UI UXとは？違いをわかりやすく解説

2023.04.24

はじめに

UI/UXについてはよく聞くけれど、どんな意味や目的があるのかを漠然と理解している方も多いのではないでしょうか。Webサイト制作においてはもちろん、ユーザーにとって有益な商品やサービスを開発するには、すぐれたUIとUXが不可欠です。

ここでは、UIとUXの意味や違い、重要性について解説します。

UI/UXデザインとは、ユーザー体験を設計することで、顧客満足度や売上に大きな影響を与えると考えられています。UI/UXは同じ意味の用語に捉えられていることがありますが、2つには大きな違いがあります。

UIはUser Interface（ユーザー・インターフェイス）の略称で、「顧客接点」を意味します。

UIは、Webサイトや商品の外観、表示されるデザインやレイアウト、フォントなどを指し、単なる「見た目」だけでなく操作性や機能性までも含まれます。

UXはUser Experience（ユーザー・エクスペリエンス）の略称で、「顧客体験」を意味します。

UXは、ユーザーが商品やサービスを通じて得られる体験を指し、「デザインがきれい」「操作方法がすぐわかった」といった表層的なことから、「窓口の対応が良かった」「他社製品より使いやすい」といった質に関わることまで、ユーザーが製品やサービスを通じて感じた体験すべてがUXとなります。

上記のように、UIとUXは混同されがちですが、目的に応じてしっかり使い分けることが大切です。

UIがユーザーとの接触点ならば、UXはユーザーの体験です。例えばWebサイトなら、サイトの利便性や操作性が良ければ、ユーザー満足度が高まり売上の向上につながります。

つまり、良いUXのためには良いUIが不可欠です。

しかし、必ずしも良いUIが良いUXに結びつくとはいえないので注意が必要です。

なぜなら、ユーザーの支持を集めるUIデザインとは、美しく洗練されたデザインであるというよりも、わかりやすいレイアウト、検索性能の高さ、ページの読み込みスピード、コンテンツの質が優れているなどの「ユーザーの利点」が考え抜かれていることが大切だからです。

ユーザーの多くがデジタルネイティブ世代の現代では、「感覚的に使いやすい」「ストレスなく情報にたどり着ける」ことを念頭においたUI設計が必要といえるでしょう。

同時に、「ユーザーがどんなお得や満足感を体験できるか」というUX設計、サービス開発を考える必要があります。優れたUIの先にあるUXで、サービス全体の体験が考慮されていない場合、ユーザーの顧客体験を損なってしまうからです。

ユーザーに合った使いやすいUIデザインを行うことでUXを向上させ、「また使いたい」という気持ちにさせて、リピート率を高める。このような流れをつくることができればUI/UX設計が功を奏したといえるのではないでしょうか。

ユーザーに選ばれるWebサイトやサービスを作るためにはすぐれたUI設計が必要ですが、そのUI設計でユーザーがどのような体験を実現するかまで設計してこそ、UI/UX設計が実現します。

成功するUI/UX設計のコツを紹介します。

ターゲットユーザーの年代や属性などの具体的なペルソナを設定します。また、「資料請求」「無料体験」「商品の購入」などゴールとするアクションがどれなのかを明確にすることがボタンの設計ひとつをとっても重要となります。

過剰なデザインや情報が多すぎるなど、ユーザーが混乱して離脱の原因となるものは避けましょう。必要最低限の情報や機能に絞り込み、使いやすさとわかりやすさを優先します。

ユーザーの多くがスマートフォンを使用しているため「小さい画面でも使いやすい」ことは大切です。

カスタマージャーニーとは顧客が商品やサービスに接触してから、購入やサービスを利用するまでに、どのように考えて行動したかを時系列で追っていくことです。開発する側は、常にユーザー目線に立ったカスタマージャーニーを考え、見直し続ける必要があります。

ターゲットと同世代のモニターユーザーに実際にサービスを使用してもらいます。「どのような順序で操作するのか」「使いにくいところはないか」など、実際の操作結果をもとに問題点を洗い出し、改善することができます。

UIとは、サービスやプロダクトとユーザーをつなぐ接点のことで、UXとは、ユーザーがプロダクトやサービスを通して得られたすべての顧客体験を表します。

UIはあくまでUXを作り出す要素の1つ。サービスを成功させるためには、まずユーザーニーズを理解したUIデザインを思案することが重要です。

成功するUI/UX設計を目指したWebサイト制作をお考えなら、ぜひご相談ください。