、アイデア出しやデータ分析などにも活用できます。

導入後のサポートも受けながら、社員が生成AIを使いこなせる環境を少しずつ整えていきたい企業に向いています。

サービス名 NewtonX
企業名 株式会社セラクCCC
月額料金 1,000円/ID〜
セキュリティ 個人情報・禁止ワード検知、誤回答抑制機能
特徴 現場業務に特化したプロンプト作成、定着支援が手厚い
外部連携 –

AirCourse AIナレッジ

AirCourse AIナレッジは、法人向けオンライン研修サービスのAirCourseなどを提供している、KIYOラーニング株式会社が提供する法人向けAIナレッジサービスです。

150種類以上のテンプレートを使って、文章作成などの業務を効率化できるサービスです。社内で蓄積したノウハウを整理し、社員同士で共有する用途にも活用できます。

低コストで全社員への導入を進めながら、社内情報の検索やナレッジ共有も効率化したい企業におすすめです。

サービス名 AirCourse AIナレッジ
企業名 KIYOラーニング株式会社
月額料金 500円/ID〜(年間契約)
セキュリティ 情報漏えい対策済みのセキュアな環境
特徴 テンプレ150種以上、ナレッジ蓄積・共有
外部連携 –

法人GAI

法人GAIは、生成AIをはじめとしたデジタル技術を活用した法人向けサービスを展開している株式会社ギブリーが提供する法人向け生成AIサービスです。

会議の録音から議事録を自動で作成できるほか、営業や行政など、業種に合わせた使い方にも対応しています。日々の事務作業から専門的な業務まで、幅広く生成AIを活用できます。

セキュリティ面を重視し、認証を取得したサービスを選びたい企業や自治体にも適しています。

サービス名 法人GAI
企業名 株式会社ギブリー
月額料金 要問い合わせ
セキュリティ 個人情報・機密情報のマスキング処理
特徴 議事録自動作成、業種特化版あり
外部連携 –

ChatGPT Business

ChatGPT Businessは、アメリカのOpenAIが提供する組織向けChatGPTプランです。

普段使っているChatGPTと同じような感覚で利用できる点が魅力。個人でChatGPTを使っている社員であれば、新しい操作を一から覚える必要がなく、社内での利用を始めやすいでしょう。

組織用ワークスペースや管理機能などを利用しながら、ChatGPTを業務に活用できます。ビジネスデータはデフォルトでOpenAIのモデル学習には使用されません。

文章作成、要約、調査、アイデア出し、データ分析など、ChatGPTそのものを幅広い業務で利用したい企業に適しています。

サービス名 ChatGPT Business
企業名 OpenAI
月額料金 3,050円/ID〜
セキュリティ 入力データを学習に不使用、SAML SSO対応
特徴 OpenAI公式、外部ツール連携が豊富
外部連携 Google Workspace、Slack、GitHub、Microsoft 365など

neoAI Chat

neoAI Chatは、株式会社neoAIが提供する法人向け生成AIサービスです。

複雑な表や画像内の文字なども読み取れるAIチャットサービスが魅力。一般的な質問への回答だけでなく、社内資料を読み込ませて情報を整理するといった使い方にも対応できます。

複雑な帳票や資料を扱う機会が多い金融・製造業など、社内データを活用して生成AIを業務に取り入れたい企業に適しています。

サービス名 neoAI Chat
企業名 株式会社neoAI
月額料金 要問い合わせ
セキュリティ 権限管理、入力データはAI学習に不使用、Azure環境での構築可能
特徴 複雑な表・図も解析
外部連携 –

Crew

Crewは、株式会社クラフターが提供する法人向け生成AIサービスです。

部署や役職ごとに閲覧できる情報の範囲を細かく設定ができるため、全社での情報共有だけでなく、限られた社員だけが扱う機密性の高い社内ナレッジの活用にも役立ちます。

部署や役職に応じて情報の公開範囲を管理しながら、社内ナレッジを生成AIで活用したい企業・自治体に適しています。

サービス名 Crew
企業名 株式会社クラフター
月額料金 定額制(要問合せ)
セキュリティ センシティブ情報検知・権限設定・入力データはAI学習に不使用・ログの監視
特徴 伴走型活用支援、100種類以上のテンプレート
外部連携 Slack、Google Drive、Confluence、Notionなど

法人向けChatGPTサービスの選び方

法人向けChatGPTサービスは、ChatGPT Businessのように生成AIそのものを幅広く利用するタイプから、社内ナレッジ活用に強いサービスまで特徴が異なります。

 

利用目的から選ぶ

最初に「生成AIで何をしたいのか」を明確にしましょう。

文章作成、要約、アイデア出し、分析など幅広い用途で使いたい場合と、社内資料の検索や問い合わせ対応を効率化したい場合では、必要なサービスが異なります。

ChatGPTそのものを幅広く活用したい場合はChatGPT Business、社内ナレッジの活用を重視する場合は、RAG(社内の資料やデータを検索し、その情報をもとにAIが回答する仕組み)など、社内データとの連携機能に強いサービスを中心に比較すると選びやすくなります。

 

セキュリティを確認する

法人向けChatGPTを選ぶ際に欠かせないのがセキュリティの確認です。

特に、入力したデータがAIモデルの学習に利用されるか、データがどのように保存されるか、アクセス制御ができるかなどを確認します。

SSOやIPアドレス制限などが必要な企業は、それらの機能に対応しているかについても確認しておきましょう。

 

社内データとの連携方法を比較する

自社の情報を生成AIで活用したい場合には、社内データとの連携機能が重要になります。

PDFやWordなどのファイルを登録できるだけなのか、クラウドストレージなど外部サービスと連携できるのかによって、使い勝手は大きく変わります。

また、回答の根拠となった情報を確認できるかなど、回答の信頼性を判断するための仕組みも比較するとよいでしょう。

 

利用できるAIモデルを確認する

法人向け生成AIサービスによって、利用できるAIモデルは異なります。

特定のモデルのみを利用するサービスもあれば、OpenAIやGoogle、Anthropicなど複数の事業者が提供するAIモデルから用途に応じて選択できるサービスもあります。

生成AIはモデルによって文章作成や推論などの得意分野が異なるため、モデルの選択肢も比較ポイントになります。

 

料金と利用人数を確認する

料金体系についても事前に確認しましょう。

ユーザー単位で料金が発生するサービスだけでなく、組織単位の契約や利用量に応じて料金が変わるサービスもあります。

数十人で利用する場合と数千人規模で利用する場合ではコストが大きく異なる可能性があります。

料金だけを見るのではなく、必要な機能を利用した場合の総額で比較することが重要です。

法人向けChatGPTを導入するときの注意点

法人向けサービスを契約すれば、すぐに生成AIを効果的に活用できるとは限りません。導入前には、生成AIへ入力してよい情報と禁止する情報を定めるなど、社内の利用ルールを整備しましょう。

また、生成AIは事実と異なる内容を回答する場合があります。生成された文章や情報をそのまま社外へ公開せず、人が内容を確認する運用も必要です。

特に法務や人事、財務など重要な判断に関係する業務では、生成AIの回答だけを根拠に判断しないことが大切です。

全社導入に不安がある場合は、対象部署や利用目的を限定して試験導入する方法もあります。実際の利用状況や業務時間の削減効果を確認し、課題を改善しながら利用範囲を広げていくとよいでしょう。

自社の目的に合った法人向けChatGPTを導入しよう

法人向けChatGPTサービスには、OpenAI公式のChatGPT Businessから、日本企業向けに開発された生成AIサービスまでさまざまな選択肢があります。

日常業務で生成AIを幅広く利用したいのか、社内ナレッジを活用したいのか、全社的な生成AI活用を進めたいのかによって適したサービスは変わります。

サービスを選ぶ際は、料金だけでなく、セキュリティ、管理機能、対応するAIモデル、社内データとの連携、サポート体制などを比較することが重要です。

まずは自社で生成AIを利用する目的と対象業務を整理し、必要な機能を明確にしましょう。そのうえで複数のサービスを比較し、自社の目的や使い方に合ったものを選びましょう。